ムエタイ
レポート

【ONE】和田竜光が一本勝ち、ユンチャンミンがスプリット判定勝ち。ライト級王者アーセルがボディ一閃KO勝ち、“エルボーゾンビ”ムアンタイがヒジでクラップダムをKO、サムエー圧倒KO勝ち

2023/03/17 19:03

▼ストロー級 ムエタイ 3分3R
〇サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[KO 2R 2分52秒]※左フック
×ライアン・シェーハン(アイルランド)


 サムエーはルンピニースタジアム認定スーパーバンタム級とスーパーフライ級の2階級、プロムエタイ協会ではスーパーバンタム級・スーパーフライ級・フェザー級の3階級を制覇。2011年にはルンピニー・ファイター・オブ・ザ・イヤーとスポーツライターズ・フレンズ・ファイター・オブ・ザ・イヤーの両方を受賞しているムエタイレジェンド。


 2018年1月にONE最初のムエタイの試合を戦ったサムエーは、ONEフライ級ムエタイ世界王者にもなったが、2019年5月にジョナサン・ハガティに判定負け後、10月にストロー級転向。ダレン・ローランドにKO勝ちすると、12月にはワン・ジュングァンに判定勝ちし、新設されたONEキックボクシング世界ストロー級王者となった。さらに2020年2月、ロッキー・オグデンを破りムエタイ世界同級王座も獲得して二冠王に。2020年10月にはジョシュ・トナーに2RでTKO勝ちし、初防衛に成功するも、2021年7月にパジャンチャイに敗れて王座を失った。その後はラジャダムナンで2戦2勝、ONE出場はパジャンチャイ戦以来となる。戦績は371勝48敗9分。


 対戦するシェーハンは2016年6月にISKAムエタイ欧州バンタム級王者として新日本キックに初来日。志朗が保持するISKAムエタイ世界バンタム級王座に挑戦したが、ドローとなった。2017年5月の再来日ではRISEにて、那須川天心が保持するISKAオリエンタルルール世界バンタム級王座に挑戦したが、1RでKO負け。この試合はテレビ東京の人気番組『YOUは何しに日本へ?』でも密着で放映された。その後も世界各国で試合を行い、なかなか勝ち星には恵まれなかったが、2022年4月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座とWBCムエタイ世界スーパーバンタム級王座のダブルタイトルが懸かった試合で勝利し、世界二冠王となっている。


 1R、サムエーはノーモーションの左ストレート。シェーハンは蹴りからパンチへつなげていくが、サムエーの左ミドルをもらう。シェーハンは蹴り足をキャッチしてコカそうとするが、サムエーはバランスよく倒れない。サムエーの左ストレートをもらって後退するシェーハン。サムエーは左ストレートを顔面とボディに打ち分け、左ローも多用していく。


 2R、サムエーの蹴り足キャッチとノーモーションの左ストレートに翻弄されるシェーハン。サムエーが蹴りへのカウンターの左フックでダウンを奪う。シェーハンがパンチで前へ出たところへサムエーは左ショートをカウンターで合わせ、シェーハンはもんどりうってダウン。サムエーが圧倒的な強さを見せつけてのKO勝ちを飾った。

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