▼メインカード ライト級 ムエタイ世界タイトルマッチ 3分5R
〇レギン・アーセル(スリナム)
[KO 4R1分17秒]※左ボディ
×シンサムット・クリンミー(タイ)
※アーセルが初防衛に成功。
アーセルは15歳でムエタイを始め、プロに転向するとすぐにオランダ国内には敵がいなくなり海外へ相手を求めた。2016年11月に『Lion Fight』にて世界スーパーミドル級王座をTKOで奪取すると3度の防衛に成功。2017年5月には『Mix Fight Gala』の78.5kgトーナメントでも優勝している。ONEには2018年4月から参戦し、2019年5月にニキー・ホルツケンに判定勝ちでONEキックボクシング世界ライト級王座を獲得。その後、4度の防衛に成功すると2022年10月にはONEムエタイ世界同級王座決定戦で勝利、キックボクシングルールとムエタイルールの統一王者となった。最後に黒星が付いたのは2016年3月で、7年間無敗・20連勝中。
挑戦者のシンサムットはムエタイジムを営む過程に生まれ、4歳から練習を開始。兄は海外で活躍し来日経験もあるスッドサコーン。ジムにはヨックタイ、ランバーなど有名なムエタイ選手のほかWBCとWBAの世界王者もいたという。7歳でパタヤのバーにて初めての試合を行い、プロムエタイ選手として活躍。21歳で徴兵されるとボクシングでナショナル王者にも輝き、2019年の国際ミリタリースポーツカウンシルでのトーナメントではオリンピックボクサー2人から勝利を収めた。兵役を終えてムエタイに復帰すると2022年3月にONE初参戦を果たし、ニキー・ホルツケンをカウンターの右でKOした。
両者は2022年10月のONEムエタイ世界ライト級王座決定戦で対戦し、5Rフルに戦ってアーセルが判定2-1の僅差で勝利して王座に就いた。今回はダイレクトリマッチでのタイトル戦となる。
1R。アーセルの右カーフからスタート。アーセルは右カーフと左インロー。シンサムットは思い切りよく右を伸ばしていく。飛びヒザから左右フックを打つアーセル。シンサムットは左ミドルを蹴り、右ボディストレート。シンサムットが組み付いてコカしたところで初回終了。アーセルは手数が少なかった。
2Rもローを蹴り合う両者。ワンツーの連打で前へ出るアーセルへシンサムットは右ヒジを合わせる。さらに首相撲に捕らえる。離れるとシンサムットが左ミドル。
3Rは左ミドルの蹴り合いとなり、入っていこうとするのはアーセル。左ミドルを蹴るシンサムットに何とかしてパンチを当てようとする。
4R、シンサムットに試合の流れが行っているところ、アーセルの左ボディががら空きのシンサムットの右脇腹を直撃。苦痛の表情を浮かべてをしゃがみ込むにように倒れ、悶絶のKO負けとなった。アーセルはこれで初防衛に成功した。