PRIDEが生まれた年に産まれた。「やっぱりヘビー級が好き」
苦い敗戦と、北米修行も経て、スダリオは、力士出身の日本人MMAファイターとして、もっとも成功するファイターになれるかもしれない。今回のヤヌス戦は、その試金石となる試合だ。
「試合2日前、3日前はよく眠れないです。すごく考えるので。悪い展開だったり、1発もらったりとか考えると眠れずに気付いたら3時とか」と苦笑するが、試合前日はよく眠れる、という。「試合前日は眠れます。公開計量で相手と対峙するから、よりイメージしやすくて、すんなり眠れます」。
公開練習の10月11日は、ちょうど「PRIDE25周年」の記念日。1997年、PRIDEがスタートした年に生まれたスダリオにとって、PRIDEは「追体験」した憧れの舞台だった。
「『PRIDE.1』のときは25年前だから、僕、ちょうど生まれた年です! 過去の格闘技を見るときに、研究も兼ねてPRIDEから見始めたんです。やっぱりヘビー級の試合いが一番好きですね。ミルコ・クロコップvs.エメリヤーエンコ・ヒョードル、それにヒョードルとケビン・ランデルマン、あの頭から落とした試合。ヒョードル選手は無敵だったじゃないですか。そしてあのミルコを相手にヒョードルが打撃で対した。すごい試合でした」──スダリオは日本人MMAヘビー級のなかで、未来に語り継がれる伝説を作ることが出来るか。