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レポート

【GLORY】ペットパノムルンが7度目の防衛に成功、バダ・ハリは再起ならずTKO負け、コプリブレンスキーを始め地元ブルガリア勢が続々と勝利を飾る

2023/10/08 03:10

▼第6試合 ヘビー級 3分3R
×バダ・ハリ(モロッコ/同級6位)
TKO 2R 0分47秒 ※レフェリーストップ
〇ウク・ユルジェンダル(エストニア/同級9位)


 バダ・ハリは9月に開催された『GLORY 88』の第9試合にてジェームズ・マクスウィーニー(イギリス)と復帰戦を行う予定だったが、第8試合が始まる前にリングイン。母国モロッコで9月8日に発生したマグニチュード6.8の大地震による被害に心を痛め、試合が出来る精神状態ではないとの理由を説明。試合を欠場していた。


 今回の対戦相手はマクスウィーニーではなく、GLORYヘビー級9位ユルジェンダルに決定。“ブルドーザー”の異名を持つユルジェンダルは、5月大会の試合で破壊的なパワーパンチによる1R KO勝ちを収め、その実力を皆に見せつけた。8月の「 GLORYヘビー級グランプリ予選トーナメント」でも1回戦でEnfusion世界ヘビー級王者マーティン・テルプストラを初回KOしたが、決勝戦でバフラム・ラジャブザデに判定負け。刑務所入りしていた過去も持つ。戦績は19勝(15KO)8敗。


 この試合の勝者が、12月に開催されるGLORYヘビー級グランプリへの出場権を得ることになる。ハリのセコンドにはマイクスジムのマイク会長が就いた。



 1R、まずはユルジェンダルが右カーフキックで先制。その後も右カーフを狙い撃ちするが、打ち合いになるとハリが右フックをヒットさせる。ハリは左ミドルを2発、さらに前蹴り。場内からは大歓声が起こる。ハリは圧をかけて右ロー、右ミドル。ハリはサウスポーにスイッチして左ミドルを蹴ろうとしたが、そこへユルジェンダルが右フックを振り抜いてダウンを奪う。続いての打ち合いでも左フックでダウンを追加。ハリが立ったところでゴング。


 2R、思い切り右フックを振るユルジェンダル。2発目がハリを捉え、またもダウンを喫する。ユルジェンダルはスーパーマンパンチで襲い掛かり、右カーフも蹴る。ハリは意を決して打ち合いに出るが、両者のフックが空振りしたところでハリが左足を上げてロープにもたれかかる。ユルジェンダルのカーフキックのダメージがあったようだ。これでユルジェンダルのTKO勝ちとなった。



 ハリは笑顔を浮かべ、花道を引き上げるところでも笑顔で観客からの声援に応えていた。ユルジェンダルは「夢のような勝利だ。グランプリ出場が叶えられて嬉しい」と、勝利を喜んだ。

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