【写真】放送では、本誌『ゴング格闘技』で表紙を飾ったこともニュースで紹介され、平良は「表紙って聞いてびっくりですよね。僕も自分で大丈夫かな? まだ早くないかな? って」と笑顔を見せた。
堀口恭司以来、日本人として8年半ぶりのUFC4連勝をマークした平良達郎(Theパラエストラ沖縄)が、2023年7月25日のRBC琉球放送『RBC News Link』スポーツコーナーに出演。今秋のフライ級ランカーとの試合に向け、「ベルトに挑めるような高い順位を目指していきたい」と語った。
沖縄で放送された地上波RBCで、平良は米国ラスベガスのTモバイルアリーナで判定勝ちしたエドガー・チャイレス(メキシコ)戦を自ら解説、「上を目指しているので満足はしていないですけど、UFCで4試合を戦って日本の修斗で戦ってきた時よりも自信はついたし、世界に出てもある程度の選手、並の選手には絶対負けないぞという自信、確信が生まれた」と、プロMMA14連勝となったUFC4連勝を振り返った。
さらに、「必ずしも(ランキングで)番号が振られている人が強いとは思わない。僕もいずれチャンピオンになるためには高い順位が必要なので、ベルトに挑めるような高い順位を目指していきたいなと思っています」と、次戦でのランカーとの対戦を見据えた。
では、現在、UFCフライ級にはどんな選手がランキング入りしているか。
UFCフライ級ランキング(2023年7月27日 時点)
【写真】UFC世界フライ級の頂点は、堀口恭司の盟友パントージャ。30日に堀口がBellatorで戴冠すれば、ATTに2本のベルトが揃うことに。
王者 アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)※ケイプ、ロイヴァル、ペレス、7月にモレノを下し、戴冠
1位 ブランドン・モレノ(メキシコ)※フィゲイレードと2勝1敗1分。7月にパントージャにスプリット判定負けで陥落
2位 デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)※モレノと1勝2敗1分。バンタム級転向か
3位 アミル・アルバジ(イラク)※UFC5連勝中。6月にカラフランスにスプリット判定勝ち
4位 ブランドン・ロイヴァル(米国)※モレノ、パントージャに敗れるも、ボントリン、シュネル、4月にニコウラにTKO勝ち
5位 カイ・カラ・フランス(ニュージーランド)※UFC3連勝後、モレノにTKO負け、アルバジにスプリット判定負け。9月にケイプと対戦
6位 マテウス・ニコラウ(ブラジル)※UFC4連勝後、4月にロイヴァルにTKO負け
7位 アレックス・ペレス(米国)※2022年7月にパントージャに一本負け
8位 マット・シュネル(米国)※ス・ムダルジに一本勝ち後、ニコラウに2R TKO負け
9位 マネル・ケイプ(アンゴラ)※ニコラウにスプリット判定負け後3連勝。9月にカラフランスと対戦
10位 ティム・エリオット(米国)※ニコラウに判定負け後、ウランベコフ、アルタミラノに判定勝ち。10月にモカエフと対戦
11位 ムハンマド・モカエフ(英国)※UFC4連勝で10月にエリオットと対戦
12位 ス・ムダルジ(中国)※エンボーFC出身。UFC3連勝から2022年7月にシュネルと大激闘の一本負け
13位 タギル・ウランベコフ(ロシア)※2022年3月にエリオットに判定負け、11月にネイト・マネスに一本勝ち
14位 スティーブ・エルセグ(豪州)※6月にドボジャークに判定勝ち
15位 ダビッド・ドボジャーク(チェコ)※6月にエルセグに判定負け
上記のランキングに入ってない選手でも、平良が判定勝ちしたカーロス・カンデラリオに三角絞めで一本勝ちしたジェイク・ハドリー(英国)、そのハドリーに判定勝ちしているアラン・ナシメント(ブラジル)ら強豪が控えているのがフライ級だ。
ランキングトップ10では、TUF決勝で扇久保博正に勝利した10位のティム・エリオットが、10月21日(日本時間22日)の『UFC294』アブダビ大会で、9勝無敗“英国の平良達郎”とも呼ばれる11位のムハンマド・モカエフとの対戦が決定しており、3連勝で9位のマネル・ケイプが、9月に5位のカイ・カラ・フランスとジャンプアップのランキング戦が組まれている。エリオットとの対戦を望んでいた平良は、今秋の次戦に向け、どんなランカーとの試合が組まれるか。
松根良太代表は、「勝っていけば必然と上位陣が“平良達郎は放っておけない、俺がやってやらないと”となる。いまは、とにかくランキングに食い込んで、ランキングを上げていく段階が、2023年後半から2024年になる」と語っている。
平良達郎の世界最高峰の頂きへの挑戦は、まだ始まったばかりだ。