(C)ONE Championship
2023年9月30日(土)、シンガポールカランのシンガポール・インドアスタジアムにて『ONE Fight Night 14: Stamp vs. Ham』(ABEMA配信)が開催された。
🎊 オープニングセレモニー 🎊
— ONECHAMPJP (@ONECHAMPJP) September 30, 2023
このあとは異なる競技で戦う
女子ファイターたちが登場👊🔥
🇹🇭 スタンプ 🆚 ハム・ソヒ 🇰🇷
🏆 世界王座戦が3️⃣試合
🥊 女子打撃特別ルールマッチ#ONEFightNight14 #WeAreONE #ONEチャンピオンシップ pic.twitter.com/TjZQpyoigU
メインカードでは、アンジェラ・リーの引退発表による「ONE世界女子アトム級王者決定戦」スタンプ・フェアテックス(タイ)vs.ハム・ソヒ(韓国)、「ONEムエタイ女子世界ストロー級王座決定戦」スミラ・サンデル(スウェーデン)vs.アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)、「ONEサブミッショングラップリング世界女子アトム級王座決定戦」ダニエル・ケリー(米国)vs.ジェッサ・カーン(米国)が行われた。
『ONE Fight Night 14: Stamp vs. Ham』速報
9月30日(土・日本時間)午前9時00分
▼ONE世界女子アトム級(※52.2kg)王座決定戦 5分5R
〇スタンプ・フェアテックス(タイ)
[3R 1分04秒 TKO]
×ハム・ソヒ(韓国)
※スタンプが新王者に
シンガポールで開催される『ONE Championship『ONE Fight Night 14』のメインイベントにて「ONEアトム級暫定世界王者決定戦」が行われる。アトム級1位のスタンプ・フェアテックス(タイ)と、同級2位のハム・ソヒ(韓国)が暫定王座を争う。
ONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO兼会長は、現王者のアンジェラ・リー(カナダ/米国)が引退する可能性を示唆しており、2022年10月の『ONE Fight Night 2』でのストロー級王座戦でション・ジンナンに判定負けして以来、試合から8カ月離れているアトム王者について、「アンジェラはまだ完全に決めたわけではないが、復帰の可能性は低い」と語っていた。王者の復帰戦が決まらないなか、「暫定」王座戦が組まれた形だ。
同級1位のスタンプは、現在2連勝中。2022年3月にアンジェラ・リーとのストロー級王座戦で2R リアネイキドチョークで一本負けで戴冠ならずも、その後、2022年9月の再起戦でジヒン・ラズワンに判定勝ち。2023年5月の前戦ではアリス・アンダーソンにレバーへのキックで2R KO勝ちしている。
同級2位のハム・ソヒは、9連勝。RIZINで浜崎朱加にスプリット判定勝ちでスーパアトム級王座につくと、ONEでデニス・ザンボアンガに2連勝。2023年3月の『ONE Fight Night 8』で平田樹に判定勝ちして以来の試合の試合となる。
黒のファイトショートで先に入場したハム・ソヒに対し、ベースボールシャツを羽織り、チョン・ソミの『Fast Forward』のダンスで入場したスタンプ。
試合直前のアンジェラ・リーの引退発表により、「暫定」ではなく「正規」の王座戦に。
1R、先にサウスポー構えで右前手を触角のように出すハム・ソヒ。スタンプは右ロー。右ミドルは遠間から。ハム・ソヒの左の蹴りとスタンプの右の蹴りが交錯。
ハム・ソヒの蹴り終わりにスタンプは右ミドルを当てる。さらにハム・ソヒの左ローに右ミドルを合わせる。
レフェリーは「アクション」をコール。ハム・ソヒは左ストレートをヒット! スタンプは右ミドルを返す。ハム・ソヒは左のダブルで飛び込み。スタンプはその入りに右を狙う。ハム・ソヒの右ジャブをアゴに受けながら、スタンプも右を突く。
2R、右ミドルから入るスタンプ。さらに右ロー。続く右ハイはハム・ソヒがかわす。喧嘩四つの前手を当てる両者。右回りで外を取るハム・ソヒ。
左ミドルを打つ。右ミドルのダブルを打つスタンプに、ワンツーから組むハム・ソヒ。それを剥がしてヒジを狙うスタンプ。
ハム・ソヒの左に右クロスを狙うスタンプ。右ミドルをガードの上に当てて、さらに右ミドルハイで左腕を壊しに行く! しかし、そこに左ストレートを当ててダウンを奪うハム・ソヒ!
クローズドガードを取るスタンプにインサイドガードからパウンド、圧力をかけるハム・ソヒ。下のスタンプはギロチンチョーク狙い、さらに腕十字を狙うが、すぐに察知するハム・ソヒ。終了間際にもう一度、スタンプは素早く腰を切り腕十字を狙う。
3R、距離を詰めるハム・ソヒは右差しで押し込むが、脇を締めたスタンプは離れ際に右ヒジ狙い。ハム・ソヒを剥がすと、右ボディストレート! 効かされたハム・ソヒが顔をしかめて下がると、スタンプは一気に前へ”! ボディアッパー、さらに首相撲からヒザ蹴り、右ボディと畳みかけたスタンプがハム・ソヒをダウンさせてパウンド! レフェリーを呼び込んだ。
アンジェラ・リーから新王者のベルトを受け取ったスタンプはアンジェラとハグをかわし、涙。マイクを向けられ「ファッ〇ン・アメイジング」と発したスタンプは、「私は今日こうして自分のヒストリーを築き上げた……ママありがとう。やったよ」と語った。
続けて「アンジェラが、ONEでこれ以上MMAジャーニーを続けられないということがとても悲しい。彼女に伝えたいのは、MMAを始めた私にとってはずっとアイドルだっていうこと。愛してる、アンジェラ」と、ケージの中で前王者に伝えた。
2Rのダウンは、「とにかくサバイブしなくてはいけない、と。あれはアクシデント的なものだった。とにかく勝ててよかった」と振り返ったスタンプは、5万ドルボーナスの獲得に「チャトリありがとう。私を信じてくれて、私を応援してくれて。自分を信じられなかったけど、今回自分を信じてやり遂げた、チームのみんなありがとう、家族にもありがとう。アンジェラありがと、みんなにありがとう」と、黄金のベルトを肩に涙を流しながら語った。