▼第11試合 61.0kg契約 RIZIN MMAルール 5分3R ※ヒジあり
○石渡伸太郎(61.00kg/CAVE)
[2R 3分58秒 ノースサウスチョーク]
×佐々木憂流迦(61.00kg/Serra Longo Fight Team)
5年半前に一度、接点があった石渡と佐々木。2014年2月に石渡がパンクラスバンタム級王座2度目の防衛成功した直後リングに上がった佐々木が「俺の喧嘩を買ってください」と対戦を申し入れ、当時は受け流した石渡だったが、時を経てRIZINの舞台で対戦が実現することになった。
石渡は2011年にPANCRASEバンタム級王者となり、8年間防衛。その間、DEEPバンタム級王者・大塚隆史、ビクター・ヘンリーらも下している。
堀口恭司とは、2013年6月の「VTJ 2nd」と2017年大晦日の「RIZIN」で2度対戦し、いずれも敗北。今回、1年8カ月ぶりの復帰戦を決め、日本バンタム級トップ勢と鎬を削り、堀口との3度目対戦を目指す。
公開練習では佐々木について「以前は一芸だけという感じに見えたけど、今は打撃もトータルでやる選手になったのかなと」印象を語り、「1ミリもナメてないけど、全部勝っているかなと思っています」と自信を語った。勝てば堀口との3度目対戦に近づくが、1年7カ月ぶりの試合に向け、「28日以降の人生は考えていない」と語っている。
対する佐々木は、元修斗環太平洋バンタム級王者。UFCではパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを2度獲得するなど活躍し、2018年大晦日にRIIZNデビュー。“門番”マネル・ケイプに判定勝ちを収めている。
2019年4月の「RIZIN.15」では朝倉海と対戦予定だったが、内臓疾患により急遽欠場。石渡との試合が約8カ月ぶりの復帰戦となる。59kg契約で戦った前戦と異なり、今回はバンタム級相当の61kg契約。セコンドにはUFC世界バンタム級2位のアルジャメイン・スターリングが就く。
佐々木が先に入場。続けて赤コーナーの石渡が入場。TEAM OTOKOGIの植松直哉らがつく。リングサイドには堀口恭司。
1R、いきなり跳びヒザで石渡に飛び込む佐々木、ともにサウスポー構えから右ボディは石渡。長い右から左を打つ佐々木。かわす石渡は左のフェイントから組み。ヒザを連打で突く佐々木。押し込む石渡に右は差す佐々木。ブレーク。
左から右で飛び込む石渡、そこに前蹴りで牽制する佐々木。左ローは佐々木。石渡は左フックをヒット! そのまま左で差して回して倒すのは石渡! コーナーの「ハーフでいい」の声にハーフから細かいパウンドは石渡。下から蹴り上げは佐々木! それを嫌ったか距離を取り、立ち際を右ハイは石渡。かわした佐々木はシングルレッグでその蹴り足の足首をつかみテイクダウン! ハーフから佐々木はヒジを狙うが、石渡はオーバーフックで打つ距離を取らせない。
2R、佐々木は左ボディロックからテイクダウンも足がロープ外に出てしまう。左を振り、シングルレッグは佐々木! そこからボディロックに移行し、腰を殺そうとする佐々木だが、右で差して立つ石渡が体を入れ替える。ヒザを突く石渡。頭を下げると佐々木はギロチンチョークを狙うが、外した石渡に佐々木はバック狙い! ここを正対した石渡は小外がけで前方に倒してテイクダウン! ここは佐々木も立ち、右ジャブを突く。
スタンド。石渡の左ローに左ストレートは佐々木! 頭を上げさせられる石渡。詰める石渡は左のフェイントから右フックでダウンを奪うとその倒れ際に右ヒザをヒット! 頭からマットに崩れる佐々木。そこに石渡は頭部に左ヒザ4連打! 決めどころにまとめられるのが石渡の強さ。佐々木は四つん這いで頭から崩れると、さらにフロントからチョーク狙いに仰向けに正対する佐々木に石渡は上からノースサウスチョーク! 佐々木がタップした。
石渡はリング上でマイクを持つと「RIZINファンのみなさん、ただいま! バッチリ1年7カ月ぶりが出て、大振りでした。僕が休んでいる間に、不名誉な名前がつけられて──『四天王』、トップにいる人(堀口)には笑われているだろうから。(堀口にカメラがパンし、笑顔を見せる)『何が四天王だ?』と、以上です」と、自身がほかの選手と横並びではないことを示すと、さらに扇久保からこの試合の勝者への対戦要求に「ひとつだけ。僕と扇久保選手、見分けつきますか?」と観客を和ませると、続けて「2人がやって手を挙げられている方が僕です」と、勝利を予告した。
そして最後に「入場式から声援をもらえて今日、幸せです。これからも応援してください。ありがとうございました」と挨拶し、セミファイナルを締めた。