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2023年10月21日(日本時間22日)、アラブ首長国連邦アブダビのエティハド・アリーナにて『UFC 294: Makhachev vs.Volkanovski 2』が開催された。
大会後、ダナ・ホワイト代表が会見し、ドクターの判断により、2つのノーコンテストとなったビクター・ヘンリーと、ジョニー・ウォーカーの試合続行不可能となった詳細などが明かされている。
その後、バシャラット、ビクターともにSNSでコメント。TKOを主張するバシャラットに対し、ダメージを受けたビクターは大人の対応。この騒動は両陣営にも波及し、セコンドのジョシュ・バーネットが24日夜に長文の反論を投稿している。その経過も含め、紹介したい。
また、ダナ代表は、メインイベントでアレクサンダー・ヴォルカノフスキーを左ハイキックで下し、ハビブ・ヌルマゴメドフが持つ「UFC13連勝」記録に並んだイスラム・マカチェフについて、「ヴォルカノフスキーを相手に“クロコップ”キックで文句ないフィニッシュをした。これまで誰も彼にそんなことをしたことはない。ハビブ(ヌルマゴメドフ)がここアブダビでベルトを獲って防衛したが、この子(マカチェフ)はさらに防衛戦をこなし、この階級の戴冠者にこれまでなかったほどの活躍をしていくのかもしれない」と高く評価。
次の対戦相手について「ジャスティン・ゲイジーかシャーウス・オリヴェイラか」の問いに、「我々としてはオリヴェイラを用意し、オリヴェイラも準備していたなか、不運にも縫合が必要な怪我をしてしまった。自分としてはもう一度オリヴェイラだね」と、オリヴェイラとの再戦を示唆している。
また、第1試合のダゲスタン出身で元キックボクサーのシャラプディン・マゴメドフ(MMA12戦無敗)のパフォーマンスについて、「UFC初戦で“ゼロ・テイクダウン・ディフェンス”のダゲスタン出身ファイターだっていう。すごいヤツだと思った」と評価。下から西川大和ばりのエルボーも見せたが「レスリング力を磨けば」と期待を寄せた。
Michael Venom Page meets with Dana White at UFC 294 🤯 #UFC294 #MMA https://t.co/Ayzz3kckG2
— bjpenndotcom (@bjpenndotcom) October 20, 2023
なお、ダナ代表は、エティハドアリーナに来場したBellatorの“MVP”ことマイケル・“ヴェノム”ペイジと交渉していること。また、12月14日に予定されていたグラップリング大会『UFC Fight Pass Invitational』で対戦予定だったGSPとニック・ディアズの両者が怪我で欠場のため、同大会が延期となっていることも発表している。
ヘンリーvs.バシャラットのNC騒動はセコンド陣にも波及
──ビクター・ヘンリーの様子は厳しそうでした。病院に搬送されたそうですが。
ダナ代表「(スタッフに確認する)彼の状態は? ローブローはかなり深刻で、バックステージで嘔吐していたそうだ。それで病院で、MRI検査なのか、何やらローブローを蹴られたときにするべき処置を受けてるんだろう」
バシャラット(SNSから)「今日は100% TKOで勝った。1000回以上ビデオを見たが、どう見てもローブローじゃない。奴は2Rで仕留められるとわかっていたんだ。俺が勝者だ、UFCに訴える」
セコンドのバーネット(SNSから)「もっとよく見るがいい。カップに当たる音を聞いてほしい! なんなら彼の腫れた睾丸を見てくれ」
From @VictorHenryMMA pic.twitter.com/aopQxh7cPC
— 𝕿𝖍𝖊 𝖂𝖆𝖗𝖒𝖆𝖘𝖙𝖊𝖗 (@JoshLBarnett) October 23, 2023
ヘンリー(SNSから)「ドクターからは、永久的なダメージはないと言われたけど、2、3日はちょっと歩き方が変になりそうだ。腫れは簡単には引かないけど、“スムース・クリミナル”に氷を当てて寝たら、かなり引いたよ。DQ(反則)を要求している人たち、バカなことを言うもんじゃない。彼は合法的なストライクを放ったが、それがたまたま反則の場所に当たってしまった。完全に彼の責任ではないが、それがMMAだ」「病院の医者……ケージの中のドクターじゃなくて、舞台裏のドクターは俺の“サツマ”(※みかん)をよく見ていたけれどね」
デューウィー・クーパー(SNSでローキックの最後の写真を投稿して)「バシャラットの右足が下を向いている位置に注目してください。このローキックは反則蹴りではなかった」(※「UFCのリプレイを見ると、最初に足が金的に当たってから太ももに当たっている」と反論を受けている)
バーネット(バシャラットのセコンドのデューウィー・クーパーに対しSNSで)「あなたがこのような欠陥だらけのスタンスを取っていることに失望している。第一に、バシャラットが過激で魂を破壊するようなインサイドローキックを放ったのであれば、インパクトの時点で相当な変形が起きているはずなのに、それが見られないことだ(※ビクターはヒットした瞬間は崩れず、金的に響いてから崩れた)。
第二に、アリーナではその音(ファールカップに当たる音)がはっきりと聞こえた。第三に、接触が確認でき、DCとアニック(実況解説)がリプレイでそれを説明している。第四に、この試合でバシャラットが股間に蹴りを入れたのは3発目だったが、ビクターが少しうずくまり、他の蹴りを受け流すのを見た。
最後に、あなたの言い分は、私と私の選手が嘘つきで臆病者で、たった1Rで接戦になった試合(ジャッジは1Rを2-1のスプリットにしてる)から逃げ出す方法を見つけようと躍起になっているという妄想に完全に依存している。ビクターは一度も試合で落とされたことも止められたこともない、30戦も戦っている国際的なベテランだ。それは前例がなく、まったく馬鹿げているし、実際失礼だ。
私の意見では“君の息子”はあの夜、L(敗北)を取られるはずだったし、まだ取られ続けている。しかし、彼と君のこのBS(馬鹿げた失言)は信じられないほど失望させるものだ」