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【RIZIN】朝倉未来が矢地祐介に完勝、堀口戦に向け石渡と扇久保が勝利、サトシが廣田をTKO、川尻勝利、北岡敗れる=『RIZIN.17』全試合詳報

2019/07/28 14:07

▼第6試合 RIZIN MMAルール (71.0kg契約) 5分3R ※ヒジあり
○川尻達也(70.80kg/T-BLOOD)
[判定3-0]

×アリ・アブドゥルカリコフ(70.95kg/ロシア/Golden Team)


 2000年4月プロデビューのベテラン・川尻は昨年大晦日、北岡悟に判定負けを喫して以来7カ月ぶりの復帰戦。前回の70.0kg契約に続き、今回は71.0kg契約での試合に臨む。北岡戦の直後は「終わってるね」と進退に関わる発言をし、その動向が注目されていたが、10月に開幕を予定しているRIZINライト級GP出場を目指す方向性のようだ。


 今回対戦するアリは、ロシア国内や国際大会で数々のタイトルを獲得してきたウーシュー散打の世界的名手。2013年9月にロシアの格闘技プロモーション『REAL STEEL 2013』でプロデビューを果たすと、イワン・ウリャンチェンコを2Rにパンチで沈め、TKO勝利を飾る。14年からはアマチュア世界大会にも積極的に参戦し、17年までに9戦7勝2敗という好戦績を残した。


 プロ2戦目となる15年4月の『M-1 Challenge』では後にUFCファイターとなるスペインのヨエル・アルバレスを相手に1R34秒スピニング・ヒール・キック(上段後ろ廻し蹴り)でKO勝利。その後もロシアを中心にカザフスタンなどのMMAプロモーションに参戦し、現在、プロ戦績は7戦7勝(3KO)と連勝街道を走り続けている。川尻の身長171cmに対し、176cmと5cm上回る。


1R、ともにオーソドックス構え。詰める川尻はアリのバックフィストをブロックしながらシングルレッグも切るアリ。ダブルレッグに入るが簡単にアリにがぶられる。亀から立つ川尻は次はシングルレッグも片足で立つアリ。さらに片足を両足で挟む川尻だが、コーナーで凌ぐアリ。再度シングルレッグからボディロックする川尻だが、ロープの外に片足を出して切るアリ。


スタンドから右前蹴りはアリ。すぐに詰める川尻。スタミナを使いアタックを続けるとシングルからボディロック、回して捨て身になりそうなところを上に! しかし脇を差して立つアリに川尻はキムラアームロックで後方に回す! アリは後ろから抱きつきゴング。


2R、川尻の右に跳びヒザを狙うアリ。ここは浅い。左で差して詰めるアリを突き放す川尻。左の前蹴り、ミドルのダブルに詰めてボディロックから再びテイクダウンは川尻。ハーフから脇を差すが、リバーサルはアリ! 川尻はいったん亀になって背中を預けながらヒザを立てて立つと背後のアリにキムラ狙いで正対。後方に回してトップを奪うとパスガード。足の立ち際にアームインギロチン! しかし首を抜くアリ。下の川尻はオープンガードから腕十字狙い。アリは頭をつけて凌ぐ。


3R、中央を取る川尻。アリの右ハイをアゴに受けるが組みでは倒れず。さらに右の前蹴りがかすめると組んできたアリのバックに回る川尻。しかし脇を差しバックを取り返すアリに背後のアリにみたびキムラで回す川尻! ハーフからキムラロックをしぼる川尻はマウントに移行! さらに得意の肩固め、川ちゃん固めへ。足をロープにかけて凌ぐアリ。なおマウントの川尻は細かいパウンド。ヒジ!さらにアリの左手を縛ってのパウンド。声を挙げながら川尻はパンチ、ヒジを落とし、ゴング。アリは判定後、コーナーにもたれかかり座り込んだ。


判定は3-0で川尻が勝利。予告通り泥臭く、しかしこれまでのキャリアの積み重ねを試合で発揮した川尻。試合後、川尻はマイクを持つと「アリ選手ありがとう。あなたがいたからハードに練習できました。連敗続いて勝てなくて、自分に自信を持てなくてそれでも辞められなくて、今日やっと勝てたぞー! 最後に一言だけ言わせてください。格闘技最高! ありがとう! 今日は花火大会だから、いっぱい花火打ち上げようね」とGPに向けて、意気込みを見せた。

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