MMA
インタビュー

【RIZIN】ケラモフ、鈴木千裕の挑発には乗らない「鈴木がショーが好きなことは知っている」防衛に成功したら「次は金原正徳と戦おうと思っている」

2023/11/02 17:11
 2023年11月4日(土)アゼルバイジャン・ナショナルジムナステイックアリーナで開催される『RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan』の個別インタビューが2日(木)現地にて行われた。  鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)の挑戦を受け、RIZINフェザー級王座の初防衛戦に臨むヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)は「すでに必要な練習・準備は終わっていて、今は減量していてあと2~3kg減らす必要がある。練習は日曜日を除いて週6日、朝と夜の練習をやってきた。あとは今夜、体重を減らす作業だけが残っている」と準備は万端だという。  あと2~3kgの減量というのは「日本の試合でも同じ。いつも最後に2~3kg落とすようにやっている」と、日本での試合の時と同じだと説明した。 「明後日の相手はもちろん強いと思っているが、自分を信じているので勝つと思っている。レスリングでもボクシングでも、寝ても立ってもあらゆる面で私は自分のことを信じているし、優っていると思う。それを明後日に証明するだけだ」と、全てにおいて鈴木よりも優っていると断言。  母国アゼルバイジャンで試合をするのは10年ぶりだと言い、「もちろん楽しみに待っているし、懐かしい気持ちだよ。自分が勝った時の母国のファンの目を見たいし、喜びを感じたい。それを楽しみに待っている」と、勝った時の地元ファンの喜ぶ姿を見るのが楽しみだとする。  日本での試合よりもコンディションはいいのかとの質問には「海外で戦うのと地元で戦う時の大きな違いは責任の重さ。どの試合も勝つためにやることに変わりはないが、アゼルバイジャンは自分の国だし、10年ぶりなので責任を強く感じるよ。ただ、自分が勝つと思っている」と母国で戦うことで勝利しなければいけないという責任を感じるとした。  どんな試合にしたいかと聞かれると「もちろんどんな風に戦うのか予定は言えない。どのポジションになったとしても相手がどう戦うか次第ではあるが、相手がどう来ても関係なく全ての状況で練習しているし、自信を持って戦うことが出来る。私は戦うのが好きだからね」と、相手次第ではあるがどう来ても問題はないと答える。 【写真】鈴木の挑発は「ショーだ」と切り捨てたケラモフ「彼とは同じ大会に出場したこともあるし、前回のRIZINでは彼も勝った覚えがある。彼のほとんどの試合を見ているよ。どんなポジションでやるかにはこだわること無く、どんな状況でも勝つような準備をやってきた。特にこれというものはなく、あらゆる状況に対応できる練習をしてきた」  では、鈴木の土俵である打ち合いもあるのかとの問いには「もちろんMMAなので、全てのポジションを準備しているのでそれも可能性があるね」と、打ち合いにも応じるとしたが、パウンドによるTKOも含めての発言かもしれない。  しかし「もちろんいろいろな試合を見た中で彼はいい選手だと思っているし、特にパンチをよく使っているのでそれに気を付ける。試合なので一方的に殴るのではなく相手もパンチを出してくる。それが試合だ。もちろん一番警戒するのは強いパンチをもらわないこと。そこだけは気を付ける」と鈴木の強打はやはり警戒している様子。  記者会見から続いている鈴木の挑発については「冷静になることが大事だ。鈴木がショーが好きなことは知っているので、それに怒ったら私は試合でミスをしてしまうかもしれないので、冷静になって試合をやっていくことだけを考えている」と、一連の鈴木のパフォーマンスは“ショー”だと言い、その手には乗らないと冷静な一面。  ケラモフの写真を貼ったサンドバッグを殴ったり、引き裂いたりした鈴木の公開練習についても「鈴木はショーが好きだからね。私の画像を持っているのは見た(笑)。その逆を試合でやってみせるよ。でもあの公開練習を見たからには激しい試合を絶対にやってやる」と一笑に付すと共に、激しい試合でこらしめるとした。  フィニッシュか判定かと聞かれると「一番の狙いは勝つことでどう勝つかは考えていない。もちろんショートで勝ち取ることが出来たらいいと思っている。それがどうなるのかな神様しか知らない。自分は早く終わらせんタイ、KOで勝ちたい  試合前にフロリダのキルクリフFCで練習する理由は「世界トップレベルだし、10~20人のUFC選手が練習しているので練習環境が整っている。いつもそこで練習しているよ」と答える。  今回の試合で勝つことは今後のキャリアにどう影響するかとの質問には「大きなイベントがアゼルバイジャンに来たことでいい結果につながる。若い世代、MMAに興味を持つ人が増えるきっかけにつながるし、自分もやりたいという人が増えると思う。私たちはチームの3人でRIZINに参加しているが、これからもっと増えていくだろうし、4日は格闘技のお祭りになると信じているよ。自分に関してはベルトは獲っているし、それを防衛することが目標。鈴木は世界の12~13位レベルなので、私が勝つことで世界ランキングが上がって行くことになる。まずは自分が獲ったベルトを守るということで大切な試合だと思っている」と、アゼルバイジャンのMMAが発展するきっかけになるとした。  次の目標を聞かれると「鈴木に勝って次のステップはクレベルを考えていた。でも、次はクレベルに勝った(金原)正徳と戦おうと思っている」と、鈴木の次は金原と戦いたいと話す。  また、海外のメディアからUFCに参戦したいとの目標はあるかと問われると「いま考えているのは鈴木、その次は正徳に勝つこと。その次はまだ考えていない。もしUFCからオファーがあれば検討するかもしれないが、今は目の前の試合に勝つことしか考えていないよ」と答えている。
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