▼女子ストロー級特別ルール(※OFGのボクシングルール)3分3R
〇ション・ジンナン(中国)
[3R 2分42秒 TKO]※レフェリーストップ
×ワンダーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
ジンナンは18歳で山東省女子ボクシングチームのメンバーに選ばれ中国代表選手として活躍。ブラジリアン柔術を学ぶと2004年にMMAデビューを果たし、『クンルンファイト』で10勝1敗の戦績を残してONEと契約。2018年1月に初代ONE女子ストロー級王座に就いた。同王座は三浦彩佳、アンジェラ・リーらを相手に7度の防衛に成功している。
ワンダーガールことナット・ジャルーンサックはONEムエタイで2連勝後、2021年2月にジャッキー・ブンタンに判定負け。2022年5月にMMA転向を果たし、プロ1勝・アマチュア3連勝のゼバ・バーノに腕十字で勝利した。2戦目は6勝1敗(アマチュアで9戦)のキャリアを持つHEXフライ級王者リサ・キリアコウに判定負け。
この試合は4オンスのオープンフィンガーグローブを着用、パンチのみ攻撃が許された特別ルールで行われる。両者ともシューズ着用。前日計量でジンナンはハイドレーションテストをパス出来ず、129ポンドのキャッチウェイト戦となった(ジンナンには罰金もあり)。
1R、両者ステップを踏み、ワンダーガールがステップインしてのジャブ、右フックを繰り出す。それを右オーバーハンドで迎え撃つジンナン。そのパンチがワンダーガールの後頭部に当たり試合は中断。再開後、ワンツーで前に出るワンダーガールを、頭を低く下げながらの左右オーバーハンドを繰り出すジンナン。ワンダーガールは頭を左右に振りながら前進する。今度はワンダーガールのパンチが後頭部に。再開後、両者足を止めての左右フックの打ち合い。ジンナンはかなり低くダッキングしてワンダーガールのパンチをかわす。
2R、前に出るワンダーガールを右オーバーハンドで迎え撃つジンナン。足を止めての打ち合いになると、頭を低く下げて左右フックを繰り出すジンナンの回転力が上回る。頭を低く下げるジンナンにワンダーガールはパンチを当てにくそうだ。再びワンダーガールが後頭部にパンチを浴びて中断。ジンナンが左フック連打、右フックでヒットを奪う。大きなパンチを繰り出すジンナンに対し、ワンダーガールは低い体勢のジンナンにパンチが当てられない。
3R、ジンナンは右オーバーハンドを当てると、打ち返してくるワンダーガールを頭を振ってかわす。ジンナンはジャブからワンツー、ワンダーガールも右を繰り出すが、頭を低く下げるジンナンに右は空振りが続く。ようやく左ボディをヒットさせたワンダーガールだが、ジンナンが左右フックで前へ出ると左フックをもらったワンダーガールが後退。そこに連打で畳みかけるジンナンの左フックをもらったワンダーガール。戦意喪失気味のワンダーガールを見てレフェリーがストップした。