▼第5試合 ライト級 3分3R
×ゲリック・ビレット(フランス)白
判定0-5 ※29-28、30-27×4
〇エンリコ・ケール(ドイツ)黒
ドイツのトップファイターであるエンリコ・ケールのGLORYデビュー戦が行われることも決定。フランスのライト級トップ選手、ゲリック・ビレットと対戦する。
ケールは2013年6月にMixFightフルムエタイミドル級世界王座(-72.5kg)とISKAオリエンタルルールミドル級世界王座(-75kg)を獲得し、2014年にはK-1 GLOBAL主催のK-1 WORLD MAX CHAMPIONSHIPトーナメントで優勝を果たした。2019年1月からは『ONE』に参戦し、フェザー級キックボクシング・ワールドグランプリにも出場したが準々決勝でジャバル・アスケロフに敗れている。ダビット・キリアとタイフン・オズカンに連敗を喫し、ONEを離脱。敗れてはいるが、ブアカーオ・バンチャメーク、ジョルジオ・ペトロシアン、チンギス・アラゾフ、ムスタファ・ハイダ、シッティチャイ・シッソンピーノン、ヨードセングライ・フェアテックスら世界トップファイターらと多数拳を交えている。戦績は51勝(30KO)17敗2分。
ビレットは2018年ベストファイターWAKOワールドカップ (-71kg)で金メダルを獲得するなどアマチュアで数々の戦績を収め、2016年11月にプロデビュー。2018年10月にはGLORYデビューを果たしている。2021年にISKA欧州スーパーウェルター級王座と同世界王座も獲得。前戦は2022年11月、アルコラック・カバレロを破りWAKO-PRO K-1欧州スーパーミドル級(-78.1kg)王座を獲得している。2023年2月にはシハード・アキパを判定に破り、GLORYでの戦績を5勝(1KO)3敗1分とした。戦績は38勝(15KO)6敗1分。
1R、前に出るケールが左右ボディから左ロー、ビレットもワンツーを返す。積極的に攻めるケールはパンチの連打からヒザ、左ロー、左ミドル。手数が出るケールにビレットは後手に回るが、打ち返していく。しかし、ケールの左ヒザが何度も突き刺さり、ビレットはコーナーに詰まる。逆に左右ボディを打つビレットへケールは左ロー連打。左右に構えをスイッチして圧倒的な手数で攻めるケール。オープンスコアは10-9×5でケール。
2R、サウスポーから左ロー、左ストレートで前へ出るケール。ビレットは左ボディを狙い撃ちにするが、ケールの左ロー、左ストレート、ヒザに下がる。ビレットはコンビネーションを回転させるが、ケールはさらに上回る回転で手数を出す。ケールの強烈な左ローが3発連続でヒット、さらにヒザ蹴り。ビレットは前蹴りを見舞うが、ケールが手数で押し戻す。ケールはワンツー・スリーからの左ロー。このラウンドもケールの手数は衰えることがなかった。
3Rもケールは左ローを連打していく。パンチから左ローのケールにビレットは左ボディ。スーパーマンパンチはケール。パンチからの左ローに左右ボディで対抗するビレット。ケールは変わらずパンチからの左ロー、キャッチしてからのヒザ連打と攻撃の手を休めない。逆転を狙って左右フックで前へ出るビレットに左右ローとミドルを蹴って対抗したケール。
判定は5-0で圧倒的な手数を最後まで出し続けたケールの勝利となった。