▼第5試合 第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
〇壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
判定3-0 ※30-28×2、30-27
×大野貴志(士道館新座ジム)
※壱が決勝戦へ進出。
壱は2019年12月のムエタイオープンで岩浪悠弥にまさかの初回KO負けを喫し、14連勝が途切れた。2020年2月のルンピニースタジアムでの再起戦でも敗れ、9月のKNOCK OUTで小笠原瑛作にも初回KO負けと絶不調だったが、12月のREBELSで鈴木貫太から久々の勝利を収めた。岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメントでは準決勝(1回戦)で岩浪悠弥にリベンジ勝利も、決勝で加藤有吾に3度のダウンを奪われての判定負け。2021年3月に古村光を判定で破って再起を果たすと8月大会で森岡悠樹に判定勝ち。11月には小笠原瑛作が保持するKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座に挑戦したが、判定負けでリベンジ&王座奪取に失敗した。2022年1月、横野洋を2RでKOして再起を果たすと7月にはNKBバンタム級王者・海老原竜二をTKOに破った。戦績は20勝(8KO)1分。
大野は頑丈な身体とパンチを中心とする攻撃力の高さで2012年1月にMA日本バンタム級王座(4度防衛)を獲得後、2014年にはBigbangスーパーバンタム級王座(1度防衛)、2017年にはWMC日本同級王座を獲得した三冠王。2019年8月には「KING OF KNOCK OUT初代スーパーバンタム級王座決定1DAYトーナメント」に参戦したが準決勝で江幡塁に判定2-0で敗れた。
1R、サウスポーの壱が左ミドルを蹴ると大野は右カーフを合わせてくる。右カーフを狙い撃ちする大野に壱は距離を少し遠くしての左ミドルを当てていく。さらに左ミドルを蹴ってすかさずの左ストレート、左ミドルを蹴らずに左ストレートとパンチでもクリーンヒットを奪った。
2R、左ミドルをバンバン蹴る壱に大野は右カーフで対抗。大野は左右フックを放って切り込んでいくが、壱は左ストレートで迎え撃つ。ヒジも繰り出す壱。最後はノーガードになって大野を挑発し、大野が打ってきたところへ左ストレートを放つ。
3R、壱は前へ出てこようとする大野を前蹴りで突き放し、接近するとヒザ蹴り。大野は左右フックで倒しに行くが、壱の距離を獲る戦いになかなかヒットを奪えない。壱がバックハンドを空振りしたところで右フックを当てたが、残り1分で壱が首相撲からヒジ&ヒザの連打で山場をつくる。その後も前蹴りで大野を突き放し、逆転を許さず判定勝ちした。