▼第10試合 キャッチウェイト (140 LBS) ムエタイ 3分3R
〇セクサン・オー・クワンムアン(タイ)
判定3-0
×アミール・ナセリ(イラン/マレーシア)
セクサンはタイのビッグマッチには欠かせないムエブー(アグレッシブに前へ出てムエタイの全ての技を使って戦うタイプ)のスター選手の一人。2015年9月のラジャダムナンスタジアムにて梅野源治を迎え撃ち、勝利を奪って梅野の進撃をストップした。同年にはラジャダムナンスタジアムの年間MVPにも選ばれている。『RISE WORLD SERIES 2019』に初来日し、-61kgトーナメント1回戦では大雅を破ったが、準決勝では白鳥大珠に敗れた。その後はロッタンやヨードレックペットを相手に連敗が続いたが、2022年は8戦して5勝1敗2分と盛り返してきている。
1月の『ONE FRIDAY FIGHTS 1』で初参戦すると、タイソン・ハリソンに判定2-1で勝利。その後、『9』でシルビュー・ヴィテズに判定勝ち、『14』でショーン・クランシーにTKO勝ち、『22』でネイサン・ベンドンに判定勝ち、『29』でイサック・アラヤにKO勝ちと5連勝。アラヤ戦を除く4試合全てでパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得し、ボーナスを得ている激闘王だ。戦績は198勝74敗8分(KO数は不明)。
ナセリはイランで生まれ、8歳でマレーシアに移住。14歳でキックボクシングを始めるとその後タイに渡り、ムエタイを学ぶと2019年にキングスカップトーナメントで優勝、非タイ人として2人目(3人目とも言われる)のオムノーイスタジアム王者となった。2018年7月には近代ムエタイの帝王セーンチャイとも対戦している。「ONEフライ級(61.2kg)ムエタイワールドGP」準々決勝ではサバス・マイケルに判定負け、2022年10月には内藤大樹に判定負けとONEではまだ勝ち星がない。
1R、両者ともジャブを伸ばし、ナセリは右ロー、セクサンは右ミドルを蹴る。ナセリが打ち合いを仕掛けるとセクサンは左ヒジ。ガードを固めて前へ出ると左右のヒジ。ナセリもバックスピンエルボーを繰り出す。組み合うとヒジの打ち合い。ヒジとヒザの打ち合い、ナセリは左目上から出血が見られる。前へ出るセクサンがワンツー、接近すると右ヒジを叩きつけた。
2R、セクサンコールを受けてセクサンが前へ出る。ナセリはミドルの蹴り合い、ジャブの刺し合いをするが、セクサンがどんどん前へ出てきてヒジを叩きつける。セクサンの頭部には大きなたんこぶ。激しいヒジの打ち合い、ナセリはバックスピンエルボーを繰り出す。前へ出るセクサンが左フック、右ストレート、さらにヒジと畳みかける。
3R、ナセリはセクサンのたんこぶを狙って左ヒジ、左ストレート。セクサンは構わず前へ出てパンチからヒジを叩きつける。ヒジの打ち合いが続き、セクサンが右フック連打で前へ出てのヒジ。ナセリが右ヒジを打つとセクサンは左右フックで前へ。攻めまくるセクサンにナセリも反撃するが、大歓声がセクサンを後押し。