キックボクシング
レポート

【GLORY】ペットパノムルンがハイキックでダウンを奪いV6、ヘビー級GP予選はラドウーニが勝利、驚異の戦績を持つラジャブザデが56回目のKO勝ち、テッサ・デ・コムに勝利のコスナルドは減点3回で判定負け

2023/05/28 04:05

▼コ・メインイベント ヘビー級 3分3R
×ベンジャミン・アデグブイ(ルーマニア/同級5位)白
判定0-3 ※28-29×3、27-29×2
〇ソフィアン・ラドウーニ(フランス/同級6位)黒
※ラドウーニがGP出場権を獲得。


 今年12月に開催される「GLORYヘビー級グランプリ」の予選では、アデグブイとラドウーニが対戦。

 アデグブイは空手、ボクシングを経験して2011年3月にプロデビュー。2012年にはK-1 GLOBALと契約し、10月に東京で開催された『K-1 WORLD GP FINAL16』に出場して勝利している。『SUPERKOMBAT』を経て2014年6月からGLORYに参戦し、リコ・ヴァーホーベンのヘビー級王座に2度挑戦するがいずれも敗れている。2020年12月にはバダ・ハリにKO勝ち。2022年8月はジャマル・ベン・サディクにKO負けを喫した。戦績は35勝(20KO)8敗。

 ラドウーニは2018年にAFMTナショナルタイトル(-91kg)、2019年にWKNヨーロッパ王座(-95kg)、2022年6月にはWAKO世界王座(+94.1kg)と3つのタイトルを獲得。2023年3月にGLORYに初参戦すると、距離をとったテクニシャンぶりを発揮してランカーのナビル・ハチャブから判定勝ちを収めた。戦績は35勝(17KO)2敗1分。

 1R、ラドウーニはサウスポー。前に出るのはアデグブイで、ラドウーニはコーナーを背にしながら左ローを蹴る。アデグブイは左ボディから左ロー、ラドウーニはロープをやコーナーを背にした戦いが続く。しかし、ラドウーニが左ストレートの連打で反撃。左前蹴りも。アデグブイは前蹴りからワンツー、右ローでラドウーニのバランスを崩す。アデグブイの左ボディが決まり、ラドウーニはボディを守る。

 2Rも前に出るのはアデグブイ。ラドウーニを右カーフで何度もフラつかせ、左ハイを蹴る。ラドウーニは左ストレートをヒットさせ、左フックで前へ出る。一気に攻勢に出たラドウーニにアデグブイはガードを固める。アデグブイも左右フックで反撃するが、ラドウーニの左ストレート、左フック、左ヒザ蹴りで後退。面白いようにラドウーニの左ストレートがヒットするが、明らかに疲れた様子も。アデグブイは左ボディで反撃。


 3R、前蹴りを出すアデグブイを連続してコカすラドウーニ。右ローを蹴っていくアデグブイにラドウーニは左インローと左フック。ラドウーニの左の攻撃はもらってしまうアデグブイだが、下がらず右ローとカーフを蹴り続ける。ラドウーニも下がってロープを背負いながらもパンチを返してこれをしっかり当てていく。アデグブイの右ストレートでバランスを崩すラドウーニだが、終了ゴング直前、左フックでアデグブイを転倒させる。

 よく手数を出した両者は疲労困憊の様子。判定は5-0で下がりながらもしっかり左のパンチを当てていったラドウーニの勝利となった。

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