キックボクシング
レポート

【RISE】志朗が田丸辰との決着戦を制す、中村寛が無敗のペンジェーに苦戦も延長戦で勝利、チャド・コリンズが麻火佑太郎を寄せ付けずKO、中野椋太はソンヒョンにリベンジを許す、白鳥大珠がKO圧勝、那須川龍心がジョンミンをKOで返り討ち、元K-1の國枝悠太が梅井泰成を倒してOFGマッチをアピール、常陸飛雄馬もカルメノフに勝利

2024/09/08 12:09
RUF presents RISE WORLD SERIES 2024 YOKOHAMA2024年9月8日(日)神奈川・横浜BUNTAI ▼メインイベント(第13試合)RISE世界バンタム級(-55kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R〇志朗(BeWELLキックボクシングジム/王者)判定3-0 ※50-49×3×田丸 辰(挑戦者/TRY HARD GYM/RISE WORLD SERIES 2023 -54kgトーナメント王者/挑戦者)※志朗が初防衛に成功。  志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得して2度の防衛に成功。2018年11月からはRISEに参戦し、那須川天心とは2度対戦。2023年3月にディーゼルレックをハイキックでKOし、RISE世界バンタム級王座に就いた。 「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」では準決勝でクマンドーイに敗れ、12月にブンロンを初回KOして再起。2024年3月は田丸辰の挑戦を受けて世界王座の初防衛戦に臨んだが、偶発的なバッティングで無効試合となった。6月にはクリスティアン・マンゾに判定勝ち。戦績は31勝(13KO)6敗4分1無効試合(タイの試合は除く)。 田丸はジュニアキックボクシング出身で、卓越したボクシング技術とディフェンス能力でプロデビュー後は10戦全勝(2KO)と無敗の快進撃で2018年11月に初代RISEスーパーフライ級王者となった。一時はスランプに陥ったが、2022年に階級を下げて臨んだ「初代RISEフライ級(-51.5kg)王座決定トーナメント」で優勝し、二階級制覇を達成。「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」では決勝でクマンドーイを破り優勝した。前戦は2024年3月に志朗が保持するRISE世界バンタム級王座に挑戦したが、偶発的なバッティングにより無効試合に。6月にはジョン・ヒョヌをわずか35秒でKOした。戦績は18勝(4KO)3敗2無効試合。  1R、互いに前手を使って距離を測り、ローを蹴り合う。志朗はスピードのある動きで右ローを蹴るが、田丸もすかさず蹴り返す。左へ少しずつ回り込む志朗。互いにカウンターを警戒しているか、両者とも手数が出ない。田丸の左ミドルに右ボディストレートを打つ志朗。  2R、志朗がジャブと右ロー、お互いにワンツーを出すが距離が足りない。徐々に圧を強めていくのは田丸だが、志朗が右ストレートで下がらせる。志朗のワンツー、田丸はジャブ。このラウンドも両者待ちの姿勢で攻防は少な目。  3R、志朗は右ミドルをヒット。距離が詰まり、田丸の右フックに志朗は右ボディストレートとジャブをボディに。圧をかける田丸を志朗はジャブで下がらせる。田丸のワンツーには志朗が右インロー。前に出る田丸にジャブから右ボディストレート。田丸は距離を詰めて左ストレートを打つが、志朗はかわす。  4R、ジャブを突く志朗に田丸は左三日月。志朗は右ストレートから右インロー。志朗が詰めて左右フックを打つと志朗もすぐに返す。互いにジャブから右ストレート。志朗は右の三日月を蹴り、志朗は徹底して左インローを蹴っていく。  5R、互いにジャブ。ストレートも打つがブロック。田丸は飛び込んでの左ボディ。田丸は左から右フックを返し、志朗は右ストレートから左フックを返す。志朗は左ミドルの強打、田丸は左ストレートを出すが志朗が前蹴りを合わせる。  判定は50-49×3の僅差で志朗が勝利。最終Rの左ミドル強打を取ったか。田丸は納得がいかないような表情を浮かべてリングから降りた。  志朗はマイクを持つと「(KOが多く)時間が早まったので5Rもよかったのではないでしょうか」と苦笑し、「挑戦してくれた田丸くんがいたので防衛戦が成り立ちました。真の王者は防衛してからだと思うので、これで胸を張ってRISE世界王者と言えます。で、60kgとかvs.世界が盛り上がっているので軽量級もよろしくお願いします。12月に出るか分かりませんが、自分を含めてRISEの応援をよろしくお願いします。これからも世界最強を目指して行きます」と語った。 [nextpage] ▼セミファイナル(第12試合)Super Fight! -61.5kg契約3分3R延長1R〇中村 寛(BK GYM/第8代RISEライト級王者)延長R 判定3-0 ※10-9×3×エン・ペンジェー(中国/仏山温拿拳館)※本戦の判定は30-29、28-29、29-29。 中村は野性味あふれるファイトスタイルから、“人獣”とも称される。日本拳法仕込みのサウスポーから放たれる破壊力抜群のパンチを武器に、2021年7月には大雅からダウンを奪って判定勝ち。11月にはYA-MANに判定負けを喫したが、大激闘を演じて強烈なインパクトを残す。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではレオナ・ペタスから番狂わせの勝利を収めた。2023年4月に直樹を判定2-0で破りRISEライト級王座を奪取。2024年3月のK-1との対抗戦で与座優貴に負傷判定で敗れたが、6月にタリソン“Crazy Cyclone”フェレイラをKOして再起。戦績は16勝(13KO)6敗1無効試合。 ペンジェーは身長172cmで戦績は39戦無敗(中国国内のみの戦績でKO数は不明)。  1R、サウスポー同士。ステップインしての長いジャブを打つペンジェー。中村は左ローを蹴っていき、左カーフでペンジェーはバランスを崩す。左右の腕を動かし、前後にステップを踏んで飛び込んでの左ストレートを当てるペンジェー。中村は左目の下が腫れる。中村は左フック、踏み込んでの右フック。両手を動かしながら前へ出ていきなりヒザを突き上げるペンジェー。トリッキーな動きに終盤は翻弄された中村。  2R、ジャブを速いテンポで突くペンジェーは、中村が前に出てくると右ストレートから右ヒザを突き上げる。中村が左ミドルを蹴るとペンジェーが合わせた左ヒザがローブローとなってしまい、試合は中断。再開後、中村が前へ出ていくがペンジェーはジャブを突きまくり、タイミングよくヒザを突き上げる。 両手を動かし続けてそれがフェイントとなっているペンジェー。中村は前へ出て詰めていき、左フックを打つがペンジェーはのらりくらりと逃げる。中村が入ってくるところには3連打を決めた。さらに左右連打で前へ出ていってヒザを突き上げる。  3Rも両手を動かし続けるペンジェーは踏み込んで左ストレートを打つ。中村は左フックを思い切り振り抜くが当たらない。中村が左フックから左ヒザを突き刺し、ペンジェーが一瞬嫌がる素振りを見せるが、すぐにヒザで逆襲。前へ出てガムシャラに左右フックで攻める中村。この執念で前へ出てきたペンジェーに左フックをクリーンヒットさせ、ペンジェーを大きくグラつかせる。左ボディ、左フックで猛攻を加える中村。ペンジェーもロープを背にして耐えた。  本戦の判定は三者三様でドロー。延長戦へ突入する。開始と同時に前へ出ていく中村は左ハイを首に引っ掛けるように当て、スーパーマンパンチで左ストレートをヒットさせる。ペンジェーは左ストレートで応戦するが、中村に接近を許す。ペンジェーは前蹴り、左右の連打。中村は左フックを当てに行き、ペンジェーの右スーパーマンパンチに中村が左フックをヒットさせるとペンジェーは大きく下がる。中村が前へ出るとペンジェーは顔面前蹴り。すると今度はペンジェーが左ストレートをヒットさせ、中村の動きが止まる。追いかける中村、足を使って回り込みジャブを打つペンジェー。  判定は3-0で中村が難敵を振り切った。中村はマイクを持つと「ほんまにしょっぱい試合ばっかりしてすいませんでした。でも自分だけ予選とちょっと違う無敗の強い選手とできて自分の実力が分かったので根性だけで勝ちましたけれど、一からまた強くなって帰ってきます。もう1回一から生活環境も変えて凄くいい状態に持っていくので楽しみにしておいてください」と、トーナメントへ向けて作り直すと語った。 [nextpage] ▼第11試合 Super Fight! スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R〇チャド・コリンズ(オーストラリア/Strikeforce/第2代RISE世界スーパーライト級王者、WBCムエタイ世界スーパーライト級王者)KO 1R 2分22秒 ※右ストレート×麻火佑太郎(PHOENIX/スーパーライト級4位) コリンズはタイ在住のオーストラリア人選手でこれまでにセクサン、パコーン、サックモンコンといったムエタイのスター選手を次々と撃破。2019年2月の初来日以来、不可思、海人、中野椋太、直樹、笠原弘希、ラーチャシン、チョ・ギョンジェに連勝し、2023年12月には初代王者ペットパノムルンを破ってRISE世界スーパーライト級王座を奪取するなど日本では負け無しだったが、2024年3月にGLORYのミゲール・トリンダーデに初回KO負けを喫した。6月に母国でルンキットをKOし、WMO世界タイトルを獲得。戦績は60勝(30KO)17敗2分。 麻火は元TENKAICHI Gライト級王者。K-1甲子園-60kgベスト4、KAMINARIMON×新空手最強決定戦-63kg優勝、全日本格斗打撃選手権大会優勝などの実績を持つ。KNOCK OUTとREBELSでキャリアを積み、2022年2月からはRISEを主戦場に。2024年4月には『ONE Friday Fights』に参戦し、セクサン・オー・クワンムアンに完勝する番狂わせを起こした。7月のRISEではフランクちゃんにKO勝ちして現在6連勝。相手の攻撃をマタドールのようにかわし、自分の攻撃を当てる独特のスタイルに開眼した。戦績は16勝(3KO)8敗。  1R、前へ出るコリンズにサイドへ回る麻火。右フックを蹴り、左三日月を刺す。襲い掛かるコリンズは左フック、右ストレートを放つ。麻火に距離をとらせず詰めてロープ際へ追い込んだコリンズが右ストレートをヒットさせ、右ストレートをもう一度打つとロープ伝いに動いていく右ハイでダウンを奪う。  さらに襲い掛かるコリンズは麻火が動くことを許さず、コーナーへ詰めての右ストレートでとどめをさした。  コリンズはマイクを持つと「シャークが日本に返ってきました。海で泳いできたかのような気分です。今日の試合が人生の最後の試合だと思って戦うことを決めて、試合中もその想いでいました。そして12月のトーナメントも勝ちたいと思います。自分の集大成になるようなトーナメントだと捉えています。そのトーナメントでもらえる賞金は私と私のパートナーがよりよい生活になるため必要なので大事なトーナメントになります。格闘技は趣味ではなく毎日一生懸命やって辞めようと思ってもやめられません。そしてRISEで戦うことに誇りを持っています。いま世界で一番の気持ちです」と声を詰まらせながら語った。 [nextpage] ▼第10試合 Super Fight! スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R×中野椋太(誠至会/第3代RISEウェルター級王者)判定0-2 ※29-30×2、29-29〇イ・ソンヒョン(韓国/RAON/スーパーライト級1位、第4代RISEミドル級王者、第2代RISEライト級王者) 中野は2018年12月にNJKFウェルター級王者になった左フックを得意とするアグレッシブファイター。2019年10月には65kg級のS1ジャパントーナメントで優勝。2021年7月にWBCムエタイ日本ウェルター級王座を獲得すると、2022年の「第3代RISEウェルター級(-67.5kg)王座決定トーナメント」を制して王座に就いた。2023年7月にイ・ソンヒョンをバックハンドブローでKOする大金星も、12月にペトル・モラリに判定負け。2024年6月、宇佐美秀メイソンとは負傷判定でドローに終わっている。戦績は22勝(11KO)8敗1分。“コリアンモンスター“ソンヒョンは日本ではRISEで活躍、世界を股にかけて試合をするトップファイターで、戦績は68勝(17KO)11敗2分。トップファイターを次々と撃破し、2019年7月には松倉信太郎と第4代RISEミドル級王座決定戦を争い、第2代ライト級王座に続いての2階級制覇を達成。2023年3月、RISEミドル級王座の初防衛戦に臨んだが、海人に敗れて王座を失った。7月にウェルター級に階級を下げて中野椋太と対戦するもKO負け。2024年3月、白鳥大珠を判定で破り連敗を脱出した。  1R、中野は右ロー、左右ミドルから左右フックを打つ。ソンヒョンも前へ出てジャブを突いて右カーフ。仲のもジャブを突いて右ミドルを蹴っていく。ソンヒョンは距離を詰めて左ボディを打ち、中野はそれを突き放して左ミドルを蹴る。そしてバックハンドブローを2連発もソンヒョンはしっかりブロック。すると中野は回転だけしてフェイントに使う。  2R、前に出るソンヒョンに中野は左アッパー。ソンヒョンは右カーフを蹴るが、接近は中野がなかなか許さない。ソンヒョンは左ボディを決めるが、左フックの相打ちでは中野がヒットを奪う。中野はプッシュを多用し、ガードを固めるソンヒョンを突き飛ばして九攻撃につなぐ。中野は左ミドルを蹴り、ソンヒョンが左ボディを当てると中野はヒザをボディへ突き刺した。  3R、ソンヒョンが前へ出てくる。中野の左フックに右ストレートを合わせ、中野のバックハンドブローはブロック。ソンヒョンはガードを固めて前へ出て、右ストレートを打って行く。ジャブでロープ際へ追いつめられた中野にソンヒョンの右ストレートがヒットする。ソンヒョンの右ストレート、左フック、右カーフを浴びる中野は右目下が大きく腫れた。  判定は3-0でソンヒョンがリベンジに成功した。 [nextpage] ▼第9試合 スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R〇白鳥大珠(TEAM TEPPEN/同級2位、RISE WORLD SERIES 2019-61kgトーナメント王者)KO 1R 1分43秒 ※右ヒザ蹴り×ファーパヤップ・GRABS(タイ/GRABS) 白鳥はキックボクシングからボクシングに転向し、8勝(5KO)3敗の戦績を残してキックボクシングにカムバック。2019年2月に第5代RISEライト級王者に輝くと、3月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament」で優勝。2021年6月の「RIZIN KICKワンナイトトーナメント」では皇治らを破って優勝。2023年は3月にK-1との対抗戦で佐々木大蔵に勝利、6月のフランス遠征は無効試合、12月にザカリア・ゾウガリーをKOしたが、2024年3月はイ・ソンヒョンに判定負け。6月にペトル・モラリから勝利をもぎ取った。戦績は29勝(11KO)10敗1分1無効試合。  ファーパヤップは北海道在住で、TOMONORIが代表を務めるGRABSでトレーナーを務めながら『BOUT』に出場。『BOUT 46』では小島大輝を問題無くKO、『BOUT 47』ではエキシビジョンマッチながら北濱清悦をKO、『BOUT49』ではオープンフィンガーグローブマッチで高木亮もKO。BOUTでは無敗を続けている。戦績は150勝(20KO)10敗20分のサウスポー。  1R、サウスポー同士。白鳥の右フックをブロックしたファーパヤップは左ロー。スーパーマンパンチを放つファーパヤップに白鳥はかわして右ロー。ファーパヤップの左ストレートをもらった白鳥だが、すかさず左ボディを当て、右フックもヒットさせる。前に出る白鳥が左ボディを決め、右フック、右ストレート、そして右ヒザをボディへ突き上げるとファーパヤップはダウン。  白鳥が圧倒KOでトーナメント前哨戦を飾った。マイクを持つと「ひとつ先に言いたいことがあって今の格闘技界は暗い話題、よくないニュースが話題になっていて、そればかり注目がされている気がして。今日みたいに素晴らしい試合がたくさんあってRISEは最高の舞台なんだって広めたくて。悪い流れを断ち切る試合を見せたくて試合をしました」とメッセージ。  続けて「僕は12月の世界トーナメント出場内定中ですが、幕張メッセでやるので国内でやる世界最高峰のトーナメントですが日本人が盛り上げないとダメでしょう、原口選手。俺はずっと負けてから追いかけ続けているけれど、俺ら日本人で盛り上げて幕張を満員にしたいと思うので、世界最高峰のトーナメントにぜひ来てください。12月までに強くなって来るので」とアピールした。 [nextpage] ▼第8試合 スーパーフライ級(-53kg) 3分3R延長1R〇那須川龍心(TEAM TEPPEN/フライ級1位)KO 2R 0分27秒×シン・ジョンミン(韓国/オーサムマルチジム) 那須川はアマチュア大会で数々の優勝を経て、2022年4月のRISEでプロデビュー。2戦目で6月の『THE MATCH 2022』でK-1の大久保琉唯に判定で敗れ初黒星を喫したが、フライ級に階級を下げると3連勝。2月の「RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント」の準決勝で塚本望夢に判定で敗れるも、その後は6連勝。2024年6月には塚本へのリベンジを果たした。また、2023年大晦日の『RIZIN』でMMAに初挑戦し、シン・ジョンミンにパウンドでTKO勝ち。戦績は9勝(2KO)2敗。 ジョンミンは15歳の時に那須川天心の試合を見て憧れ、キックボクシングを習い始めたという。アマチュア大会で5戦4勝1敗の戦績を残し、2022年8月にプロデビュー。2023年8月には初来日を果たし、福岡で開催された『KING OF STRIKERS 41』で王者の堀凌生とメインイベントで対戦。1R序盤から積極的に攻め相手からダウンを奪うも、2Rにダウンを許し逆転TKO負けとなった。龍心とは2023年大晦日のRIZINにてMMAルールで対戦し、那須川を腕十字で追い込んだが最後は那須川のパウンドでマットに沈んだ。キックボクシング戦績は2勝2敗。  1R、那須川が左オーバーハンドで飛び込む。ジャブを突く那須川は右ロー、スピードのある左右連打から右ボディを決める。ジョンミンはワンツーからキャッチしてのヒザ。サウスポーに構えると飛び後ろ回し蹴りを放つ。那須川のジャブにジョンミンはバックハンドブロー。那須川のヒザに下がるジョンミンへ那須川がヒザをボディへ突き刺してダウンを奪う。一気に詰めていく那須川が左ボディの連打で2度目のダウンを追加する。  2Rが始まってすぐ、コーナーへ詰めた那須川は左ボディを強打。ジョンミンをきっちりと返り討ちにして見せた。  那須川はマイクを持つと「顔とかできれいにスパッと倒したかったんですけれど、しっかりKOするのは次のタイトルマッチまでお預けということでお願いしまあす。格闘技界は暗いニュースが多いけれど、そういう話題で盛り上がるのではなく、選手一人一人が力を発揮して、上に引っ張る力を信じて、上に引っ張っていって気のいい場所にしていきたいです」と語った。 [nextpage] ▼第7試合 フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R×梅井泰成(Mouton/同級3位、第4代RISEフェザー級王者)判定0-3 ※28-29×3〇國枝悠太(Never mind/9+nine plus lab/AJKNフェザー級王者)  梅井は、柔道とレスリングをバックボーンに持ちTEAM TEPPENに移籍してからは4連勝を飾り、2022年3月に平野凌我との王座決定戦を制して第4代フェザー級王座に就いた。同年8月の防衛戦で現王者・門口佳佑に敗れて以降は、ノーコンテストを挟み3連敗と約2年勝利から遠ざかっていたが、2024年6月の翔戦で判定勝ち、トンネルを脱出した。戦績は14勝(3KO)9敗1無効試合。  國枝はMA日本キックボクシング連盟を主戦場にしてキャリアを積み、2021年1月からKrushに参戦。初戦は龍斗に判定で敗れたが、3月の2戦目では林京平を1Rで豪快KO。6月には鷹大も初回KOで仕留め、9月にK-1初参戦を果たしたが小澤海斗に判定で敗れた。2023年1月に関西の格闘技イベント・AJKNのフェザー級王座を獲得。3月に大岩龍矢にKO負け、10月はク・テウォンに判定負け、12月にデッディオに判定勝ち。2024年3月にはRISEランカーの平野凌我にTKO負けを喫した。戦績は14勝(9KO)11敗3分。  1R、梅井は左インロー、左ミドルを蹴りつつ左ハイを軽くだがヒットさせる。さらに左ストレート、左三日月。國枝も右ストレートで反撃。梅井が蹴りの距離を保ち、なかなか國枝を入らせない。  2R、ジャブでけん制していく國枝に梅井は左ローから左ストレート。蹴りの距離での時間が続き、梅井は左ボディストレートも打つ。しかし、梅井が左ミドルを蹴ったところに國枝が左フックを抜群のタイミングで合わせ、梅井は後転するようにダウン。國枝はステップを踏む余裕を見せる。梅井は左ミドル、ヒザを出すが形勢逆転には至らず。  3Rは梅井が前へ出ていく。梅井の左ミドルに國枝はワンツー。それでも梅井は左ミドルを蹴っていき、強烈な左ミドルと左三日月、さらに組んでのヒザ。左ボディストレートも打つ。ワンツー、左ミドルで攻める梅井。ラスト10秒で國枝はステップで回り込んで逃げ切り体勢に。  判定は3-0で國枝が初参戦初勝利。セコンドの篠塚辰樹、門口佳佑らと勝利の喜びを分かち合った。  國枝はマイクを持つと「K-1グループから来た國枝です。元王者をグローブで倒したので次はOFGで試合を組んでください。RISE最高!」とOFGマッチをアピールした。 [nextpage] ▼第6試合 -61.5kg契約 3分3R延長1R〇常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/スーパーフェザー級2位)判定2-0 ※30-29×2、29-29×アリシェル・カルメノフ(カザフスタン/Nural sports school) 常陸はテコンドーをバックボーンに持ち、2016・2017年全日本学生キックボクシング連盟フェザー級王者の実績を持つ。2019年7月に清水将海にKO勝ちしたのを皮切りに8連勝を飾り、2023年1月にはRISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リーに挑戦したが、延長Rで敗れタイトル奪取ならず。8月には大雅に延長戦で敗れた。12月に勝次をKOして再起するも2024年3月にK-1との対抗戦で江川優生に延長Rで惜敗。YA-MANと同門の強打の持ち主。戦績は10勝(8KO)5敗1分。 カルメノフはフルコンタクト空手で様々な大会に出場して活躍、現在は空手と並行してキックボクシングの試合にも出ているという。ローキックとパンチを得意とし、特に右フックが強烈。2023年8月のRISEに初来日し、中村寛と対戦したが、中村の肩の脱臼で無効試合となった。戦績は5勝1敗1無効試合。  1Rからパンチを交錯させる両者。カルメノフは思い切り左右フックを振り回し、常陸はジャブを多用してカルメノフの大きなフックをかわしながら左右を当てていく。パンチがよく見えている様子の常陸はかわして当てるを繰り返す。それでもカルメノフは手が止まらない。常陸の右フック、左ボディがヒット。左右フックでカルメノフの身体が左右に揺れる。  2R、カルメノフは後ろ回し蹴りを放ち、常陸は回り込んでかわす。胴廻し回転蹴りも空振りさせる。両者ともフックを思い切り振り、空振りが続く。カルメノフが頭を下げるとすかさず顔面へヒザ。カルメノフの左フックをもらっても常陸は下がらず左ボディを打つ。左右ボディにヒザと手数も多い常陸。カルメノフは胴廻しを繰り出すが常陸の前進を止めることが出来ない。  3R、前に出る常陸がジャブを突き、右フックにつないでそのまま頭を下げさせての顔面ヒザ。さらに右アッパーを突き上げ、ヒザにつなぐ。ジャブを起点に左ボディ、右ストレート、ヒザと勢いが止まらない常陸。カルメノフの胴廻しは空を切る。カルメノフの左右フックをもらっても前へ出て攻め続けた常陸。  判定2-0で常陸が成長を見せて勝利した。 [nextpage] ▼第5試合 ウェルター級(-67.5kg)3分R延長1R×ペトル・モラリ(モルドバ/Kickboxing fearless/WKU WORLD-65kg王者、ウェルター級1位)判定0-3 ※29-30×2、28-30〇實方拓海(TSK japan/ウェルター級4位)  モラリはWKU世界-65kg王者で、戦績は8勝2敗。パンチ、蹴り共に思い切った攻撃を仕掛けるアグレッシブなファイタータイプ。2021年6月に、当時無敗だったヤン・カッファを後ろ廻し蹴りでKOした一戦が光る。2023年12月の初来日ではRISEウェルター級王者の中野椋太を判定で破ったが、2024年6月にスーパーライト級で白鳥大珠に判定負け。  實方は日本タイトルを4冠持つベルトコレクターで、ヒジ有りでの実績は折り紙付き。RISEでは2020年11月の次期挑戦者決定戦でタップロンをダウンさせて判定勝ちし、2021年1月にはRISEスーパーライト級王者・山田洸誓に挑戦したが、判定で敗れた。2023年3月にはRISEのメンバーとしてK-1との対抗戦に出陣し、寧仁太・アリに判定で敗れたが、6月には『KROSS×OVER 』に出場して森本一陽に初回KO勝ち。7月のRISEで稲井良弥に延長戦の末に惜敗したが、その後は3連勝中。戦績は25勝(5KO)10敗2分。  1R、サウスポーの實方は左インローを狙い撃ち。左ミドルとカーフも前足内側と外側を蹴る。モラリはなかなか近付けず前蹴りと左カーフ。前足をカーフで蹴り合う両者。モラリは右ボディストレートを狙っていくが、實方はボディをヒザで攻める。實方の左ローが奥足に深く決まった。  2Rはモラリが前へ出て右の蹴りを上下へ多用。右ボディストレートを受ける實方だがヒザのお返し。右ストレートを顔面とボディに打ち分けてくるモラリに實方はパンチからのヒザ。モラリのヒザに實方が左を合わせた。  3R、實方のパンチは頭を振ってよけるモラリだが、實方はすかさずワンキャッチのヒザ。實方のコンビネーションをかわすモラリは右ストレートを返すが、ワンキャッチからのヒザをもらってしまう。フェイントをかけての右フックを打つモラリに、實方は左ストレートから前へ出てパンチをまとめていく。左でボディもえぐる。消耗が目に見えるモラリは實方の攻撃を受け続け、實方のペースのまま試合終了。  判定3-0で實方がランキング1位のモラリを攻略した。 實方は1Rからローとヒザで削っていったと試合を振り返り、「次の試合も決まっているのでその試合も勝って、挑戦者は僕しかいないというのを見せたいですね」と、RISEタイトル挑戦へ向けてアピールしていきたいと語った。 [nextpage] ▼第4試合 バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R〇加藤有吾(RIKIX/同級3位)判定2-0 ※30-29×2、29-29×松下武蔵(GOD SIDE GYM/同級9位)  加藤は元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者・石井宏樹の愛弟子でジュニア時代から石井の指導を受け、プロデビューすると持ち前の強打で頭角を現し2019年12月にWMC日本スーパーバンタム級王座を奪取。2021年1月には岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメント優勝を果たした。2022年8月から4連勝を飾ったが、2023年8月の大﨑孔稀戦で判定負け。12月に有井渚海に勝利して再起したのも束の間、2024年3月にジャルンスックに判定負け。5月にホームリングの『NO KICK NO LIFE』にてヌアシラーをKOした。戦績は26勝(12KO)7敗。  松下はKNOCK OUTのリングで王者・古木誠也をKOするなど活躍し、RISEのリングへ。2023年12月にはKrush王者・池田幸司と接戦の末、判定負けを喫した。再起戦では伊東龍也に延長戦の末に辛勝。しかし2024年6月、若原聖をKOして上位ランカーとの対決をアピールしていた。戦績は10勝(4KO)2敗1分。  1R、加藤は圧をかけて左右フックから左ボディ、ジャブでもボディを狙う。松下はジャブ右ストレートを放つが加藤が即座に左フックや右ストレートを返してくる。鋭い左ボディも。パンチを上手く当てていく加藤に松下はヒザで対抗するが、加藤の手数に攻められた印象。  2R、右カーフも蹴り始める加藤。松下はヒザで対抗し、加藤も左ボディを打つ。どんどん前へ出る加藤に松下は展開を変えるためか胴廻し回転蹴り。加藤は左ボディ、右アッパーも混ぜつつ強烈な右カーフを蹴る。加藤の左ボディに一瞬身体を折り曲げる松下。  3R、松下も右カーフを蹴り、左フックの相打ち。松下がボディへのヒザ、前蹴りを繰り出して加藤の前進を止めに行くが加藤は得意の接近戦でコンビネーションを回転させる。左ボディの打ち合い、加藤は左ボディから左右フック、さらに右フック。松下も打ちに行くがパンチを当てるのは加藤だ。回転力でも加藤が優り、松下はクリンチしてしまう。加藤の左右フックに松下は棒立ちになるが、最後まで打ち合う。  判定は2-0で加藤が松下を振り切った。 [nextpage] ▼第3試合 スーパーフライ級(-53kg)3分R延長1R〇塚本望夢(team Bonds/初代DEEP☆KICK -51kg王者、フライ級3位)KO 1R 0分43秒 ※バックハンドブロー×弾丸風太(TEAM KAZE/フライ級7位)  塚本はジュニアキック出身で、2021年7月のDEEP☆KICKでプロデビュー。11月から行われたDEEP☆KICK -51kg初代王座決定トーナメントで初代王座に就いた。2022年4月の「RISE初代フライ級王座決定トーナメント」では1回戦で数島大陸とダウンの奪い合いの末に判定負けで初黒星。2023年2月の「RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント」では決勝へ進出するも松本天志にTKO負け。7月の大阪大会では山川敏弘を右バックブローでリングに沈め再起を果たし、10月には酒井柚樹に判定勝ち。2024年6月、ジュニア時代を含めて過去2勝している那須川龍心にリベンジを許した。戦績は10勝(3KO)4敗。  弾丸風太はRISE WESTを主戦場とし、関東ではNovo、松本天志に連敗を喫していたが2024年2月にブラックシーサー颯太朗から勝利。その試合を含めて現在3連勝と好調で格上の塚本に挑む。戦績は8勝(3KO)3敗1無効試合。  1R、サウスポーの塚本は左ストレートから右フック、弾丸もすぐに打ち返す。塚本は弾丸のパンチをものともせずワンツーの右ストレートをヒットさせると下がった弾丸へ右ボディからの左フック、弾丸が右を打ち返してきたところへバックハンドブローを抜群のタイミングで放ち、秒殺KO勝利を飾った。  塚本はマイクを持つと「1Rで倒せてよかったと思っています。下のランカーの子とかはやってみて分かる通り相手にならないので、12月は外国人とお願いします。いま返事ください」とアピール。伊藤代表は「おめでとう、12月前向きに考えます」と返答した。「ボディを効かせたらバックブローと決めていました。しっかり倒しますみたいことを言っていたので、なめんなよと思ってしっかり倒しました」と塚本は試合を振り返り、「那須川龍心にはやり返させろと思います」と決着をつけたいと語った。 [nextpage] ▼第2試合 スーパーフェザー級(-60kg)3分3R延長1R×奥平将太(KSR GYM/スーパーフェザー級10位)KO 1R 1分13秒 ※右フック〇細越竜之助(team AKATSUKI)  奥平はBigbangアマチュア6階級制覇、元NJKF EXPLOSION-50kg級王者とアマチュアで活躍後にプロ転向。3連勝を飾ったが、以後は勝ちと負けを繰り返している。2022年10月には大雅と対戦するチャンスを得て、判定で敗れるも延長戦までもつれ込んだ。前戦は2024年6月に原口アンドレイに延長戦の末に勝利をつかんだ。戦績は6勝(3KO)4敗。  細越は2022年4月にRISEでプロデビュー。2連勝から3戦目で塩川琉斗に延長戦でKO負けして初黒星を喫するも、その後は2連続KOで波に乗る。戦績は4勝(2KO)1敗。  1R、細越はサウスポー。奥平は序盤から左フックを振っていく。細越は左ロー。奥平がワンツーで入り込もうとしたところへ細越の右フックがカウンターで決まり、奥平は強烈なダウン。  立ち上がれる素振りもなく、細越が鮮やかな一撃KO勝ち。これで3試合連続KO勝利となった細越は「来年61.5kgあるみたいなので、もし自分よかったらお願いします。無名ですけど3連続KOなので大穴としてお願いします」と、2025年に計画されている-61.5kg世界トーナメントへの参戦をアピールした。 [nextpage] ▼第1試合 バンタム級(-55kg)3分3R延長1R〇良星(KSR GYM/同級6位、第4代Bigbangスーパーバンタム級王者)判定3-0 ※29-27、30-27、30-26×彪司(TEAM TEPPEN/同級11位、Stand Up King of Rookie2021-53kg級優勝)  1R、良星が右カーフで先制。彪司がコーナーへ追いつめたところで良星が右ストレートを直撃させて下がらせる。一気に攻めていく星に彪司も応戦。互いにジャブ、ヒザで攻め合い、良星がジャブを突いてダッキングを混ぜながら右ストレートを当てていく。彪司が右を打ち返してくるも星は下がらず打ち返していく。彪司が右ヒザを上げたところで良星が右ストレートをタイミングよくヒットさせてダウンを奪う。彪司の右ストレート、左フックをもらっても下がらず、アグレッシブに打ち返す良星。  2R、ステップを踏み、リズムを変えて踏み込む良星。彪司のパンチは両腕ブロックか左ヘッドスリップでかわしてどんどん前へ出る。彪司は前へ出る良星に左右のヒザを突き上げるが、良星の勢いは止まらない。左右にもステップを踏む良星は攻撃に緩急もつけて手数を出す。右ストレートからの右ハイで意表を突く。彪司は左ボディで動きを止めてに行くが、良星は動き続ける。  3R、ヒザを蹴り合う両者。彪司はショートの距離で左右フックと右ストレートも、良星は連打ですぐに逆襲。ダッキングを混ぜながらパンチを繰り出して前へ出る良星は左ミドルも強く蹴る。彪司の右ストレートに良星は二段蹴り。終盤、彪司のパンチをもらう良星だが再び動き出してパンチとロー&ハイ。逆転を狙って倒しに行く彪司だが良星は手を出し続けて前へ出続けた。  判定3-0で3Rフルに動いて攻め続けた良星が、ホープの彪司を破りベテラン健在を見せつけた。 [nextpage] ▼オープニングファイト3 フライ級(-51.5kg)3分3R〇酒井柚樹(TEAM TEPPEN)判定3-0 ※29-28、30-29、30-28×野嶋琉生((TARGET SHIBUYA)  1R、酒井は前へ出ていきボディを中心としたパンチでの攻撃。野嶋はジャンピングバックスピンキックを放つ。野嶋は“来い”と手招きし、左の三日月2連発。酒井は右カーフを蹴る。酒井は右ローからの左三日月、コンビネーションを繰り出していく。  2Rも前に出るのは酒井だが、野嶋も負けじとヒザ蹴りから前へ出る。左三日月と右ローを蹴っていく酒井に野嶋も右ロー。一発で終わらず連打やコンビネーションにつなぐ酒井。右へ回り込みながら右ローを次々と当てていく。野嶋はワンツーで前へ出ていくが酒井が上手く回り込んでの右ロー&カーフ。しっかりと当てていく酒井は手数も多い。  3R、酒井は右カーフを集中砲火。左ミドルも蹴る。手が出なくなった野嶋に酒井のジャブ、左ミドルが次々とヒット。酒井をロープに詰める野嶋だが手が出ず、酒井の連打を被弾してしまう。野嶋がワンツーの連打で前へ出て追い上げようとしたが時間切れ。  酒井が地元・神奈川で嬉しいRISE初勝利をあげた。 [nextpage] ▼オープニングファイト2 ミニフライ級(-49kg)3分3R△宮﨑若菜(TRY HARD GYM/同級4位)ドロー 判定1-1 ※28-29、29-28、29-29△登島優音(NEXT LEVEL渋谷)  1R、サウスポーから右ジャブを打つ宮﨑に登島は左右の連打で前へ出る。右フックをもらっても下がらず前へ出て左右フック、ヒザを打つ登島。  2R、馬力を活かしてワンツーの連打で前へ出る登島に宮﨑は左インロー。宮﨑が一発出すとガードの上からでもお構いなく連打を返す登島。ワンツーの連打に宮﨑は左ロー、ワンツー。  3R、右ストレート、右ミドルで前に出る登島に宮﨑はワンツーから左ロー。パワフルな攻撃を繰り出す登島に宮﨑も押し返してヒザを見舞う。ヒザを突き刺してから宮﨑が崩すと登島は力なく転倒を繰り返し、ヒザがボディに効いたか完全にスローダウン。左右フックとヒザで攻め込む宮﨑。  判定は三者三様のドローとなり、登島は号泣しながらリングを降りた。 [nextpage] ▼オープニングファイト1 ライト級(-63kg)3分3R×G-REX(TEAM TEPPEN)判定0-3 ※27-29、27-30×2〇杉田優牙(D-BLAZE/2023年Amateur RISE Nova全日本トーナメント-55kg級優勝)  1R、互いに右ストレートを当て合い、杉田は右ミドル。G-REXのワンツーに杉田が前蹴りを出したところでローブローに。G-REXのワンツーに左ミドルを合わせる杉田。左ボディを打つG-REXには右フックを合わせる。ジャブも強い杉田。右ローを蹴る杉田にG-REXは右ハイ。G-REXは左フックから右ヒザを突き刺す。  2R、G-REXがワンツー。ジャブでボディ、左ボディを打つG-REXに杉田は左右ミドル、右ローで蹴っての右ストレート。G-REXにはホールディングで減点1。  3R、右カーフとローを蹴り合い、右ストレートを当て合う中、G-REXの右ストレート、左フックに杉田のアゴが跳ね上がる。ショートの距離で左右フックをしっかり当てる杉田にG-REXは手が出なかったが、ボディへヒザを突き刺す。杉田も負けじとワンツーで前へ出ていき、G-REXはヒザから左ボディ。ジャブを打った杉田の左ヒザが突き刺さり、そこへ右ストレートがビッグヒット。G-REXはスタンディングダウンをとられた。  判定3-0でデビュー戦の杉田がオープニングからの熱戦を制した。
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