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2023年9月24日(日)さいたまスーパーアリーナにて『RIZIN.44』が開催される。8日の会見には、フェザー級(66kg)5分3Rで戦う、クレベル・コイケ(ブラジル/ボンサイ柔術)と金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)が出席した。同級で既報の「牛久絢太郎vs.萩原京平」に続くフェザー級の注目カードとなる。そのほかにも注目カードが発表されており、各選手のコメントとともに紹介したい。
摩嶋 vs 横山の寝技の火花、上から極めるか、下から極めるか
▼フェザー級(66kg)5分3R
摩嶋一整(毛利道場)
横山武司(teamセラヴィー/スウェルズ柔術ジム)
フェザー級の強豪グラップラー対決が決定した。
摩嶋は、3歳より始めた柔道で、インターハイ、国体に出場し、2013年、21歳でプロデビュー。2015年に修斗ライト級新人王を獲得すると、2018年にはRebel FCでホドルフォ・マルケスをチョークで破り、第3代フェザー級王者についた。2019年5月にPANCRASEで田村一聖を肩固めで一本勝ちすると、14勝中12の一本勝ちをマーク。
2020年8月にRIZINデビューすると、当時修斗世界王者の斎藤裕に2R サッカーボールキックを効かされTKO負け。2021年3月には、クレベル・コイケの三角絞めで一本負けを喫する。
2022年4月のTRIGGERでは“裏番長”金原正徳と大熱闘。金原をテイクダウンするも、3RにパウンドによるTKOで敗れ、RIZIN3連敗となったが、2023年5月には芦田崇宏を1R終盤にヴァンフルーチョークで絞め落し、RIZIN初勝利を挙げた。
摩嶋は、「RIZIN.44に出場させて頂きます、毛利道場所属の摩嶋一整です。今回の対戦相手の横山選手は、MMAでも極めることができる柔術家で、とても強い選手という印象です。自分もグラップラーとしてフィニッシュを狙いに行くので、完全決着で終わる戦いになると思います。地元の仲間との練習や、皆さんの応援を力に換えて必ず勝ちます!」と、同じストロングポイントを持つ横山を相手に「完全決着」を宣言した。
対する横山は、中学生の時にPRIDEで見たヒョードルに憧れて柔術を始め、2018年の世界選手権茶帯アダルト・フェザー級ベスト8、2019年のJBJJF東京オープンでは黒帯オープンクラスの決勝でクレベル・コイケに一本負けで準優勝に終わるも、その極めの強さで、全日本選手権・黒帯アダルト・フェザー級で優勝を果たしている。
MMAは佐藤将光の教えを受け、2022年2月のFighting NEXUSでプロデビュー。4戦目にして山本空良に判定勝ちで、Nexusフェザー級王座を戴冠。2023年5月にRIZINデビューし、体重超過の山本琢也を1R、腕十字に極めている。
横山は、「こんにちは。RIZIN2戦目の横山武司です。総合プロデビューして1年半でさいたまスーパーアリーナで摩嶋選手と戦えるなんて思ってもいなかったです。当日は思い切っていい試合がしたいです。また個人的には牛久先輩と同じ大会に出られることが凄く嬉しいです。頑張りますので、応援よろしくお願いします!」と、先輩・牛久と同じ大会で6連勝を飾りたいと語っている。
柔道ベースの体幹を活かした強いテイクダウンとタイトな上からの攻めを見せる摩嶋に対し、モダン柔術も消化した横山は下になってもスイープからの極めの強さ、足関節からのトランジションも持つ。果たして、リングで極めるのは、摩嶋か横山か。