キックボクシング
レポート

【KICKBOXING WORLD CUP】吉成名高が圧巻のヒザ蹴りKOで21連勝、次回は前人未到のラジャ2階級制覇へ。泰良拓也が打ち合いで勝利、JKファイターMARIAがピーター・アーツ娘に勝利、チャド・コリンズが接戦を制す

2023/05/14 15:05
【KICKBOXING WORLD CUP】吉成名高が圧巻のヒザ蹴りKOで21連勝、次回は前人未到のラジャ2階級制覇へ。泰良拓也が打ち合いで勝利、JKファイターMARIAがピーター・アーツ娘に勝利、チャド・コリンズが接戦を制す

撮影/安村発(第8試合~)

第一回国際親善大会KICK BOXING WORLD CUP in JAPAN/TOKYO
2023年5月14日(日)東京・大田区総合体育館

▼メインイベント(第12試合)WORLD CUP国際戦 スーパーフライ級 ムエタイルール 3分5R
〇名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム/ムエタイ10冠王)
KO 1R 1分37秒 ※左ヒザ蹴り
×ペットナコン・ソーペッタワン(タイ/2020年TOYOTA CUPライトフライ級優勝)


“ハマの神童”名高はジュニアキック出身で、日本とタイで試合経験を重ねてきた。2017年4月にWMC世界ピン級王座を獲得すると、2018~2019年にはムエタイの二大殿堂タイトル 「ラジャダムナンスタジアム」と「ルンピニースタジアム」のミニフライ級(47.63kg)でタイトル統一し、外国人で2人目、日本人初の快挙を成し遂げた。2022年7月にはペットニポンをヒジでKOし、タイ国プロムエタイ協会フライ級&WPMF世界フライ級の二冠を奪取して“10冠王”を達成。今年2月には『ラジャダムナン・ワールド・シリーズ』に参戦し、見事なKO勝ち。4月にはソンチャイノーイもKOして現在破竹の20連勝中。戦績は45勝(28KO)5敗1分。


 対戦相手のペットナコン2020年TOYOTA CUPライトフライ級優勝(トーナメント)の実績を持つが、前日計量では2kg近いアンダーと小柄。


 なお、この試合は7月9日の『BOM』で行われる予定のラジャダムナンスタジアム認定フライ級タイトルマッチの前哨戦として行われる。いよいよ名高が、前人未到(タイ人以外で同スタジアムの2階級制覇を達成した選手はいない)のラジャダムナンスタジアム2階級制覇へ動き出す。


 1R、まずはゆっくりとしたスタート。相手の出方を見ていく。吉成は左ボディストレート、右ロー、右ハイ、左ローとどの攻撃が有効かを探っていく。ペットナコンは右ミドル。吉成もすぐに左ミドルを返す。吉成がワンツーからヒザ。そして右フックから左ヒザを突き上げると、ペットナコンは右ハイを蹴り返すも遅れてダウンし悶絶。しばらく立ち上がれないほどのダメージを負った。


 解説の武蔵は「キックボクシング界の井上尚弥、世界中から狙われる存在になって欲しい」と語った。


 勝利者インタビューを受けた吉成は「今回相手選手の体重が軽くて自分の方がパワーがあったので、1Rから倒しに行くプランがハマりました。いつも練習している技なので作戦通りだと思います。自分は小学生の頃からムエタイをやってきて本当に誇りを持っているので、7月9日に自分の目標であったラジャダムナンスタジアムのタイトルマッチが決まっているので、そこへ向けていい弾みが付いた気持ちです。


 自分あまりプレシャーを感じないタイプなので、いつも通り試合をすれば必ず勝てる自信があるので、硬くならずにいつも通り動けたと思います。これからもずっと連勝して自分の強さを証明したいと思います。今回KOで勝つことが出来たんですが、次戦、試合が決まっていてその相手が本当に強い相手で、これから練習しないと勝てないような相手なので、ラジャダムナンの二階級王者はタイ人以外誰も成し遂げたことがないので、必ず自分が成し遂げたいと思うので応援してください」とアピールした。

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