ムエタイ
レポート

【ONE】和田竜光が一本勝ち、ユンチャンミンがスプリット判定勝ち。ライト級王者アーセルがボディ一閃KO勝ち、“エルボーゾンビ”ムアンタイがヒジでクラップダムをKO、サムエー圧倒KO勝ち

2023/03/17 19:03

▼キャッチウェイト (140lbs) ムエタイ 3分3R
〇セクサン・オー・クワンムアン(タイ)
[判定3-0]
×シルビュー・ヴィテズ(ルーマニア)


 セクサンはタイのビッグマッチには欠かせないムエブー(アグレッシブに前へ出てムエタイの全ての技を使って戦うタイプ)のスター選手の一人。2015年9月のラジャダムナンスタジアムにて梅野源治を迎え撃ち、勝利を奪って梅野の進撃をストップした。同年にはラジャダムナンスタジアムの年間MVPにも選ばれている。『RISE WORLD SERIES 2019』に初来日し、-61kgトーナメント1回戦では大雅を破ったが、準決勝では白鳥大珠に敗れた。その後はロッタンやヨードレックペットを相手に連敗が続いたが、2022年は8戦して5勝1敗2分と盛り返してきている。1月の『ONE FRIDAY FIGHTS 1』で初参戦すると、タイソン・ハリソンに判定2-1で勝利。その激闘ぶりにボーナスも支給された。


 対するヴィテズは2018年6月のK-1に初来日。「第2代K-1フェザー級王座決定トーナメント」の1回戦で芦澤竜誠に初回KO負けしている。その後はスペイン、メキシコ、タイで多数の試合経験を積み、2022年2月には那須川天心を苦しめたフレッド・コルデイロに勝利。今年1月の『ONE Friday Fights 2』に初参戦するも、ヨードレックペットにヒジ打ちでTKO負けを喫した。ヨードレックペットに続いてセクサンと対戦するという大役を務める。


 1R、ジャブと右ローを出し合い、右ローを蹴られるセクサンは前へ出ていき、右ローを蹴られながらもパンチを繰り出す。ヴィテズがス本エルボーを繰り出せば、すぐにセクサンも打ち返す。ヴィテズの右ローからのワンツーにセクサンの右ローと右フック。ヴィテズの右ローにセクサンは身体が流れる。


 2R、ヴィテズがワンツー、さらに4連打で攻め行けば、セクサンも前へ出て右ローと左右フック。ヴィテズが右ローと右フックで攻め込み、セクサンも足を止めて打ち合いをみせるが空振りが目立った。どんどん前へ出るセクサンは左右フックとストレートの連打、しかし右ローを蹴られると身体が泳ぐ。


 3R、セクサンが前へ出て左右フック、ヒジ。どんどん攻める。ヴィテズがクリンチに来ると首相撲からのヒザだ。パンチを顔面とボディに打ち、接近すると首ヒザに持ち込むセクサン。かなり削れれた様子のヴィテズだが、最後まで逆転を狙ってセクサンと打ち合いに行く。


 判定は3-0でセクサンが勝利を手にしたが、熱闘を展開した両者にボーナスが贈られた。

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