▼第8試合 バンタム級 ムエタイ 3分3R
〇クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)
TKO 1R終了時 ※レフェリーストップ
×タイソン・ハリソン(オーストラリア)
クラップダムはサウスポーのファイタータイプで、左ストレートを決め技とする元ルンピニー2階級制覇王者。2018年にはプロムエタイ協会ライト級王者の肩書を引っ提げて初来日。REBELSのリングで梅野源治とルンピニースタジアム認定ライト級王座決定戦を争い、4Rに強打で梅野を2度ダウンさせてのTKO勝利を収め、日本のムエタイファンにも強烈なインパクトを残した。
ONEには2019年9月から参戦し、2020年のONEバンタム級ムエタイトーナメントでは決勝へ進出したが、ロードレックに敗れた。2021年は1勝2敗、2022年は2勝3敗、2023年は1月にセンマニーに判定勝ち、3月はムアンタイにKO負け、6月はイリヤス・ムサエフに判定勝ちと近年は黒星が増えているが、KO狙いのアグレッシブなスタイルはタイで人気を博している。7月には史上3人目の外国人ルンピニー王座に就いたラフィと注目の一戦を行ったが、1Rに偶発的なアイポークでクラップダムが戦闘不可能となり、無効試合となった。戦績は74勝25敗2分1無効試合。
ハリソンはセーンティアンノーイジムを拠点とし、タイで試合を積んでいるオーストラリアの新鋭選手。左右ミドルを主体として前へ出て、左手を伸ばして首を捕まえに行く典型的ムエタイスタイルでありながら、右ストレートからヒジ&ヒザで畳み込むアグレッシブさを兼ね備えているタイプ。一部ではジョン・ウェイン・パー二世との呼び声もある期待の若手だという。
ONEには2023年1月の『ONE FRIDAY FIGHTS 1』から参戦。セクサンと判定2-1の激闘を繰り広げると、『11』では来日経験もあるランボー・モー・ラッタナバンディットをKO。『18』のポンシリ・PK・センチャイ戦では判定で敗れるも、『27』のタパオガオ・シンハ・マウイン戦では初回KO勝ち。
1R、両者の間にはかなりの身長差。上背で優るハリソンがワンツーを放つと、クラップダムは一気に左右フックと左ボディ、さらに右ヒジとラッシュをかける。左右フックを打ちながら前へ出て、左ボディ、右ボディストレートも忘れない。右ミドルを蹴るハリソンにクラップダムは左ボディ連打から左フックの連打。ハリソンは身長差を全く活かせずブロックしたままクラップダムのパンチをもらい続ける。ハリソンは組んでのヒザで対抗。
2Rが始まる前のインターバル中にレフェリーが試合終了のゴングを要請。ハリソンに何かしらの試合続行不可能となるダメージが見られたようだ。クラップダムのTKO勝ちとなった。