▼第3試合 RIZIN 女子MMAルール 5分3R(49.0kg)※ヒジあり
○ハム・ソヒ(48.90kg/韓国/TEAM MAD)
[1R TKO]
×前澤 智(48.75kg/リバーサルジム立川ALPHA)
ソヒはキックボクシングや散打で培った打撃を持ち、2007年2月に初来日して『DEEP』でプロデビュー。そのデビュー戦でDEEP女子ライト級王者・渡辺久江から勝利をもぎ取り一気に注目を集めた。日本を主戦場にし、2008年のスマックガールライト級トーナメントでは準決勝で藤井惠に敗れ、2010年のJEWELS初代ライト級王者決定トーナメントでは決勝で浜崎朱加に敗れるなどタイトルに手が届かなかったが、2013年5月にスギロックを破りDEEP JEWELSフェザー級(-48kg)王座を奪取。
その後、2度の防衛を果たして2014年からは韓国人女性ファイターとして初めてのUFC参戦を果たすと、1勝2敗の戦績を残した。2017年6月からは韓国『ROAD FC』に舞台を移し、初代ROAD FC女子アトム級王座決定戦で当時のDEEP JEWELS同級王者・黒部三奈からTKOで勝利して初代王者となった。さらに12月の初防衛戦では『RIZIN.16』で浜崎と一進一退の攻防を演じた現Invicta FC同級王者ジン・ユ・フレイに1RでKO勝利を飾っている。
注目のRIZIN初参戦となるそのソヒを迎え撃つは、DEEP JEWELSアトム級王者の前澤。中学から大学まで柔道を学び、寝技強化で始めたブラジリアン柔術がきっかけで総合格闘技の道へと進む。2012年にJEWELSでプロデビューすると連敗を喫したが、着実に力をつけてタイトルに近づき、2018年12月に黒部三奈を破り第6代DEEP JEWELSアトム級王座に就いた。今年3月には浅倉カンナとの勝負に挑んだが判定負け。RIZIN初参戦でビッグアップセットを狙う。
1R、日本でのプロデビュー戦のコスチュームを着用したソヒと、金原正徳代表のテーマカラーの黄色をコスチュームに採り入れた前澤。サウスポー構えのソヒ。オーソドックス構えの前澤は小刻みにステップしダブルレッグに入るが固執せず、すぐ離れる。右を振る。左ストレートから首相撲でコーナーに詰めたソヒはヒザ。右脇が上がる前澤だが下げると突き放す。
前手を立てて視界を塞ぐソヒ。詰めると右ヒザをテンカオでボディに突き刺すと頭が下がった前澤にすぐに右ヒザを連打! 決めどころを逃さないソヒはコーナーに倒れ込んだ前澤が足を手繰りにいこうとしてもそこにさらに左ヒザを連打! 前澤の頭が後方に跳ぶのを見て、レフェリーが間に入った。
勝利をしたソヒはリング上で「ほんとうにありがとうございます。みなさんが応援してくださったおかげです」と日本語で挨拶。さらに「私、タイトルに挑戦したい気持ちも強いですが、まず山本美憂選手と試合をしたいです。お願いします!」とリングサイドにいた美憂に対戦をアピール。山本もリングに上がり、「私もいつか試合をしたいなと思ってました。よろしくお願いします」と対戦要求をうけいれた。
DEEP JEWELS王者の前澤に完勝したソヒと、4連勝中の山本の対戦は決定するのか、そしてそれは浜崎朱加への挑戦者決定戦となるのか?