MMA
インタビュー

【RIZIN】新王者クレベル・コイケ「いま朝倉未来と戦うのは後退」「ブラジルにいたアントニオ猪木さんは僕らと同じ」「14歳で来日して19年、日本を助けたい」「Bellatorとの対抗戦でRIZINを代表する」

2022/10/24 07:10

ブラジルから日本に行った猪木さんの気持ちがちょっと分かる

──アントニオ猪木さんが出稼ぎでブラジルに行って、日本に戻ってきた、そういう歴史にシンパシーを感じましたか?

「そう。当たり前、彼はたぶん日本人は知らないけど、彼はブラジルのファイターはみんなリスペクトある。彼は(自分たちと)同じ、ブラジルで練習して日本へ。だいたい同じ気持ちで、ちょっと分かってる。そう、彼の気持ちが分かる。みんなたぶん知らないけど、彼はレジェンドでブラジル人はみんな全員が彼を知ってる。みんなリスペクト(してる)、彼を」

──前日に練習仲間のファブリシオ・アンドラージ選手がONE Championshipで、ジョン・リネカー選手を追い込みながら、ローブローによるノーコンテンストでチャンピオンになれませんでした。その後、RIZINと同日に、UFC世界ライト級元王者のシャーウス・オリヴェイラ選手が、イスラム・マカチェフ選手に一本負けしました。構図としては今回の牛久戦に似ているなか、それらの結果は、クレベル選手になにか影響がありましたか?

「そう、自分とファブリシオ・アンドラージはすごく仲がいい。タイガームエタイで一緒に練習していた。私は彼がチャンピオンになるために頑張っていっぱい練習してきたのを見た。でも、あのONEの試合の後、彼からすぐにメッセージが来て。『頑張って』『大丈夫、私は今日は寂しいけど、あなたはこれから自信持って、RIZINのチャンピオンになって』と送ってくれた。ありがたい。私と彼は本当に友達で仲良いんだけど、私と彼がずっとタイで言ってたね。『自分がRIZINチャンプ、彼がONEチャンプだったら、あとで2人でちょっと、ご飯行きましょう、遊びに行きましょう』と前に約束していました。


(C)Zuffa LLC/UFC

 今回、彼は王者になることはできなかったけど、次、彼は絶対にONEのチャンピオンで間違いない、彼は本当ポテンシャルがある。シャーウスも同じ。今日のUFCは期待していたけど、ドバイの時間だったから見るのが難しかった。深夜3時から(メインカード)だったので寝ていた。あとで起きたらサトシが言っていた。『シャーウスが負けた』と。私すごく寂しかった。私は、彼のスタイルを見て、自分もそれを目標としていた。いつも見ていて、彼の試合のスタイルが大好き。前は柔術(中心)で、今は打撃もレベルアップしたのに、彼が負けるのを見るのは、ちょっと寂しい。(でも)今日はあまり考えない、それは。自分に集中したかったから。彼は負けたらまた絶対チャンピオンになれる。今日は自分はセルフィッシュで特別(な日)。自分のことを考えていた」

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