▼第9試合 RIZIN MMAルール 93kg契約 5分3R
○イヴァン・シュトルコフ(93.00kg/ロシア)
[2R 4分10秒 TKO]
×キム・フン(92.90kg/韓国)
シュトルコフはこれまで16戦15勝1分と無敗のロシアンファイターで、MMAデビュー10連勝で臨んだ2017年7月のRCC Boxing Promotions日露対抗戦では、石井慧に2R TKO勝利を収めている。
2016年11月にアントニオ・シウバに、17年2月にロドニー・ウォレスにいずれも判定勝利し、元UFCファイターを連続撃破。さらに2018年にもRussian Cagefighting Championshipでファビオ・マルドナド、チアゴ・シウバの元UFCのライトヘビー級ファイターからも勝利を挙げ、2019年4月にUFCファイトナイト・ロシアに参戦が決定していたが、「体調不良で欠場」となっていた。
その後、「ドーピングによるUFCとの契約解除」「USADAから2年間の出場停止処分」との報道もあったが、今回、RIZIN参戦が決定した。関係者によれば、RIZINがシュトルコフと契約した時点では、USADAからシュトルコフのドーピングについての発表は出ていなかったという。契約後にテストステロン(人間の身体の中でも分泌)の検出がUSADAから発表された。“ウラル・ハルク”の異名を持つシュトルコフはどんなファイトを見せるか。
キムは25戦10勝12敗1分け。2017年7月の『ROAD FC』では185ポンド(83.9kg)のミドル級で福田力にTKO勝ちを収めている。2011年の『Legend FC 6』では、現UFC世界ミドル級王者ロバート・ウィテカーに170ポンドのウェルター級ながら三角絞めで一本勝ち。しかし、2012年に中村K太郎に、2013年にはミノワマンにいずれもTKO負けを喫している。10勝のうち6勝は1Rの早い段階で仕留めているが、シュトルコフとは階級差があり、キムにとって厳しい試合となりそうだ。
1R、ともにオーソドックス構え。詰めるシュトルコフは左で差してコーナーに押し込むが、フンも四つで凌ぐ。
左ジャブを突くシュトルコフ。さらに左から右のオーバーハンドを振る。フンの右ローにカウンターの左右で前進するシュトルコフは、右から左の飛び込みが速い。四つながら腕を巻き込んでボディロックから回してテイクダウン! フンはオモプラッタからシュトルコフの首にゴゴプラッタ狙い! しかし左手を足に当てて頭を上げて脱するシュトルコフ。インサイドガードから単発なからパウンドする。ゴング。
2R、右前蹴りで牽制するフン。左右を振るがフンの蹴りが股間に入り中断。再開。ボディから顔面と打ち分けて左右を振り前進するシュトルコフ。しかしフンはコーナー背に凌ぐ。
ダブルレッグテイクダウンはシュトルコフ。しかしすぐに立つフン。再びダブルレッグテイクダウンはシュトルコフ。ラバーガード狙うフンに腕抜き、片足を抜きハーフの上からヒジを突く。フンは二重がらみでハーフガードを取るが、立ち上がれず。
足を抜きマウントを奪うシュトルコフはパウンド。背中を見せたフンのバックマウントからさらにパウンドし、TKO。戦績を17戦無敗とした。