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【RIZIN】王座剥奪のクレベルが鈴木千裕を腕十字葬で「次タイトルマッチを」、矢地がゼインに完勝、上田が関根をMMA空手でKO、“怪物くん”鈴木が西谷を失神TKO、ヒジ打ち梅野に鈴木が跳びヒザKO勝ち、木村がダリを衝撃KO! 久保が木下に競り勝ち

2023/06/24 12:06

▼第9試合 RIZINキックボクシングルール(62.5kg)3分3R ※首相撲ヒジ・ヒザ無制限OK
×梅野源治(PHOENIX)62.50kg
[2R 2分34秒 KO] ※右跳びヒザ蹴り

〇鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺)62.50kg



 梅野は2007年11月にプロデビュー。日本人初のWBCムエタイ世界王者(スーパーフェザー級)になった他、数々のタイトルを獲得。本場タイの一流ムエタイ選手たちと互角に渡り合い、2016年10月には日本人6人目となるラジャダムナンスタジアム王座(ライト級)を奪取した。REBELS、KNOCK OUT、RISEを渡り歩き、RIZINには2021年6月から参戦。大雅と皇治にヒジ無しルールで連敗を喫するも、2022年10月にトレント・ガーダムにTKO勝ち。大晦日には平本蓮とパンチのみのエキシビションマッチを行った。戦績は51勝(23KO)14敗4分1無効試合。今回はRIZINで待望の首相撲ヒジ・ヒザ制限無しのルールで戦う。



 鈴木は右ストレートに必殺の威力を秘めたホープとして、2019年6月に11戦無敗のままREBELS-BLACK 60kg級王座に就いた。弟の鈴木千裕と共に“倒し屋兄弟”として注目を集めるも、13勝(8KO)無敗の戦績を残してボクシングに転向。2021年12月にプロデビュー戦で初回KO勝ちを収めたが、10月にKNOCK OUTでキックボクシングに復帰。西岡蓮太に判定で敗れ、プロ初黒星を喫した。12月にモンダムにKO勝ちで再起を飾ると、今年2月に『ONE FRIDAY FIGHTS 4』に出場。ファリヤ・アミプールに判定2-1の接戦で惜敗した。4月にはREITO BRAVELYに判定勝ち。戦績は15勝(9KO)2敗。



 無敗の快進撃をしていた鈴木はボクシング転向からキックボクシングに復帰後、キックボクシングの感覚を取り戻せず苦戦を強いられているが、徐々に感覚を取り戻してきている。しかし、これまでヒジ打ちあり&首相撲などのつかみからの攻撃無制限のルールでは試合をしたことがないため梅野が有利か。とはいえ、鈴木は右ストレートに破壊力を秘めており、決して打たれ強くはない梅野を倒す可能性もある。



 1R
、ともにオーソドックス構え。左ボディを突く鈴木に、両手を前にムエタイの構えの梅野は左ミドル。右ローで前に。ブレーク際も先に左ミドルを当てていく。さらに前足を左右から突く梅野。鈴木の組みを崩す。鈴木は左前手フックをガード上にヒット。梅野はそこに右カーフ、さらに右アッパー。鈴木は右まぶたをカットする。



 2R
、両手でリズムを取る梅野は、左右ロー。下から崩して行く。左奥足ローも打つ梅野。鈴木が入ろうとするとそこに左の蹴りで間合いを制する。左インローを前足に。さらに右ローに鈴木の左足が腫れる。



 左ミドルを当てて行く梅野は、コーナーに詰めて右縦ヒジへ。そこに鈴木は両手で梅野の頭を押さえながらカウンターの右跳びヒザへ!



 梅野は前のめりに崩れて失神KO。車椅子に乗ってリングを後にした。




 試合後、鈴木はリング上で「僕はキックボクシングをやっていて、ムエタイ怖いところもありました。会長はじめ皆さんに感謝します。梅野選手、試合ありがとうございます。これからもキックボクシングで試合したり、KNOCKOUTで試合をして、鈴木千裕に負けないようにやっていきます。皆さん、僕の弟は絶対にクレベル選手に勝ってチャンピオンになるので、見逃さないでください」と熱く語った。

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