▼第5試合 DEEP ライト級 5分3R
〇北岡 悟(パンクラスイズム横浜)70.70kg
[3R 3分47秒 ノースサウスチョーク]
×高野優樹(フリー)69.50kg
元DEEP&戦極ライト級王者の北岡は、MMA42勝25敗10分。2018年大晦日の川尻達也戦のスプリット判定勝ち後、7敗1分と勝ち星から遠ざかっている。パンクラスイズム横浜の代表として、選手を育成しながら試合直前までコーナーにつくなど、プレイングマネージャーのハードな選手生活を送っている。
2022年は7月に上迫博仁にスプリット判定負け、11月に江藤公洋にユナニマスの判定負けと、強豪相手にフィニッシュはさせず。42歳にして全局面で渡り合う円熟のMMAを見せている。4年2カ月ぶりの白星を掴むことが出来るか。
対する高野は、MMA11勝8敗。2021年11月にバンタム級で橋本優大にスプリット判定で敗れるも、2022年3月にフェザー級で劉獅こと高塩竜司に判定勝ち。2022年5月の前戦もフェザー級でハリー・スタローンに判定勝ちと2連勝中。8月の山本歩夢戦が山本の体調不良でキャンセルされており、約9カ月ぶりの試合となる。レスリングをバックボーンに海外修行も経て、現在はフリーとして戦う32歳の高野はライト級で、かつてHEARTS時代に上迫とともに肌を合わせたことがある北岡を相手に3連勝を飾ることができるか。
北岡 悟
「頑張ります」
高野優樹
「今回、ライト級で挑戦させていただくんですけど、体重どうこうより、もちろん勝つだけという感じなので、あまり気にせず、バンタムのときと比べて、こんなに声が出るんだという感覚もあったんですけど、しっかり楽しんで試合をしてきたいと思います。前回、後楽園ホールでチャンスをいただきながら試合が中止になってしまって今回またチャンスをいただけたので、とにかく勝つだけです。それだけ考えてきました。応援よろしくお願いします」
1R、サウスポー構えの北岡、オーソドックス構えの高野。中央を取る北岡は左インローからシングルレッグでテイクダウン。高野の立ちを潰して寝かせてハーフから上に。キムラ狙いから足を抜きサイドに。横四方からノースサウスチョーク狙い、サイドに戻りヒジを落とすと、サイドから再びキムラクラッチへ。しかし、腕を戻す高野は足を手繰りに行くが、首を狙う北岡はヒジ。首を狙う北岡に高野は強引には立てず。
2R、強引に左右で詰める高野。しかしサークリングする北岡は右で差して押し込。ヒジを打つと離れる高野はストレート! しかしその前進に右で差す北岡は脇を潜り左足をかけてバックに。右で手首をコントロールして、高野の立ち際に首を抱えてコントロール。
腰を落としてクローズドガードを狙う北岡は後方に回してギロチンチョークへ。前方に跳んだ高野は再び首をがぶる北岡にハーフに。右で差して首を巻く北岡に、下の高野は左で差すが、上体を立てるのみ。
3R、高野の左右にバランスを崩した北岡。そこにサッカーキックも狙うが、北岡は右で深く差してディープハーフ。さらに潜りからサドルロック、内ヒールへ。これを抜く高野だが、その逃げ際に北岡が上に。右で差して左で頭を抱えて牛殺しも狙いつつ、ノースサウスチョークへ。タップを奪った。
4年2カ月ぶりの白星を掴んだ北岡は、高野に手を差し出して起こすと、マイクを持たずにケージを後にした。