フライ級GP1回戦、宇田が高速エルボーで島袋をマットに沈めた!(C)ゴング格闘技
2022年9月11日(日)東京・ニューピアホールで昼の部の『DEEP JEWELS 38』に続けて開催された『DEEP TOKYO IMPACT 2022 5th ROUND』(SPWN/ニコニコ生放送配信)。前日計量では、体調不良で欠場となった駒杵嵩大以外の29選手が契約体重をパス。
今大会は、8月大会(※4選手が勝ち上がり)に続く、16名参加のフライ級GP1回戦の残り3試合の村元友太郎(ALIVE)vs.風我(フリー)、福田龍彌(MIBURO)vs.杉山廣平(SPLASH)、島袋チカラ(CORE)vs.宇田悠斗(総合格闘技道場 HOPE)がメインカードに並んだ(※駒杵嵩大は体調不良で計量も行うことが出来ず、松場貴志が不戦勝で二回戦進出となっている)。
なお、DEEPフライ級GP2回戦は組み合わせをシャッフルで行い、11月もしくは12月に実施。準決勝は23年2月、決勝は続く4月に予定されている。優勝賞金は300万円。GPルールは、5分3Rのヒジありで5ジャッジ制となっている。
▼第15試合 フライ級GP一回戦 5分3R
〇村元友太郎(ALIVE)57.10kg
[判定5-0] ※29-28×5
×風我(フリー)57.05kg
風我「5分3R、塩漬けにします」
村元「メインイベンターとして一本、KO決着を見せたいと思います。相手は『塩漬けにする』とか言っていますが、早い段階で失神させます」
1R、ともにオーソドックス構え。村元の右ローをかわす風我。風我は左ミドルハイを打ち込む。サウスポー構えになる風我は左ミドルハイ。それを掴んでいく村元。
サウスポー構えになる風我は左インローをヒット。村元の入りに左前手のフックを狙う。互いに右ロー。村元の右ローに、風我は前足を入れ替える。
風我の左ローの打ち終わりに組みに行く村元、がぶりから首を持ちかけたが離れる風我。中央を取る村元の前進に前手の左フックを当ててヒザを落とさせた風我! 立て直して「来い」と誘う村元だがゴング。
2R、サウスポー構えで入る風我。左ヒザのフェイントも入れて入りに牽制する。ワンツーの右を振る村元。しかし風我も走るように左ミドル! 村元も右ボディストレートを突く。風我は左インローをヒット。
村元の右からの飛び込みを切る風我。村元は頭をレベルチェンジ。左フック、左ハイは風我。村元の距離になるとステップで外す。
村元のボディ打ちにヒザを狙う風我。さらにワンツースリー。ダブルレッグにも入るが、すぐに差し上げる風我は離れ際に左を突く。詰めて押し込む村元。差し上げ離れる風我は左ハイ。村元も右を振る。
3R、左ハイを先に打つ風我。右関節蹴りも。左右からヒザを触りに行く村元。サウスポー構えの風我は右ジャブ。外す村元はワンツーの右がかすめる。風我も左ミドル。そしてダブルレッグからバックテイク! 正対し、突き放して右を振る村元は右カーフ!
サウスポー構えになる振る風我。3R目でスタミナはどうか。シングルレッグで尻餅を着かせるが、そこに蹴りを狙う風我に突っ込んでダブルレッグテイクダウンは村元!
背中を着かせた村元にブリッからリバーサルは風我! しかしすぐにそれをスクラブルでシングルレッグは村元! ここもリバーサルした風我は苦しい終盤で自らシングルレッグへ! 村元はここも押さえ込まれず。凄まじいスクランブル戦。
判定は5-0(29-28×5)で村元が勝利。マット上で「遅い時間までありがとうございました。DEEPフライ級GP、もっともっと盛り上がっていきますんで、2回戦もよろしくお願いします」と笑顔で語った。
村元「相手の得意なところでも殺したい」
――名古屋での練習に加え、近年は石川で松濤館流空手を月に1、2度習い、ボクシングだけの練習もしていると。RIZINでの山本聖悟戦でも前後のステップと近距離の打撃はすでに出ていたように感じました。BJ戦のあの右のショートもその成果でしたか。
「はい、そうですね。空手は山本戦のときから取り組んでましたね。そしてBJ戦のカウンターも。なので、手応えを感じてますね。試合でも練習でも感じています」
――遠い距離、近い距離も融合ができていると。あらためて今回のフライ級グランプリに参戦することに決めた、気持ちを教えてください。
「RIZINも継続的に参戦というのも良かったんですけど、でもこのフライ級トーナメントの面々を見て……。こっちだなと思いましたね。そうそうたるメンバーが集まってたので、向こうにいて僕が残ってもやる相手もあんまりいないなという感じだったので、こっちでしっかり優勝してチャンピオンになりたいなと思いました」
――対戦相手の風我選手は3連勝している。スクランブルを封じ込め、首系の極めへのこどわりもある。どうとらえていますか。
「あれは厄介だと思うんですけど、首の対応、自分は苦手じゃないので。それで、僕があれをしっかり逆手に取って、いいポジションを取って、逆に僕が極めに繋げられたりする技もあるので、そこで上回って、得意なところで殺したいなというふうに思っていますね。受けて立つという感じです」
――スクランブルの強さがある。
「そうですね。逆にピンチなのかなと思った瞬間に逆転一本みたいなのもあると思うので、そういうのも用意しています」
――フライ級グランプリでの目標は?
「もちろん優勝しかないので、まず1回戦でいい勢いをつけれるように。しかもメインなので、バチッといい勝ち方をします」
漬けてやる、逃げられるなら逃げてみろ(風我)
――あらためて今回フライ級グランプリに参戦を望んだ気持ちから教えてください。
「参戦を決めた理由は、オファーが来れば絶対出ようというのはあったので。今年もう3試合やってて、出るために頑張ってやってきてたので、絶対出ようというのはもう決めていました」
――RIZINの会見で伊澤星花選手から「風我がメインですよ」って言われました。
「そうなんですよ(笑)。自分の力というよりかは、本当に相手選手が有名な、RIZINでも活躍している選手なので、自分からしたらすごいおいしい、メインだなという」
――とはいえ、3試合連続で勝っています。自身としてはその勝因をどうとらえていますか。
「今年に入って、1発目がヒロヤ選手とやったんですけど、そこに向けてすごいK-Clannでずっと練習してきて、その結果が今ちょうど出ている最中なのかなと」
――ヒロヤ選手、島袋選手、そして前戦の原虎徹選手に勝利。風我選手は左右どちらでも構えますね。
「左右どちらでも自分は戦えるので。相手が嫌な、こっちのほうが嫌がってるなと思えばこっちでいって。それが出たのが、島袋選手とやったとき。相手がローを狙っているのも分かったので、前足入れ替えて、入れ替えて、狙わせないようにしながら戦いました」
――飛び込んでくる村元選手の打撃にも……。
「そうですね。ちょっとけっこうバチバチにやるという感じなので、自分も意外と打撃もできるぞというのはあるので、そこまで怖さはないなというのは動画を見ても感じています」
――そして風我選手の印象は、首系の選手でもあるイメージです。
「チョークの人という(笑)」
――ポジションを失わずに極め切ろうと。ご自身でこだわりがある?
「元々こだわりはあったんですけど、最近横田代表にも言われて、首だけじゃなくて、いろいろなポジションからの攻めというのもやってきているので、これが試合に今回出るんじゃないかなと思っています」
――村元選手はそれで来たら受けて立つと言っていました。望むところですか?
「そうですね。まあ逃げられるなら逃げてみろという感じですね。いろいろなところで漬けられるので、首だけじゃなく、いろいろなところで漬けますよ」
――「漬ける」宣言は本気なんですね。
「本気です、もちろん。それで勝ちます!」