MMA
レポート

【UFC】深夜3時! DWCS出身ヒルがライトヘビー級新王者に、テイシェイラはグローブを置く。モレノがフライ級王座統一! フィゲイレードはバンタム級転向へ、ショーグン引退試合はTKO負け=『UFC 283』ブラジル

2023/01/22 10:01

【プレリム】

▼ライトヘビー級 5分3R
〇イーホル・ポティエリア(ウクライナ)20勝3敗(UFC1勝1敗)205lbs/92.99kg
[1R 4分05秒 TKO] ※左フック→パウンド
×マウリシオ・ショーグン・フア(ブラジル)27勝14敗1分(UFC11勝12敗1分)205lbs/92.99kg

 プレリムのメインでは、元UFC世界ライトヘビー級王者、PRIDE GP 2005 ミドル級優勝のマウリシオ・ショーグンが、母国ブラジルで引退試合に臨む

 2002年の「メッカ・ヴァーリトゥード7」で1R KO勝ちでプロデビューを果たしたショーグンは、2003年10月、先に日本で活躍していた兄ムリーロ・ニンジャに続いてPRIDEデビュー。小路晃や郷野聡寛ら日本人選手を4試合連続1R KOに下し、「日本人キラー」ぶりを発揮。

 2005年の「PRIDE GRANDPRIX 2005 開幕戦のミドル級(-93kg)グランプリ」では、クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ、アリスター・オーフレイム、ヒカルド・アローナを下し、優勝を果たしている。PRIDEルールを活かしたフットスタンプは、対戦相手を恐怖に陥らせた。

 2007年9月からUFCに参戦し、11勝11敗1分。2011年11月の『UFC 139: Shogun vs. Henderson』でのダン・ヘンダーソン戦は、UFC試合部門での殿堂入りを果たしている。

 20年のキャリアでMMA27勝13敗1分け。41歳になったショーグンは、前日計量でライトヘビー級リミットの205ポンド(92.99kg)でパス。同じく205ポンドでパスし、顔面にウクライナ国旗の青と黄色のペイントを施した26歳のポティエリアとのフェイスオフ後、先に右手を差し出し、握手をかわしている。地元で有終の美を飾りたいところだが、オッズではコンバットサンボ出身のポティエリアがフェイバリット。ショーグンがアンダードッグとなっている。

 リオの大歓声を受けたショーグン。

 1R、オーソドックス構えのショーグン。サウスポー構えのポティエリアは半身気味。小刻みにステップするポティエリアにショーグンは右インロー。ポティエリアも左ストレートを突く。右から左フックを返すショーグン! 左右でケージに追い込むが、ポティエリアはさばいてサークリング。

 大歓声を受け、右インローのショーグンポティエリアの詰めに足をもつらせるが立て直す。ポティエリアは左を振って差して金網に押し込み肩パンチ。ブーイングのなか離れる。

 長い左を突くポティエリアに右インローのショーグン。ポティエリアは右フック! テンプルにもらったショーグンがヒザを落とすと、ポティエリアはラッシュ。立ち上がったショーグンだが、ポティエリアは左フックをヒット! さらに左にショーグンが両手を着いて倒れ、亀のままパウンドを受けるとレフェリーが間に入った。

 オープンフィンガーグローブを外したショーグンに、勝ち名乗りを受けたウクライナのポティエリアはヒザまずいてショーグンに挨拶。

 敗者ショーグンにもダニエル・コーミエーはインタビュー。スタンディングオベーションのなかショーグンは、「キャリアをこういう形で終えて申し分けない。長いキャリアのなかでたくさんの応援に感謝している。UFCにも感謝している。ありがとう」と語った。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント