▼バンタム級 ムエタイ 3分3R
×クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)
[KO 3R]※右ヒジ
〇ムアンタイ・PK・センチャイ(タイ)
クラップダムはサウスポーのファイタータイプで、左ストレートを決め技とする元ルンピニー2階級制覇王者。2018年にはプロムエタイ協会ライト級王者の肩書を引っ提げて初来日。REBELSのリングで梅野源治とルンピニースタジアム認定ライト級王座決定戦を争い、4Rに強打で梅野を2度ダウンさせてのTKO勝利を収め、日本のムエタイファンにも強烈なインパクトを残した。ONEには2019年9月から参戦し、2020年のONEバンタム級ムエタイトーナメントでは決勝へ進出したが、ロードレックに敗れた。2022年8月と10月に連敗を喫するも2023年1月の『ONE Friday Fights 2』でセンマニー・PK・センチャイに勝利した。
“エルボーゾンビ”ことムアンタイも2015年5月に日本で梅野と対戦しており、こちらは4RにTKO負け。2020年1月にONEでブライス・デルヴァルに判定勝ち後、タイでフェラーリ・フェアテックスに判定負け。その後2年のブランクを経て、2022年4月にリアム・ハリソンと5度ダウンの奪い合いの大激闘を演じたが最後はTKO負けを喫している。今年1月の『ONE FRIDAY FIGHTS 1』ではマブルド・ツピエフに判定勝ち。
1R、サウスポー同士。クラップダムは左ローを蹴っていき、大きな右フックを放つ。ムアンタイは前蹴りでクラップダムを突き放し、左ローを蹴る。クラップダムは左ヒジを皮切りに左ストレート、右アッパー、そしてヒジと畳みかける。この攻撃が終わるとムアンタイが今度は前へ出ていき、組んでのヒザ蹴り。
2R、左ミドルを蹴りながら前へ出るムアンタイにクラップダムもジャブから左ミドル、ムアンタイは左ローを蹴り返す。ムアンタイが向かってくるところへ右フック、左ヒジを合わせに行くクラップダム。パンチからヒジで行くクラップダムにムアンタイもヒジと首相撲からのヒザで応戦。掴もうとするムアンタイへクラップダムは左フックを連発。離れるとムアンタイが強烈な前蹴りでクラップダムを吹っ飛ばす。そして首相撲に掴めるとヒザとパンチをボディへ。クラップダムは効いた素振りを見せる。
3R、パンチの連打でクラップダムが勝負を懸ける。それをヒジと首相撲で迎え撃つムアンタイ。ヒジ、右アッパー、ボディと攻撃するクラップダムにムアンタイは組んでのヒザ。両者の競り合いで大いに盛り上がる場内。そして、両者が同時にヒジを放ち、相手の顔面に直撃させたのはムアンタイの方。一撃でクラップダムをマットに沈め、ムアンタイがエルボーゾンビぶりを発揮した。