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レポート

【Krush】“勝利至上主義”大沢文也がらしい勝ちっぷりで初防衛、スーパー・ライト級王座決定トーナメントは寺島輝、小嶋瑠久、塚本拓真、稲垣柊が勝ち抜き

2023/01/21 18:01

▼第8試合 第9代Krushスーパー・ライト級王座決定トーナメント・一回戦(3)3分3R延長1R
×東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
KO 3R 2分10秒 ※左ストレート
〇稲垣 柊(K-1ジム大宮チームレオン)
※稲垣が準決勝へ進出。

 東本は2012年9月のKrush初参戦でHIROYAをKOしたことで注目され、Krush・K-1のトップ選手たちと拳を交えてきたベテラン選手。4連敗を喫したが2020年1月に川崎真一朗をKOして復活の雄叫び。3月のK-1では蓮實光の剛腕でマットに沈んだが、8月のKrushではラウェイの金子大輝をKO、12月には鈴木孝司も初回KOに沈めた。2021年3月のK-1で瓦田脩二にTKOで敗れ、連勝がストップ。7月に弘輝、2022年4月に竜樹に敗れて3連敗となって引退も考えたが、11月に大月晴明を延長戦の末に破り連敗を脱出。戦績は15勝(8KO)19敗。

 稲垣は極真空手出身で少年時代に数々の大会で優勝・入賞を果たす。中学・高校はバレーボールで全国大会に出場するなど活躍。高校卒業後に格闘技に戻ると「格闘代理戦争」出演を経て2019年9月にプロデビュー。2戦目で瓦田脩二にKO負けを喫したが、その後は5連勝。前戦は2022年4月、ヴィトー・トファネリに判定勝ち。戦績は7勝(3KO)1敗。

 1R、両者サウスポー。ジャブを出して前蹴りの稲垣は左カーフも蹴る。東本は慎重にジャブ。稲垣は右ボディ、東本のガードの隙間を縫うような飛びヒザ。東本も右を叩きつける。東本が左ボディからの右フックを返そうとしたところで、稲垣の右フックがカウンターで決まりダウンを奪う。稲垣は焦って倒しには行かず、左カーフを蹴っていった。

 2Rが始まってすぐ、東本が左フックでダウンを奪い返す。稲垣がヒザ蹴りにいこうと身体が浮いたところに決まったもので、ダメージはなさそうだ。稲垣はジャブと右フック、前足への左右カーフ、右三日月蹴りと東本にダメージを与えていく。東本は倒そうと左フックが大振りに。互いに左フックから右フックを返したところで稲垣の右フックがヒットし、東本はグラつく。そこへ稲垣が左カーフでダウンを奪う。畳みかける稲垣は飛びヒザ蹴り、左カーフ、左右ストレートに顔面ヒザ。


 3R、左カーフを狙い撃ちする稲垣に東本は声を上げながらフックを打ちに行くが、稲垣が逆に左フックをヒットさせてダウンを追加。最後は東本が右フックを空振りしたところへ稲垣がストレートを直撃。KO勝ちを収めた、。

 稲垣はマイクを持つと「俺たち若い世代が引っ張っていかないとスーパーライト級は盛り上がっていかない。4月、僕がベルトを巻くので生の試合を見に来てください。僕がベルトを巻いてスーパーライト級に稲垣柊の時代を作ります」と宣言した。

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