MMA
レポート

【RIZIN】朝倉未来が矢地祐介に完勝、堀口戦に向け石渡と扇久保が勝利、サトシが廣田をTKO、川尻勝利、北岡敗れる=『RIZIN.17』全試合詳報

2019/07/28 14:07

▼第5試合 RIZIN MMAルール 5分3R(71.0kg)※ヒジなし
○ホベルト・サトシ・ソウザ(70.85kg/ブラジル/ボンサイ柔術)
[1R 3分05秒 TKO]※右ロングフック

×廣田瑞人(70.95kg/CAVE)


 廣田は元DEEPライト級、元SRCライト級、元CAGE FORCEライト級王者で、元UFCファイター。相撲の経験とインターハイにも2度出場したボクシングテクニックで、菊野克紀、今成正和、北岡悟、石田光洋といった国内トップファイターたちから勝利を奪ってきた。日本での試合は2015年9月、UFCでの石原夜叉坊戦以来となる。


 対するサトシは4月の『RIZIN.15』で北岡悟をTKOに下した柔術家で、ブラジリアン柔術世界選手権2006、2009、2010を制している。MMA戦績は8戦全勝無敗。豊橋への出稽古で打撃も磨いている。

1R、ともにオーソドックス構え。対峙するとサトシの長身が際立つ。左ハイで牽制してから低い高速のダブルレッグテイクダウンはサトシ。左手でヒザを後方に押して超えるとハーフから左で首を抱え廣田に背中を着かせると細かいが強めのパウンドを側頭部に連打で当てる。

左肩で廣田の顎を押し、左手を枕に右脇は差し切れずにクラッチするサトシは、「アクション」の声に上体を立てると、そこで廣田も上体を立ててダブルアンダーで両脇を差して足はフックガードに戻す。サトシの上体の離し際に下から蹴り上げる廣田。立つサトシにブレークがかかる。


スタンド再開。左フックから右ハイを放つサトシ。下がってかわす廣田にダブルレッグへ。差し上げる廣田。離れてコーナーに詰まるサトシだが、遠間から右のロングフック! そこに左を合わせにいく廣田だが空振り。さらにオーソに戻し右フックをもう一度打つサトシ。右を合わせにいくも先にもらった廣田は後方にダウン! すぐにサイドに滑り込んだサトシは鉄槌を4連打し、試合を決めた。


試合後、サトシはトロフィーを手に日本語で「皆さん、元気ですか。ごめん。今日はちょっと難しい話がある。ほんとうに有難い人はいっぱいいる。私のチーム、私の家族……。けど、今日のこのトロフィーは、一人ね、一人にあげたい。坂本健(ブルテリア・ボンサイ代表)、坂本健! いつも私を手伝ってくれて本当にありがとう。ごめんね、1カ月前、あなたのお母さん亡くなったね。だから、今日(のために)、たくさん練習して、お願い、お母さんに持っていって。ごめんね、今日もまた柔術、ちょっとだけね(笑)。でも、次からもっと柔術使いたい。絶対にみんなに見せたい。UFCじゃない、ここRIZINだよ!」と絶叫した。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント