キックボクシング
レポート

【ONE】アーセルが46秒KOでライト級ムエタイ王座戦防衛。ルオトロがランガカーに判定防衛、MMAフレイマノフが1Rフィニュシュ、スーパーボンがオズカンKOで「アラゾフにリベンジを」

2023/06/10 09:06

▼第1試合 ONEヘビー級 キックボクシング 3分3R
ラーデ・オパチッチ(セルビア)
[判定3-0]
×グート・イノセンテ(ブラジル)

 オパチッチはテコンドー、キックボクシングを学び18歳までアマチュアで戦い2015年にはWAKO欧州ジュニア選手権で優勝。2016年2月にプロデビューすると、2戦目でK-1 GLOBAL WORLD GPに出場して準決勝へ進出。2019年のKunlun Fightヘビー級トーナメントと2019年のEnfusionヘビー級トーナメントでも準決勝へ進出している。2020年12月のONE初登場ではエロール・ジマーマンを2Rに後ろ廻し蹴り一発でKOし、大きなインパクトを残した。その後も全て2RでKO勝ちし、ONEで4戦全勝だったが。6月に今回再戦するグート・イノセンテにまさかの初回KO負け(ONEで唯一の黒星)。10月にヤニス・ストフォリディスにKO勝ちして再起を果たしている。戦績は17勝(15KO)6敗。



 イノセンテはアマチュアキックボクシングでブラジル選手権5度優勝、パンアメリカン選手権とサウスアメリカン選手権で3度ずつ優勝という実績を残し、2005年にMMAでプロデビュー。2010年9月に修斗南米ヘビー級王座に就くと、2012年5月にStrikeforceで勝利。その後はUFCと契約したがデリック・ルイス、アンソニー・ペロシュに連敗。リリース後はBRAVE FCやKSWに参戦し、2021年7月までのMMA戦績は10勝6敗。2015年からはキックボクシングの試合も並行して行い、2016年9月にはGLORYでヘスディ・ゲルゲスに勝利。2018年9月にリコ・ヴァーホーベンと対戦(判定負け)するなどGLORYで7勝3敗の戦績を残す。2022年2月のONE初登場ではブルーノ・スサノに2RでTKO勝ち。6月にオパチッチを1Rに左ボディストレートでKOして連勝したが、ONEヘビー級キックボクシング・ワールドグランプリの準決勝でローマン・クリークリャにTKO負けをきっした。戦績は40勝(19KO)11敗。



 1R、圧をかけていくのはオパチッチ。イノセンテが右ローを蹴ると、オパチッチはワンツー・スリーを打っていく。右ミドル、右ローと蹴り主体のイノセンテに、オパチッチは左右フックで仕掛けていく。オパチッチは右ハイを蹴ってからの右ストレートをクリーンヒットさせる。左右ボディで対抗するイノセンテだが、ラウンド終了間際、オパチッチが右ストレート直撃から左フックをフォローしてイノセンテがダウン。



 2R、イノセンテは接近しての左右ボディ。ローを蹴ってくるとオパチッチが右から入っていく。この右を当てて左右フックにつなげ、左フックをヒットさせるオパチッチ。KOは時間の問題かと思われたが、イノセンテをロープに詰めたところでイノセンテの左フック2連打でグラつく。チャンスと見たイノセンテは左右フックと右ボディ。オパチッチも強打を打ち返すが、イノセンテのボディ攻めに身体を丸める。



 3R、オパチッチは左ハイ、イノセンテは右カーフ。オパチッチは警戒して不用意に入らず距離を開けて前蹴り、ミドルを蹴る。それでも飛び込んでの左フック、バックキックを見せるオパチッチ。両者とも疲れが明らかな中、スピードが落ちたイノセンテにオパチッチが左ミドル、飛び込んでの左フック。イノセンテが前に出てくるとオパチッチは回り込んで距離をとり、前蹴りで突き放した。



 判定は3-0でオパチッチが勝利。苦しい展開ながらもリベンジを果たした。

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