2023年11月4日(土)、RIZIN初の海外大会『RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan』がアゼルバイジャン・バクーのナショナルジムナスティックアリーナにて開催された(U-NEXT配信)。
THE MAIN CARD HAS BEGUN!
— RIZIN FF English (@rizin_English) November 4, 2023
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▼第10試合 RIZINフェザー級(66.0kg)タイトルマッチ 5分3R
×ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
[1R 1分18秒 TKO]
〇鈴木千裕(日本/クロスポイント吉祥寺)
※鈴木がフェザー級新王者に
Chihiro Suzuki looks to shock the world once again in his second title defense!
— RIZIN FF English (@rizin_English) November 4, 2023
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大晦日にも繋がる注目のフェザー級タイトルマッチ。今回はアゼルバイジャンでのサークルケージを使用したRIZINルールでの変則王座戦となる。
王者・ケラモフはRIZIN4連勝中。中島太一を三角絞め、山本空良に判定勝ち、堀江圭功をリアネイキドチョークで極めると、2023年7月の前戦『超RIZIN.2』でも朝倉未来を1R リアネイキドチョークで絞めてタップを奪い、体重超過で王座剥奪となったクレベル・コイケに代わり、フェザー級のベルトを巻いた。
対する挑戦者・鈴木は、RIZIN5連勝後の2023年6月にクレベル・コイケが持つフェザー級王座に挑戦も、1R 腕十字を極められタップアウト。しかし、400g体重超過したクレベルが王座剥奪の上、試合はノーコンテストに。
続く2023年7月の『超RIZIN.2』で現Bellatorフェザー級王者のパトリシオ・ピットブル(ブラジル)と70kg契約で緊急対戦し、1Rに右フックでKO勝ち。大金星を挙げた。
ケラモフは、19勝のうち6つのKO・TKO、9つのサブミッションでの勝利を誇り、三角絞めが4回、リアネイキドチョークが2回、腕十字が2回、ギロチンチョークが1回の一本勝ちをマークしている。
ともにオーソドックス構え。相手の蹴りに合わせたカウンターのシングルレッグから軸足刈などでテイクダウンを奪うケラモフに対し、鈴木には左右の強打とオーソから左の三日月蹴りもある。
いかに打ち終わりに組まれずに打撃を当てて、組まれてもバック等ポジションを譲らずスタンドに戻せるか。その際の攻防が勝負のカギとなる。アウェイのメインで雷を落とせれば、フェザー級のベルトがついてくる。
五味隆典の『スケアリー』から自身の入場曲で花道を進む鈴木、対するケラモフはベルトを肩にケージイン。両国国歌斉唱。榊原信行CEOによるタイトルマッチ宣言。
1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るケラモフ。鈴木も押し戻し、ジャブ。ケラモフは右ハイでけん制。さらに右を当てて、鈴木の右の打ち返しを掻い潜って、鈴木の左足にカウンターのシングルレッグテイクダウン!
一瞬サイドポジシヨン、さらにハーフガードもここで腰を切りフルガードに戻した鈴木は、足を上げて三角絞めの動きに。そこで上体を上げて中腰になるケラモフに、鈴木は下から右のかかとで蹴り上げ!
一瞬動きが止まったケラモフに、鈴木は下から左右の鉄槌、パウンドラッシュ! ケラモフの動きが止まり失神、レフェリーが間に入った。
チャンピオンベルトを腰に巻いた鈴木はケージの中で、「こんにちは、チャンピオンの鈴木千裕です! l今回、俺はアゼルバイジャンが大好きになりました。人が優しくてご飯が美味しくてすごくいいところだと思ってここで試合をして、今回こういう結果で勝つことができて、リスペクトを持っているので、心の底から格闘技で戦って勝ちたかったので、ケラモフ選手、アゼルバイジャンを盛り上げてくれてありがとうございます!
これでファイトボーナスが出ます、たぶん僕に。その一部をアゼルバイジャンの何かに、少ししか寄付をすることはできないですが、困ったことがあったら言ってください。子供のため、格闘技のためなのか、ファイトマネーの一部を使ってアゼルバイジャンに還元します。
俺二刀流で、キックで現役チャンピオンで、総合でチャンピオンになって二刀流チャンピオンを達成しました。ありがとうアゼルバイジャン!」と語った(※試合後コメント「なぜ鈴木千裕はケラモフを下からTKOに下せたのか「フェイクの三角絞めから──」、金原正徳は「やりましょう、大晦日」も負傷でどうなる王座戦」)