2022年10月22日(土)、ONE Championship「ONE Fight Night 3: Lineker vs. Andrade」が開催された(ABEMA配信)。
ONE Fight Night 3: De Ridder vs. Abdulaev 速報
2022年10月22日(土)マレーシアクララルンプール Axiata Arena
【メインカード】日本時間11時(ABEMA配信)
▼ONE世界バンタム級(65.8kg)→キャッチウェイト 選手権試合 5分5R─ジョン・リネカー(ブラジル)※145.50, 1.0229 ※体重超過[3R ノーコンテスト]─ファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)145.00, 1.0103※リネカーが計量失敗で王座剥奪。試合はキャッチウェイトで行われ、アンドラージが勝てば新王者となり、リネカーが勝てば王座は空位となる。
メインイベントの「ONE世界バンタム級(65.8kg)選手権試合 」(5分5R)では、王者ジョン・リネカー(ブラジル)が0.75ポンド体重超過で王座剥奪。試合はキャッチウェイトで行われ、挑戦者ファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)が勝てば新王者となり、リネカーが勝てば王座は空位となる、変則王座戦となった。
王座剥奪のリネカーは、UFCフライ級時代に8試合で4度の計量失敗。バンタム級に上げても計量失敗し、UFC11勝3敗の戦績ながらリリースされていた。水抜き無しのONEバンタム級(※65.8kg)4戦は計量をクリアしていたが、今回初の失敗だった。
ONE4連勝(3KO・TKO)、2022年3月の前戦でビビアーノ・フェルナンデスを2R KOして王者となったリネカー。
対するアンドラージは、立ち技のWLFでも活躍するスイッチヒッターで5連勝中。ONE2戦目で修斗世界王者の佐藤将光に判定勝ち。その後は3試合連続で1RKO勝ちをマークしている。今回の試合前にクレベル・コイケともタイで練習を積んできた。
1R、サウスポー構えのアンドラージ、オーソドックス構えのリネカー。先に右ローを出したのはリネカー。アンドラージは圧力をかけて右ジャブ。リネカーはスイッチしてサウスポー構えにする。
右ジャブを突くアンドラージ。かわすリネカー。右から左を振る。かわすアンドラージ。右ヒザを突くと左ハイも。
ブロックするリネカー。左を当てたアンドラージは前に。詰めて左ミドル、左ヒザも当てるが、そこにダブルレッグテイクダウンはリネカー。立ち上がり際に右を突くリネカー。バランスを崩しながら立つアンドラージのスタンドバックに回るが、突き放すアンドラージ。
アンドラージの左に左を返すリネカー。アンドラージは右ジャブ! 左フックを振るリネカー。かわすアンドラージは圧力をかけて左ヒザで前に。そして左ミドルを当ててゴング。
2R、鼻を赤くするリネカー。右ジャブを突くアンドラージ。さらに右ロー。オーソドックス構えのリネカーは右ボディストレート。しかしアンドラージは左ヒザを突き上げる。右ジャブを伸ばすアンドラージ。
大きな右フックを振るリネカーに、かわすアンドラージだが、詰めてリネカーはダブルレッグテイクダウン! アンドラージの立ち上がり際に左右フック! もらいながらも回るアンドラージは圧力をかけなおす。
リネカーは大きな右振る。右ジャブを突くアンドラージに、左右ボディから顔面と散らす。いったん下がるアンドラージだが首相撲。それを右で剥がすリネカー。アンドラージは左ミドル、右ジャブ。左ミドルハイはアンドラージ! 腕でブロックするリネカー。右ボディで押し返すリネカーに右ジャブはアンドラージ。下がるリネカーに左前蹴りも。
3R、右目を大きく腫らすリネカーは先に詰める。右ボディからダブルレッグへ。引き込んだリネカーは足関節も、さばいて離れるアンドラージ。
右フックはリネカー! 左前蹴りを腹に突くアンドラージが前に。ワンツー! リネカーは左右から右! しかしもらったアンドラージも左ミドル! リネカーの左をかわすアンドラージ。リネカーの打撃は軸がブレるように。
右前蹴りで後退させるアンドラージは、左ヒザ! みぞおちにもらったリネカーは後退……そこに走り込んだアンドラージは金網に詰めて左ヒザもローブローに。悶絶するリネカー。試合は中断に。
1発目のヒザ蹴りも腹に効かされているリネカーは四つん這いで嗚咽。さらに仰向けでファールカップを押さえる。インターバルも回復は望めず。ケージサイドのチャトリ代表の目前、マット・ヒュームもケージに顔を出し、試合は「意図しない反則攻撃」により、ノーコンテストとなった。
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▼ONEムエタイ 世界ライト級王座決定戦 3分5R〇レギン・アーセル(スリナム)169.75, 1.0023[判定2-1]×シンサムット・クリンミー(タイ)169.25, 1.0057※アーセルが新王座に就く。
アーセルは15歳でムエタイを始め、プロに転向するとすぐにオランダ国内には敵がいなくなり海外へ相手を求めた。2016年11月に『Lion Fight』にて世界スーパーミドル級王座をTKOで奪取すると3度の防衛に成功。2017年5月には『Mix Fight Gala』の78.5kgトーナメントでも優勝している。ONEには2018年4月から参戦し、2019年5月にニキー・ホルツケンに判定勝ちでONEキックボクシング王座を獲得。その後、4度の防衛に成功して今回はムエタイ王座との二冠王を狙う。最後に黒星が付いたのは2016年3月で、6年間無敗・19連勝中。
シンサムットはムエタイジムを営む過程に生まれ、4歳から練習を開始。兄は来日経験もあるスッドサコーン。ジムにはヨックタイ、ランバーなど有名なムエタイ選手のほかWBCとWBAの世界王者もいたという。7歳でパタヤのバーにて初めての試合を行い、ムエタイ選手として活躍。21歳で徴兵されるとボクシングでナショナル王者にも輝き、2019年の国際ミリタリースポーツカウンシルでのトーナメントではオリンピックボクサー2人から勝利を収めたという。兵役を終えてムエタイに復帰すると、2022年3月にONE初参戦を果たすとホルツケンをカウンターの右でKOした。
1R、まずは右ローの蹴り合い。シンサムットは左ミドルをヒットさせるが、左フックにはアーセルが右オーバーハンドを被せる。シンサムットの左ミドルにはアーセルが右ロー、一気に詰めるアーセルだが深追いはしない。アーセルは伸びのある右ストレートを繰り出すがシンサムットはバックステップでかわす。
2R、シンサムットはジャブと前蹴りで距離をとる。アーセルは強引に詰めるが首相撲でコカされた。アーセルは左右フックから右ボディ、シンサムットも右を返す。左ミドルを当てていくシンサムットだが、アーセルも右ローを返していく。
3R、ワンツーを繰り出していくのはシンサムット。互いに一歩前へ出れば一歩下がるという距離の取り合いが続く。その中でジャブ、右ローを当てているのはシンサムット。アーセルは右ボディストレートを狙うがシンサムットに前蹴りで止められる。コントロール出来ているのはシンサムットか。
4R、アーセルはサウスポーにスイッチするがすぐにオーソドックスに戻す。ローの蹴り合いから互いにパンチを繰り出すがヒットはない。右クロスを浅くだが当てたのはシンサムット。アーセルは左インローと前蹴りになかなか入ることが出来ない。シンサムットは左ミドルを的確に当てていった。
5R、シンサムットは左ミドルを的確に当てていき、アーセルは右フックで応戦。ジャブも当たる。ローの蹴り合いでも最後に当てるのはアーセル。シンサムットはアーセルの蹴りをキャッチして右ミドルからヒジを繰り出すがこれは空振り。すかさず右フックを打つアーセル。ジャブを当てるアーセルが前へ出て試合終了。
判定は2-1で最終ラウンドにジャブを当てて前へ出たアーセルが勝利。キックボクシングとムエタイの王座を統一した。
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▼ONEライト級サブミッション・グラップリング世界選手権試合→キャッチウェイト 12分1R〇ケイド・ルオトロ(米国)169.00, 1.0214[1R 4分26秒 ヒールフック] ※内ヒール×ウアリ・クルジェフ(ロシア)174.00, 1.0152 ※体重超過
※クルジェフがハイドレーションテストを通過できなかったため、試合はキャッチウェイト戦に。ルオトロが勝てば初代ONEライト級サブミッション・グラップリング世界タイトルを獲得。クルジェフが勝てば王座は空位となる。
レフェリーは“シャオリン”ヴィトー・“シャオリン”・ヒベイロが務めるライト級サブミッション・グラップリング王座戦。
「ADCC2022」77kg級で全試合一本勝ちで優勝したケイド・ルオトロと、サンビストで柔道でも実績を持つウアリ・クルジェフとの、新設のグラップリング王座戦だったが、クルジェフがハイドレーションテストを通過できなかったため、試合はキャッチウェイト戦に。
ルオトロが勝てば初代ONEライト級サブミッション・グラップリング世界タイトルを獲得。クルジェフが勝てば王座は空位となる。
1R、足払い狙いのルオトロ。クルジェフの首を掴んでの内股をすかしてすかさずバック! 亀になるクルジェフに両足をフックしたバックマウント。
ルオトロは背後から身体を伸ばしてリアネイキドチョークを狙う。横に落ちながらチョークへ。立ち上がるクルジェフはルオトロを背負って、後ろに倒れ際に正対し、背後のチョークを外して離れる。
跳びつき、ジャンピングガードのルオトロ。付き合わないクルジェフに立ち上がりバックテイクのルオトロ。
そこに前転してヒザ十字狙いのクルジェフだが、潰して上からクルジェフの右足を、自身の対角の右腿の上に乗せて脇で挟んだルオトロは、レッグドラッグから外掛けサドル、うつ伏せで内ヒールフックを極めた。
ルオトロがライト級サブミッション・グラップリング王者に。チャトリ代表がベルトをルオトロの腰に巻き、ルオトロは5万ドルのボーナスも獲得した。
ベルトを獲得したルオトロは、次戦で「タイナン・ダウプラかトミー・ランガカーと戦いたい」と語っている。
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▼フェザー級 キックボクシング 3分3R〇シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ/キックボクシング4位、ムエタイ5位)152.75, 1.0095[判定3-0]×モハメド・ブタザ(モロッコ)154.75, 1.0218
シッティチャイはプロ160戦以上と鉄人的な戦歴を持つ現役のムエタイレジェンド。キックボクシングとムエタイを合わせ、世界王者に11回輝く。過去10年間に渡り、キックボクシングとムエタイで、最も圧倒的な強さを誇る選手の1人として評価を築き上げてきた。
ジャバル・アスケロフ、アンディ・サワー、ソーグロー・ ペッティンディーアカデミー、エンリコ・ケールなど、数々の世界トップクラスのストライカーを倒したシッティチャイだが、2020年7月のONE初陣ではスーパーボンに判定で敗れている。
2021年8月には7年ぶりのムエタイルールでタイの現役トップ選手タワンチャイから判定2-1で勝利をもぎ取った。10月の準々決勝ではトルコのタイフン・オズカンをスプリット判定で降し、準決勝ではダビット・キリアに判定勝ちで決勝へコマを進めたが、準決勝でチンギス・アラゾフに判定負けした。
ブタザは2017年11月にプロデビュー。2020年2月に『Enfusion』で67kg世界王座に就いた。ONEには2022年5月に初参戦、ダビット・キリアに2RでKO勝ちを収めている。
1R、両者サウスポー。シッティチャイは左ローと右ミドルで様子を見る。ブタザはオーソドックスにスイッチしてのワンツー、前蹴りと右カーフ。シッティチャイは左ボディストレートを突き刺していく。
シッティチャイがワンツー連打で前へ出ていくと、ブタザも負けじとワンツーを打ち返す。シッティチャイが詰めてくるとブタザはパンチをまとめてショートでヒットを奪った。
2R、前に出てくるシッティチャイを前蹴りで押し戻すブタザ。シッティチャイは左前蹴りから左ミドルを見せるが、ブタザが前蹴りでシッティチャイを転倒させる。これにアツくなったかシッティチャイがパンチで行くとブタザの右ハイがヒット。
下がるシッティチャイにブタザは飛び前蹴り、飛びヒザ、連打と一気に攻める。しかし、このラッシュで仕留めることが出来なかったブタザはシッティチャイの逆襲を受けることに。前へ出ての左ストレート、左フック、前蹴りをもらうが、ブタザはヒザを返す。
3R、ローとミドルを蹴りまくるブタザにシッティチャイはパンチで仕掛ける。左ストレート、左フック、左ボディストレートに転倒を繰り返すブタザ。シッティチャイの左右フックの猛攻にブタザはクリンチを繰り返す。
シッティチャイはヒザ蹴り、前蹴り、左ミドルでボディを攻め、余裕が出てきたか後ろ蹴り、センチャイキックを繰り出す。ブタザも蹴りを放つがシッティチャイの勢いに圧倒された。判定3-0でシッティチャイが勝利した。
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▼ONEフェザー級 5分3R〇シャミル・ガサノフ(ロシア)154.75, 1.0187 ※MMA13勝無敗[1R 2分09秒 リアネイキドチョーク]×キム・ジェウォン(韓国)154.00, 1.0070 MMA12勝6敗
ONEフェザー級。2位のジェウォンはONE3勝2敗。ハファエル・ヌネスに3R TKO勝ち後、山田哲也に2R TKO勝ち、マーティン・ニューイェンに1R KO勝ち。黒星は松嶋こよみと現王者のタン・カイという実力者。ガザノフはONE初参戦でMMA12戦無敗で8つの一本勝ちをマーク。元UFC世界王者のピョートル・ヤンとタイガームエタイで練習を積む。
1R、ともにオーソドックス構え。右ローのジェウォンは左右にステップ。金網に詰めるガザノフはダブルレッグから小外がけでバック、ボディロックテイクダウンもすぐに立つジェウォン。
しかし、ガザノフはなおもジェウォンの右腕の上からボディロック。背後に投げてテイクダウンからバック、リアネイキドチョークをパームトゥパームで極めた。
MMA13勝無敗としたガザノフは「タンカイ、ゲイリー・トノン、誰とでもやる」と咆哮。5万ドルのボーナスを獲得した。解説席の青木真也は「連れてきちゃいけない」とダゲスタン勢のONE侵攻を語った。
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【リードカード】日本時間午前9時
▼ONEストロー級 5分3R〇ジェレミー・ミアド(フィリピン)127.00, 1.0210[3R 0分31秒 TKO]×ダニエル・ウィリアムス(豪州/タイ)127.00, 1.0210
1R、ともにオーソドックス構え。先にウィリアムスが右ロー。ミアドも左インローを返す。前手の左フックを狙うウィリアムス。ミアドは右ストレートをヒット! さらに左フック。左で差して組んでテイクダウン。
ハーフガードのウィリアムスの左の差しからの返しにマウントを合わせたミアド。腰を切りハーフにするウィリアムスは差して立ち上がろうとするが、腰を抱くミアドは金網際でニアマウントも、ウィリアムスは上体立てて立つ。
しかし、ウィリアムスの左右にミアドは右フックでダウンを奪うと、ウィリアムスも右。しかしミアドは前に詰めて右を当てると、頭を下げて来るウィリアムスに跳びヒザも狙う。
2R、ミアドの打ち終わりにウィリアムスが右を振り、圧力をかける。右から左をかすめると、ミアドも右を当てると右ロー。ウィリアムスも右ローを返す。ワンツーから左ミドルを当てるウィリアムス。
右ローを効かせる! 詰めるウィリアムスに左フックを当てたミアド! 組みに行くウィリアムスを剥がしてワンツー!
3R、右ローを打つウィリアムス。そこにワンツーの右ストレートを当てたミアドがなおも踏み込んでの右でダウンを奪い、元ランカーのミアドが、現5位のウィリアムスをKO。4連勝をマークしたミアドは「12月のマニラ大会に出たい。ロッタンの右クロスを見ていたんだ」と語った。
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▼フライ級 ムエタイ 3分3R×アミール・ナセリ(イラン/マレーシア)134.25, 1.0207[判定0-3]〇内藤大樹(日本)134.50, 1.0103
ナセリはイランで生まれ、8歳でマレーシアに移住。14歳でキックボクシングを始めるとその後タイに渡り、ムエタイを学ぶと2019年にキングスカップトーナメントで優勝、非タイ人として2人目(3人目とも言われる)のオムノーイスタジアム王者となった。2018年7月には近代ムエタイの帝王セーンチャイとも対戦している。「ONEフライ級(61.2kg)ムエタイワールドGP」準々決勝ではサバス・マイケルに判定負けしており、同じく今回が再起戦となる。
内藤は、2019年にONEスーパーシリーズに参戦し3連勝。その後、元ONEフライ級ムエタイ世界王者のジョナサン・ハガティーに判定負けも、2021年6月の『ONE: FULL BLAST 2』でのキックボクシングルールでワン・ウェンフェンに判定3-0で勝利し、再起した。2021年9月には強豪ペッダム相手に1Rにフラッシュダウンを喫しながらも、中盤からカーフキックを効かせてスプリット判定勝利。しかし、2022年5月の「ONEムエタイ フライ級(61.2kg)ワールドGP」準々決勝にて、スーパーレックに判定負けした。今回が再起戦。
1R、内藤はアップライド気味に構えて左右のロー&左ミドル。ナセリは前足を上げ下げしてフェイントを入れながら踏み込んでの右を繰り出す。それをしっかり見てかわす内藤。徹底的にローを蹴る内藤は終盤、右ハイを浅くヒットさせる。
2R、ナセリの蹴り足をキャッチして右ローで転倒させる内藤。前足を左右で蹴り、ナセリがパンチで来るとロー、攻撃をかわしてローと徹底的にローを狙い撃ち。さらに蹴り足をキャッチして転倒させる。ナセリの飛び込んでの右は空を切り続ける。内藤は相手の攻撃をもらわず、自分の蹴りを当てるというこれまでよりもムエタイに寄せた戦い方。
3R、左足を効かされたかナセリは時折スイッチする。さらにローを外側・内側と蹴っていく内藤にナセリは前に出て当たらずもパンチを繰り出す。内藤の左インローに大きくバランスを崩すナセリ。どんどん前へ出ていくナセリだが、そこへバックステップで攻撃をかわす内藤がロー、左ミドルを合わせて行く。前へ出るナセリには地元の大声援。内藤はナセリのフックをほぼかわす。
完全に相手をコントロールしてのアウトボクシングで勝利をつかんだ内藤は、「もう少しパンチでアグレッシブというか倒しに行きたかったんですけれど、今回は出来なかったのでまた次回に出来るようにしたいと思います。思ったよりもナセリ選手のプレッシャーが強くて、変に付き合うと良くないと思ってプランを変更してカウンター狙いになってしまいましたね。誰が来ても自分は王者になるために1勝1勝コツコツ勝ち続けていきます。キックボクシングの方もランキング入っていますし、王者が全然防衛戦をやっていないのでそこも狙っていきたいと思います」と、ムエタイとキックボクシング両方で王座を狙いたいと勝利者インタビューに答えた。
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▼バンタム級 ムエタイ 3分3R〇メディ・ザトゥー(アルジェリア)144.50, 1.0229[1R終了時 TKO]×エイサー・テン・パウ(米国)143.75, 1.023
"THE AMERICAN NINJA"の異名を持つパウはGLORYで6連勝を飾るも最後はザカリア・ゾウガリーに敗れている。2021年にはケビン・ロスに勝利してWMCウェルター級王者に。また、TITAN FCでMMAデビューも果たして1勝1無効試合。
ザトゥーはフランスで2度国内王者となり、WBCムエタイ世界-66.7kg王座にも2013年に就いている。敗れてはいるがサゲッダーオ、センチャイ、ファビオ・ピンカ、リアム・ハリソンなど歴代の強豪たちと拳を交えた。ONEには2018年6月から参戦し、2勝3敗の戦績。
1R、ワンツーの応酬の中、パウはアメリカンキックボクサーらしくバックスピンキックを繰り出す。ノーガードになって誘うザトゥーへヒジ、バックスピンエルボーも繰り出していく。ザトゥーはそのヒジへ右フックのカウンター。これが左目に入ったか、目を抑えて下がるパウにザトゥーが首相撲からのヒザ蹴りラッシュを仕掛けた。
これによりパウは試合続行が不可能となり、2R開始前にザトゥーのTKO勝ちとなった。
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▼ONEアトム級 5分3R〇ノエル・グランジャン(フランス)114.75, 1.0044[1R 4分01秒 TKO]×リー・ビヴィンス(米国)116.75, 1.0107