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【UFC】マカチェフがUFC11連勝でライト級新王者に! オリヴェイラが一本負け、スターリングが負傷ディラショーにTKO勝ち、11位オマリーが1位ヤンを下す、ダリウシュがガムロ下す、ムハマッドが無敗ブレイディを下し5連勝、モカエフが一本勝ち

2022/10/23 00:10
【UFC】マカチェフがUFC11連勝でライト級新王者に! オリヴェイラが一本負け、スターリングが負傷ディラショーにTKO勝ち、11位オマリーが1位ヤンを下す、ダリウシュがガムロ下す、ムハマッドが無敗ブレイディを下し5連勝、モカエフが一本勝ち

(C)新王者マカチェフに2月豪州大会での対戦を呼びかけたフェザー級王者ヴォルカノフスキー(C)ESPN MMA/Zuffa LLC/UFC/Getty Images

 2022年10月22日(土)23時から、アラブ首長国連邦・アブダビのエティハド・アリーナにて『UFC280』が開催された。

UFC 280: Oliveira vs. Makhachev 速報

【メインカード】WOWOWUFC FIGHT PASSS)※写真は実際の「本計量」の写真

▼UFC世界ライト級王座決定戦 5分5R
〇イスラム・マカチェフ(ロシア)23勝1敗(UFC12勝1敗)※UFC11連勝 154.5lbs/70.08kg
[2R 3分16秒 肩固め] 
×シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)33勝9敗(UFC21勝9敗)154.5lbs/70.08kg
※マカチェフが新王者に

 メインイベントは、シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)vs.イスラム・マカチェフ(ロシア)の「UFC世界ライト級王座決定戦」(5分5R)。空位の王座を争う。

 UFC11連勝中のオリヴェイラと、UFC10連勝中のマカチェフは初対戦。

 前王者で1位のオリヴェイラ(33歳)は、シュートボクセのディエゴ・リマ&ジョルジ・パチーユ・マカコチーム出身。2008年3月にプロMMAデビュー後、驚異の12連勝でUFC入り。

 オクタゴン初期は黒星も喫したが、2017年12月にポール・フェルダーに2R TKO負け以降、4年10カ月間、敗れておらず、2020年12月のトニー・ファーガソン戦の判定勝ち以外は、すべてフィニッシュ勝利している。

 2021年5月「UFC 262」での「UFC世界ライト級王座決定戦」で元Bellator同級王者のマイケル・チャンドラーをパウンドによるTKOで王座獲得。2021年12月「UFC 269」で1位のダスティン・ポイエーの挑戦を3R リアネイキドチョークに極めて退け、2022年5月の「UFC 274」で、1位のジャスティン・ゲイジーと対戦。

 まさかの0.5ポンド体重超過で王座剥奪のなか、先にゲイジーに右アッパーでダウンを奪われるも、右ストレートでダウンを奪い返しリアネイキドチョークで1R一本勝ち。今回の王座決定戦を決めた。MMA33勝(9KO・TKO/21SUB)8敗1NC。ゲイジー戦前後に視力の矯正手術を行い、裸眼の視力が大幅にアップした。

 対する4位のマカチェフ(31歳)は、ダゲスタン共和国マハチカラ出身で、ハビブ・ヌルマゴメドフと同じくアメリカン・キックボクシング・アカデミー(AKA)でもトレーニングする。

 サンボ、ダゲスタンレスリングをベースに、2010年にプロMMAデビュー。2016年にコンバットサンボ世界選手権(74kg未満級)でも金メダルを獲得している。

 こちらも驚異の11連勝でUFC入り。オクタゴンデビューイヤーの2015年10月にアドリアーノ・マルチンスに1R TKO負けで、キャリア13戦目にして初黒星を喫した以外は、MMA22勝1敗(4KO・TKO/10SUB)で、10連勝中。

 ランカー相手には、2021年7月にライト級14位のティアゴ・モイゼスにリアネイキドチョークで4R 一本勝ち後、2021年10月の「UFC 267」で6位のダン・フッカーに1R キムラロックで一本勝ち。

 2022年2月の前戦では、当時3位のベニール・ダリウシュと対戦予定だったが、ダリウシュが怪我で欠場したため代役のボビー・グリーンと対戦。パウンドで1RTKO勝ちを決めている。

 オリヴェイラはいつも通り、ケージイン後のサークリングで相手セコンドとグローブタッチする。

 1R、サウスポー構えのマカチェフ、オーソのオリヴェイラは跳びヒザから入る。しかしマカチェフは左を当てて前進。オリヴェイラも右で入るがそこに組んだオリヴェイラは、引き込み!

 クローズドガードのオリヴェイラは下から三角絞め狙い。上体を張るマカチェフに右腕をオーバーフックし、右ヒジを頭に入れる。

 パスガードのプレッシャーはマカチェフ。そこに潜りの足関節から立ち上がり押し込むオリヴェイラも、マカチェフは引手を掴んで払い腰テイクダウン!

 下のオリヴェイラはクローズドガード。金網に押し込み駒かいパウンド、左ヒジ! オリヴェイラは右目尻をカットする。

 まだクローズドガードのオリヴェイラ。ヒジと鉄槌のマカチェフに、足を開いたオリヴェイラは下から蹴り上げ! アゴをとらえ、ホーン。

 2R、中央を取るオリヴェイラ。右前蹴りから左右え前に。首相撲ヒザのマカチェフにボディロックから反り投げのオリヴェイラだが、押し込むのはマカチェフ。

 右で差すマカチェフ。前方に崩すが、戻すオリヴェイラ。オリヴェイラはヒジを突いてマカチェフに放させる。圧力をかけるマカチェフ。左をブロック上に振る。さらに左ハイもブロック上に打つ。

 押し戻すオリヴェイラは左右で前に。しかし跳びヒザの着地時に右から左を顔面にヒット! ダウンしたオリヴェイラの足をさばき、右に巧みに腰を切り、パスガード! マカチェフはハーフから肩固め! さらにサイドに足を抜き絞めると、オリヴェイラはタップした。マカチェフがUFC11連勝で新王者となった。

 ハビブ・ヌルマゴメドフから直にベルトを腰に巻かれたマカチェフは、ハビブの肩車に乗って歓喜。

 試合後、マカチェフは「神に願いをかなえたまえと常に言ってきた。アブダビ、ありがとう。この瞬間をずっと待っていた。簡単な試合にならないことは分かっていた。彼は常に前に出てきた。これは、ハビブ・ヌルマゴメドフとともに勝ち取ったベルト。彼の父、アブドゥルマナプ(ヌルマゴメフ)に捧げます」と言い、ハビブの肩にベルトをかけた。

 ハビブにもマイクが渡されると「20年以上ずっと練習してきた。彼が一番だとずっと言ってきたんだ」と、かつて自身が巻いたUFC世界いライト級のベルトをチームに取り戻した新王者を賞賛した。

 次戦について問われたマカチェフは、スクリーンに現UFC世界フェザー王者で、今回のメインのバックアップファイターとしてアブダビ入りしていたアレクサンダー・ヴォルカノフスキーの姿が映し出されると、「彼をここに呼び込んでくれ」とケージに呼び込み。

 二階級制覇を宣言していたヴォルカノフスキーは、ケージのなかで「(2023年2月)豪州で、ぜひパウンドフォーパウンドをかけて戦おう」とマイク。マカチェフとがっちりと握手をかわした。

 続けて、オリヴェイラにもインタビューが行われ、ダニエル・コーミエーから「予想外の展開に巻き込まれたか?」と問われた敗者は、「彼はファイターだ。今日は僕の日じゃなかった」とコメント。そしてケージサイドのダナ・ホワイト代表を向いて「ダナ、いつも全力でファイトしてきた。次のチャンスを俺にくれ。約束する。必ずベルトを取り戻す」と語り、ケージを後にした。

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