▼第8試合 RIZIN キックボクシングルール 3分3R(73.0kg)
〇木村“フィリップ”ミノル(Battle-Box)72.50kg
[1R 1分08秒 KO] ※左フック
×ロクク・ダリ(コンゴ・TRI.H Studio)72.90kg
木村は長くK-1の主要選手として活躍し、2018年8月にはKrushウェルター級王座に君臨。2019年にはK-1の全大会に出場し、全試合KO勝利。2020年3月には「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」を3試合連続KOで制し、悲願のK-1王座に就いた。2021年12月の初防衛戦で和島大海に敗れて王座を失い、ボクシング転向を表明していたが、2022年12月の『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』で電撃復帰。矢地祐介を1RでKOして強烈なインパクトを残した。しかし、今年3月『KNOCK OUT』でのクンタップ戦で1Rわずか32秒でKO勝ちしたものの、計量オーバーで評価を落とした。戦績は37勝(30KO)10敗1分。
RIZINには過去一度だけ参戦経験があり、2016年9月にチャールズ・"クレイジー・ホース"・ベネットとMMAルールで対戦。1R 0分7秒でKO負けを喫した苦い思い出がある。
ダリは幼い頃から柔道を習いアフリカJrチャンピオンに輝き、その後も柔道に打ち込みコンゴの柔道ナショナルチームに選ばれた。2010年に来日を果たすと2011年の春からMMAを始め、DEEP、GRACHAN、巌流島で活躍。2018年12月にはGRANDウェルター級王座に就いたが、2019年12月の防衛戦で桜井隆太に敗れ王座から陥落。RIZINには2020年8月大会で海人とキックボクシングルールで対戦して判定負け。2021年11月にはMMAで“ブラックパンサー”ベイノアにKO負けを喫している。前戦は2022年12月にGRACHANで林RICE陽太に判定勝ち。
1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力をかける木村は左ボディストレート。ダリもガードを固めて右を振るが、その打ち返しはもらわない木村は腹から顔面、左フックでの飛び込み。ダリをコーナーに詰めると、左ボディ! さらに左ボディのフェイントから顔面に軌道を変えて左フック!
立ったまま失神したダリに右をかすめてダメ押しの左フック! ダリは前のめりにマットに崩れ落ち、木村が衝撃KO勝利を決めた。
7年ぶりのRIZINマットで、オープンフィンガーグローブではなくボクシンググローブに変えて、KO勝利を見せた木村は、「RIZINファンの皆さんお久しぶりです。7年ぶりだったんですけれど僕のことを覚えてくれている人はいますか? ずっとみんなの前でまた戦いたかったので凄く幸せですです。これからRIZINのキック、俺がいれば間違いないと思うのでどんどん盛り上げていきます。ブアカーオも安保もよく分からないですけれど、誰でもかかってこいって感じなのでよろしくお願いします。引き続き僕の試合を楽しみにしていてください」と語った。