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【修斗】世界フライ級暫定王座決定戦・関口祐冬vs.安芸柊斗、エフェヴィガが西尾の代役ライダーHIROと緊急対戦。ストロー級・当真佳直vs.山上幹臣、泰斗vs.内藤頌貴、人見礼王vs.清水はドロー、新人王はシヴァエフ、知名昴海、ヒカル、シモン・スズキ、宮口龍鳳=速報中

2025/01/19 17:01
 2025年1月19日(日)18時から、東京・後楽園ホールで「2025年プロ修斗開幕戦 1.19後楽園ホール大会」(ABEMA配信)が開催されている。  当初、エフェヴィガ雄志(TRIBE TOKYO MMA)が持つ環太平洋ライト級王座に挑戦予定だった西尾真輔(総合格闘技宇留野道場)が、前日計量の体重調整中に体調不良となり、緊急搬送されドクターストップ。欠場の西尾と同門のライダーHIRO(シューティング宇留野道場)が緊急参戦でエフェヴィガと対戦することになった。試合はノンタイトル戦で行われる。 プロフェッショナル修斗公式戦 2025 速報 ▼修斗世界フライ級暫定チャンピオン決定戦 5分5R ※選手名から前戦・見どころ関口祐冬(同級1位/修斗GYM東京)56.6kg安芸柊斗(同級2位/MMAZジム)56.5kg  修斗史上初の2階級同時王者となった新井丈(和術慧舟會HEARTS)が保持するフライ級王座を巡り、ランキング1位の関口祐冬(修斗GYM東京)と2位の安芸柊斗(MMAZジム)の両者で「暫定王座決定戦」を争う。  関口と安芸は、ともに新井に敗れており、今回勝利することは王者になることと新井へのリベンジの2つの機会を得る事となる。  関口はここ4年で負けた試合は新井との一戦のみ。石井逸人、ヤックル信吾、内藤頌貴等のランカーを軒並み撃破しており、残すは新井の首だけとなったことから、11.30 後楽園大会でのカード発表の際には、防衛戦を行わない新井に対しての不満を口にした。  名指しされた世界王者の新井は「修斗に愛がなければ俺はここに立ってない」と返答し、統一戦に向けて準備することを宣言。  それをクールに見つめていた安芸は、2023年7月に行われた新井とのストロー級チャンピオンシップに敗れ、フライ級へ転向。しかし、ラストマッチを宣言していた猿丸ジュンジにKO負けを喫してしまう。その後コンスタントに試合を行い、2024年7月に西村大地に1R TKO勝ち、10月に親川龍に判定勝ちで2連勝、ランキング2位まで這い上がってきた。  12月の後楽園ホール大会のケージの中で安芸は、「みんなには“お前、このカード?”って思われちゃうようなカードかもしれませんけど、関係ないんで。自分がしっかり勝ちます。勝って暫定のベルトを巻いて、チャンピオンへのリベンジの挑戦権を自分がもらって、そこでもしっかり勝って統一したいと思います」と意気込みを語っている。  暫定王座のベルトを巻いて正規王者・新井の前に再び立ちはだかるのは関口か、安芸か。 [nextpage] ▼ライト級 5分3Rエフェヴィガ雄志(TRIBE TOKYO MMA)70.1kgライダーHIRO(シューティング宇留野道場)68.0kg※西尾真輔(同級2位/総合格闘技宇留野道場)が体調不良で欠場  2024年11月30日に行われた修斗後楽園ホール大会で、マックス・ザ・ボディを3R リアネイキドチョークに極めて第11代環太平洋ライト級チャンピオンに輝いたエフェヴィガ雄志(TRIBE TOKYO MMA)。  その初防衛戦が早くも決定した。王座決定戦ではあらゆる局面でマックスを凌駕するも、マックスも粘りを見せて凌ぎ、エフェヴィガがチャンスを伺う展開だったが、3RにRNCでタップを奪い完封勝利。無敗のまま王座戴冠を果たした。  ヒロは、2023年9月の平川智也戦で判定負け後、11月に川北晏生にダースチョークで一本負け。2024年4月に榎本明に2R TKO負けと修斗3連敗も、同年7月にWARDOGに参戦し、パク・ヨンジュンに一本勝ち。同年10月の「WARDOGバンタム級タイトルマッチ」では、田中壱季を1R ツイスターで連続で極めて2連勝中だ。 [nextpage] ▼ストロー級 5分3R当真佳直(同級世界3位/reversal Gym OKINAWA CROSS×LINE)52.1kg山上幹臣(同級世界7位/総合格闘技道場STF)52.0kg  ストロー級が大きく動き出す。12月29日の大阪大会では、新井丈が返上したストロー級の世界王座を巡り、田上こゆると旭那拳が、新井丈が返上したストロー級の世界王座決定戦を行ったからだ。  そんな中、気を吐くベテランが2人。2024年9月に約12年ぶりに修斗へのビッグカムバックを果たした山上幹臣(同級世界7位/総合格闘技道場STF)の次戦が早くも決定。現在6連勝中の当真佳直(同級世界3位/reversal Gym OKINAWA cross×LINE)と対戦する。  当真はUFCファイターの平良達郎を始め、数多くの沖縄在住の選手を育成してきた「THE SHOOTO OKINAWA」を中心に活躍しており、11大会中10回の出場を誇る生粋の琉球シューターだ。  王座決定戦を控える田上こゆるやマッチョ ザ バタフライ、根井博登を撃破しており、山上に勝てば次期挑戦権獲得に一歩抜け出すことになるだろう。後楽園初登場となる当真はビックインパクトを残せるか。  山上が前回2024年9月の黒部和沙戦のギロチンチョークでの一本勝ちのように、多くの引き出しで盤石の強さを見せつけるのか。注目の一戦だ。 山上 第三代修斗世界フライ級王者の山上幹臣です。1月の修斗開幕戦、私もそうですし、出場する選手も命削って練習して当日を迎えますので、ぜひ1月の修斗開幕戦、盛り上げますので会場まで応援よろしくお願いします。そして2025年はストロー級が熱くなります。山上幹臣、私がストロー級を盛り上げていきますので、私に注目してください。よろしくお願いします。 [nextpage] ▼ストロー級 5分3R泰斗(同級世界6位/MMA RANGERS GYM)52.1kg内藤頌貴(同級世界10位/THE BLACKBELT JAPAN)52.1kg  フライ級からストロー級への階級変更初戦で、大城正也を相手に豪快な1R KO勝利をおさめた内藤頌貴(同級世界10位/THE BLACKBELT JAPAN)が、ランキング上位の泰斗(同級世界6位/MMA RANGERS GYM)に挑む注目の試合が組まれた。泰斗は、2023年11月に旭那拳に判定負け後、2024年5月の前戦TORAOで石原愼之介と判定ドローとなっている。 内藤 泰斗選手と試合が決まって嬉しく思います。僕もいい歳でいつ終わるかしれないですけど、修斗のストロー級で一番になって、修斗を押し上げたいと思っています。僕が全員潰します。いまは泰斗選手のことだけを考えて、1月まで生きていきたいと思います。ぜひ、皆さん1月は僕のことを観に来てください。宜しくお願いします。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R△人見礼王(修斗GYM東京)61.1kg[ドロー 判定0-0]※28-28×3△染みず清水俊一(総合格闘技宇留野道場)60.8kg  デビュー3戦目で環太平洋バンタム級王座決定トーナメントに選ばれた“剛拳”人見礼王が出場。2024年3月に中野剛貴を2R KO、7月に加藤ケンジを1R KOに下した後、環太平洋バンタム級王座決定トーナメント1回戦では『ROAD TO UFC』や『RIZIN』に出場経験もある野瀬翔平をあと一歩のところまで追い込むも惜敗。キャリアで大きく上回る野瀬に対してあわや逆転KO勝利寸前まで持っていき、そのポテンシャルの高さと可能性を垣間見せた。  その人見の対戦相手となるのが国内外の様々なプロモーションを渡り歩く“ローリングスター”清水俊一。日本だけに留まらず海外でも活動し、2005年のデビューから20年目のメモリアルイヤーに満を持して修斗初参戦を果たす。  最激戦区と言われている黄金のバンタムに清水がどんな化学反応を起こすのか楽しみだ。  2024年11月の前戦・中国『Longsan Fight』でWLFファイターにニーバーで一本勝ちした清水は、MMA以外にグラップリングやシュートボクシングの戦績を合わせると実に90戦以上のキャリアがあり、特にグラップリングでは9割近い勝率を誇る。人見は前回戦った野瀬翔平以上の強敵を迎えることとなった。  果たして人見は前戦の悪夢を払拭することが出来るのか? 伝統派空手をベースに超攻撃的なファイトスタイルの人見礼王にも注目だ。  1R開始と同時にバックスピンキックを放った人見。サウスポーに構える。清水はオーソドックス。左ミドルを入れた人見。清水はインロー。左ボディストレート、三日月蹴りを入れる人見。さらに左ミドルがボディにヒット。飛び込んだ人見。清水は引き込み気味に下になる。ハーフの清水。押さえ込んだ人見。清水の右腕にアメリカーナ。両手でクラッチして防いだ清水。 残り1分。押さえ込んでいた人見だがブレイクがかかる。またバックスピンキックを見せた人見。パンチで飛び込んだ人見に清水がシングルレッグでテイクダウン。人見はアームロックを仕掛けながら凌ぐ。1R終了。  2R、プレッシャーを掛ける人見に清水はサークリング。タックルのフェイントを見せる。ミドルを出した清水。人見は左ボディから右ストレートを放ちヒット。清水が前に出るが、人見のワンツーがヒット。バランスを崩し手を付いた清水だが、人見は付き合わず立たせる。ボディブローを入れる人見。ワンツー。清水が間合いを詰めるとタックルに。受け止めた人見がケージに押し込む。動きがなくブレイクがかかる。 両選手消極的ということでレフェリーが口頭注意を与える。再開。ミドルを蹴る清水。もう一発ミドルを出したが、そこに人見の左がヒットしバランスを崩した。サークリングする清水。下がって誘う人見。清水が出てきたところに右を打ち込む。ケージを背負って待ち構える人見。清水シングルレッグ。潜った清水だが、人見は上からヒジを入れていく。2R終了。  3R、人見のワンツーと清水のローが交錯したが、蹴りがローブローになりタイムストップ。再開。間合いを詰める清水。人見左足を痛めたのか、足を引きずっている。ケージ際まで下がった人見。清水タックルへ。テイクダウン。ケージを使って立ち上がった人見だが、スタンドバックから清水が後方に引き込んだ。ハーフバックから両足フックしてバックから殴る。四の字ロックに切り替えた清水。 残り2分。バックから腕を狙う清水。人見立ち上がるがまたテイクダウンした清水。ハーフバックの体勢に。人見が左足のかかとを落としたが、グラウンドの清水の顔面にヒットしタイムストップ。人見に反則の蹴りに対する減点1で再開。ハーフバックの体勢から再開。再開後50/50ガードからすぐに足関を狙う清水。人見もヒールを仕掛ける。タイムアップ。  ジャッジ三者28-28の0-0でドロー。  退場時にも左足を引きずっていた人見。反則減点もあり勝ちを逃した。 [nextpage] ▼epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2024 フライ級 5分2R×大竹 陽(勝ち点7/HAGANE GYM)56.7kg[1R 1分20秒 KO]○亮我(勝ち点5/ゴンズジム)56.6kg  インフィニティリーグ2024フライ級5分2R。リーグ戦は昨年12月に須藤晃大が最終戦を待たずに優勝を決めている。  大竹は須藤に判定負け、ヤックルに1RKO勝ちで勝ち点7。ランキングは9位。39歳。  亮我はヤックルに判定勝ち、須藤に判定負けで、勝ち点は5。ランキング8位。26歳。  1R、オーソドックスの大竹に亮我はサウスポー。開始直後にタックルに入った亮我。ボディロックからサバ折りでテイクダウン。ケージを使って立ち上がる大竹だが亮我はボディロックを放さずなおもテイクダウンを狙う。押し込みながら右を入れると顔面に入り効いた大竹。チャンスと見てパンチのラッシュを仕掛ける亮我。連打が入り膝を着いた大竹。レフェリーストップ!  1R1分20秒、亮我KO勝ち。  試合に引き続き、インフィニティリーグ女子アトム級優勝パク・ソヨン、フライ級優勝須藤の表彰式が行われる。 パク「(日本語で)韓国から来たパク・ソヨンです。修斗でもっと多くの試合をしたいです。応援してくださってありがとうございます。みなさん、愛してまーす」 須藤「自分は今世界で戦うための準備をしています。近い将来、世界で戦ってベルトを取りに行きます。応援よろしくお願いします」 [nextpage] ▼2024年度新人王決定トーナメント ライト級決勝戦 5分2R(延長1R)○シヴァエフ(有永道場Team Resolve)70.0kg[2R 0分21秒 KO]×手島 響(パラエストラ綾瀬)70.0kg  シヴァエフは山口県宇部市の有永道場Team Resolve所属。西日本開催のTORAOで一回戦・準決勝を勝利し、11月には地元山口開催のTORAOで行われたワンマッチで2RKO勝ちし、プロデビューから3連勝中。25歳。  パラエストラ綾瀬の手島は昨年9月のトーナメント準決勝がプロデビュー戦で、2RKO勝ち。28歳。  1R、両者オーソドックス。シヴァエフすぐにタックルに入りケージに押し込む。ヒザを入れるが、脇を差して入れ替えた手島。シヴァエフは首相撲からヒザを入れて離れた。手島の左フックがヒットしシヴァエフダウン!パウンドを入れる手島。シヴァエフは体を起こすとタックルに入り立ち上がる。入れ替えて離れた手島だが、すぐに間合いを詰めたシヴァエフがタックルへ。引き剥がそうとする手島。また入れ替えてケージに押し込む。ヒザを出した手島だがローブローとなりタイムストップ。 再開。シヴァエフの蹴りをキャッチした手島がパンチを入れながら倒した。しかしシヴァエフガードから腕十字!そのまま倒して完全に腕が伸びたが、手島はシヴァエフの腕を掴む手を足で外して起き上がり腕を抜いて立った。スタンドにシヴァエフパンチからハイを入れると組んでバックに回る。足を刈ってテイクダウン。ハーフバック。手島反転して立った。足を蹴る手島。1R終了。  2R、シヴァエフパンチから飛びヒザ!顔面にヒットし手島ダウン!立った手島にヒザを打ち込み再度ダウンを奪うとパウンド連打!KO!  2R0分21秒、シヴァエフ逆転KO勝ち。 [nextpage] ▼2024年度新人王決定トーナメント ストロー級決勝戦 5分2R(延長1R)×田口恵大(RISING SUN)51.5kg[2R 3分47秒 反則勝ち]○知名昴海(キックボクシングDROP)51.9kg  RISING SUN所属田口は4月の新潟大会で行われたトーナメント準決勝でプロデビューし判定勝ちしてこれが2戦目。21歳。  知名は沖縄のDROP所属。昨年11月のトーナメント準決勝では1Rチョークで一本勝ちして、ここまでキャリア3戦すべてが一本勝ち。現役高校生の18歳。  1R、田口はオーソドックス、知名はサウスポー。タックルで飛び込んだ知名だが、田口はバックステップで切る。カーフを蹴る田口。間合いを詰める知名。ケージまで下がった田口にタックルで四つに組んだ。外掛けでテイクダウンを狙う知名。こらえる田口だが、知名がヒザを入れながら外掛けでテイクダウンを狙う。田口も腹にヒザを返す。投げた田口。テイクダウン。 知名のガードに。バタフライガードからスイープを狙う知名。下から足を掬おうとするが、田口はこらえて返させない。パウンドを入れる。ハーフになるが、知名が下からアームロックのクラッチ。そのままヒップスローで返そうとしたが、上をキープする田口。極めに行こうとする知名だがディフェンスする田口。1R終了。  2R、知名がタックルに。膝をついて切ろうとした田口だが、知名が押し込んで尻もちをつかせる。ケージを使ってすぐに立つ田口。知名がボディロックから足をかけてテイクダウンを狙う。体勢が崩れたところでハーフバックにつく知名。そのまま上に回って押さえ込む。田口は下からラバーガードに捕らえながらヒジを入れる。 田口が上を取り返したところで知名がアームロックに捕らえた。そのまま反転し、田口の右腕にストレートアームバー。極めに行くが、田口こらえた。知名がマットに手を付いた体勢で頭部にヒザを入れた田口。しかしこれはグラウンド状態のため反則となり、タイムストップ。  試合終了のホーン。反則のグラウンドヒザにより知名が続行不能となったため、田口の反則失格がアナウンスされる。  2R3分47秒、知名の反則勝ち。 [nextpage] ▼2024年度新人王決定トーナメント フェザー級決勝戦 5分2R(延長1R)○ヒカル(柔術&MMAアカデミーG-face)65.4kg[判定3-0]※20-18×3×歩生(パラエストラTB)65.6kg  ヒカルは北九州のG-face所属。5月に福岡開催のTORAOで行われた準決勝がプロデビュー戦だったが、相手が体重を落とせず、トーナメントは不戦勝。キャッチウェイトワンマッチとして行われた試合で判定勝ち。28歳。  パラエストラTB所属の歩生は21歳。10月のトーナメント準決勝がプロデビュー戦で、1R1分35秒三角絞めで勝利している。  1R、サウスポーのヒカルに歩生はオーソドックスに構える。歩生右ミドル。キャッチしてテイクダウンしたヒカル。歩生は下から足をすくいながら三角クラッチ。しかし首を抜いて立ったヒカル。インローを蹴るヒカル。歩生の蹴りをまたキャッチしたヒカルがテイクダウンしたが、寝技には付き合わず立たせた。ヒカルはインロー、スイッチしてのカーフキックで歩生の左足を蹴っていく。 ヒカルのワンツーがヒット。パンチで飛び込んだが、歩生が組み止めてケージに押し込もうとする。入れ替えたヒカルが両差しでケージに押し込みながらヒザを入れていく。飛びつき三角を狙った歩生だが、ヒカルはケージに押し込んだまま引き込ませずスタンドをキープ。1R終了。  2R、ヒカルが飛び込んでワンツーをヒット。インロー。飛び蹴りを見せた歩生だがブロックしたヒカル。ヒカルが間合いを詰めて左を打ち込み顔面にヒットさせる。四つに組んだ歩生だが、ヒカルがケージに押し込むと、パンチ・ヒザを入れていく。小手投げを狙った歩生だが倒せず引き込んだ歩生。しかしヒカルは付き合わずに立たせた。 カーフ、インローを蹴るヒカル。足が流れる歩生。蹴られた足を引いてスイッチした。残り1分。歩生のダブルレッグを潰したヒカルだが、すぐに立ちあがる。出られない歩生。ヒカルがワンツーをヒット。タイムアップ。  ジャッジ三者とも20-18の3-0でヒカルが判定勝ち。 [nextpage] ▼2024年度新人王決定トーナメント フライ級決勝戦 5分2R(延長1R)○シモン・スズキ(和術慧舟會HEARTS)56.4kg[判定3-0]※20-18×3×山本壮馬(パラエストラ和泉)56.6k  和術慧舟會HEARTSのシモンは5月に予定されていたトーナメント一回戦が相手の負傷欠場により不戦勝で、11月に行われた17歳のスーパー高校生・中池との準決勝がトーナメント初戦となる。不利が予想されていた試合だったが、打撃で攻め込み、最後は中池のタックルを潰してのパウンドラッシュで1RKO勝ち。プロ初勝利を挙げた。24歳。  パラエストラ和泉の山本は昨年7月にプロデビューしてここまで3連勝。直近2試合はKO勝ち。22歳。  1R、シモンはサウスポー、山本はオーソドックスに構える。詰めたシモンがパンチの連打を入れると、右フックがヒットし一瞬山本の腰が落ちる。シモンは胴タックルでケージに押し込むが、ヒザを打ち込んですぐに離れた。カーフを蹴る山本。シモンはワンツー。飛び込んだシモンが胴タックルでテイクダウンに成功。 背中を向けて立った山本をバックからクリンチして投げを狙う。ケージにもたれかかりこらえる山本。ヒザを入れたシモン。バックについたままヒザを入れていくシモンだが、残り30秒でブレイクがかかる。山本が詰めて飛びヒザを放つも、潰されて下になった山本。残りわずかで腕十字を仕掛けるも。シモンが防いで1R終了。  2R、間合いを詰めていく山本。前蹴りを出したがシモンがキャッチ。深追いせず離れた。シモンがダブルレッグでテイクダウン。三角から腕十字に入る山本だが、シモンは体をまたいでディフェンス。腕が抜けてバックに回るシモン。山本が立ち上がるが後方に倒される。しかしスクランブルで向き直った山本が立ち上がりスタンドに。 ジャブを突いて出る山本。飛びヒザ。が、キャッチしたシモンがそのまま胴タックルでテイクダウンを奪う。残り2分。ガードの中からパウンドを入れるシモン。山本三角を仕掛けたが、足をサバいたシモンがパスガード。山本背中を向けて立ち上がるが、シモンがバッククリンチからテイクダウン。ハーフバックからヒジを入れていく。タイムアップ。  ジャッジ20-18、20-18、20-18の3-0でシモン・スズキが2024年度フライ級新人王に。 [nextpage] ▼2024年度新人王決定トーナメント バンタム級決勝戦 5分2R(延長1R)○宮口龍鳳(総合格闘技道場コブラ会)61.1kg[1R 0分32秒 KO]×恵真(リバーサルジム立川ALPHA)61.1kg  コブラ会宮口は修斗・GLADIATORで4戦し、すべてKO勝ち。26歳。  リバーサルジム立川ALPHAの恵真は9月の新潟大会で行われたトーナメント初戦はドロー。優勢ポイント2-1で決勝進出を決めている。34歳。  1R、オーソドックスの宮口に恵真はサウスポー。開始から前蹴りを腹に入れる宮口。効いて前かがみになる恵真。距離を取るところに詰めて右を打ち込む。離れようとする恵真を追ってパンチを入れた宮口。さらに首相撲からヒザの連打。連続でヒットしたところでレフェリーストップ!  1R0分32秒、宮口KO勝ち。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分2R○西條英成(THE BLACKBELT JAPAN)77.1kg[1R 1分59秒 腕ひしぎ十字固め]ムクロック(SAND MMA)76.8kg  中量級注目の男”西條英成(THE BLACKBELT JAPAN)が参戦。5月には中国最大の格闘技団体WLFとの対抗戦に抜擢され見事勝利。そして、デビューから負けなしの4連勝で迎えたのがDEEP・パンクラスの2団体のチャンピオンとなり修斗に帰ってきた住村竜市朗(TEAM ONE)だった。  9月の住村戦では一進一退の攻防を繰り広げるも住村の試合巧者振りとインサイドワークに判定で完敗。初黒星を喫してしまい、今回は柔術茶帯で寝技に定評のあるムクロック(SAND MMA)を相手に再起戦を行うこととなった。ムクロックは2024年5月にシヴァエフに判定負けからの再起戦で、格上の西條にぶつかる。  環太平洋新王者・墨吉涼太(誠流会館)も誕生し、新たなフェーズに入ったウェルター級の今後を左右する一戦が決定。中量級ならではの迫力とスピードに期待だ。  両者オーソドックス。カーフキックを蹴る西條。シングルレッグに入るムクロックだが、組みつかれた足を支点にして西條がバックに回りバックマウント。バックから腕十字を仕掛ける西條。クラッチして耐えるムクロックに鉄槌を入れて伸ばす。クラッチが切れてタップアウト!  1R1分59秒、腕ひしぎ十字固めで西條一本勝ち。 [nextpage] ▼バンタム級 5分2R×御前昂史(パラエストラ小岩)61.1kg[1R 1分11秒 KO]○菊西拓馬(URUSHI DOJO)61.0kg  パラエストラ小岩所属御崎は昨年10月のプロデビュー戦で判定勝ち。26歳。  菊西はNEXUS、EXFIGHTで試合経験があるが、いずれもKO負け。今回が修斗デビュー戦。26歳。  両者オーソドックス。中央で構える菊西の周りを御崎がサークリングする。詰める菊西。ジャブからカーフキック。御崎は組んで大外刈りを狙ったが倒せず。詰めた菊西が右を打ち込むと顔面にクリーンヒットし御崎後方にダウン!追い打ちに行く前にレフェリーが止めた。  1R1分11秒、菊西KO勝ち。
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