キックボクシング
レポート

【RISE】門口佳佑が2度のダウンを奪い王座奪取、緑川創とイ・ソンヒョンは熱闘ドロー、花岡竜が政所仁とのハイスピードバトルをTKOで制する、那須川龍心がプロ初のKO勝ち、第1試合からKO連発

2022/08/28 19:08
【RISE】門口佳佑が2度のダウンを奪い王座奪取、緑川創とイ・ソンヒョンは熱闘ドロー、花岡竜が政所仁とのハイスピードバトルをTKOで制する、那須川龍心がプロ初のKO勝ち、第1試合からKO連発

梅井のボディへヒザを突き刺す門口

RISE 161
2022年8月28日(日)東京・後楽園ホール

▼メインイベント(第11試合)RISEフェザー級(-57.5kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R
×梅井泰成(Mouton/王者)
判定0-3 ※46-50×2、45-50
〇門口佳佑(EX ARES/挑戦者・同級3位)
※門口が第5代王座に就く。梅井は初防衛に失敗。


 梅井は4歳の頃より始めた空手、中学一年から始めた柔道、そして高校ではレスリングと、様々な格闘技経験を持つ。柔道では全国中学柔道大会に出場し、レスリングでは近畿大会で3位入賞。19歳でキックボクサーを志し、2019年10月にはRIZINで植山征紀と対戦(判定負け)。その後、TEPPENに移籍して2021年7月大会ではランキング上位の山川賢誠をKO、11月には宮崎就斗に初回TKO勝ちして4連勝を飾ると、2022年3月に平野凌我との王座決定戦を制して第4代王座に就いた。戦績は13勝(3KO)6敗。5月にTEAM TEPPENを離れ、今回から自分のチームMouton所属となる。


 門口は『ABEMA』で行われた企画『VS 那須川天心』でトーナメントを勝ち上がり那須川天心と対戦したことで名をはせた空手出身の選手。その後、RISEで2018年7月にプロデビューすると、攻撃力の高さを活かして9戦無敗(1引き分け)を誇っていたが、2020年12月のフェザー級王座次期挑戦者決定戦で竹内将生に敗れ、挑戦権を逃した。2021年5月には平野凌我に判定勝ちも、7月には魁斗に敗れた。2022年2月に小崎貴誠を初回KOし、再起を飾っている。戦績は10勝(3KO)2敗1分。



 1R、サウスポーの梅井は左ミドルと右カーフ、門口は左右に構えを変えながら同じくカーフを蹴る。間合いを詰める門口だがなかなか手が出ず、梅井が蹴る。しかし、梅井がカーフを蹴った直後に門口が右フックでダウンを奪った。


 2R、梅井は左ミドルから速いワンツー、門口は重い右ミドルを蹴る。スピードのあるワンツーを繰り出していく梅井に対し、門口は距離を詰めて重みのある左フック。両者とも密着した離れ際のパンチを狙う。


 3R、しつこくカーフを蹴る門口に梅井はスピードのあるパンチで対抗。門口は三日月、ヒザでもボディを狙う。スピードのある連打を繰り出す梅井だが門口がパワフルなカーフ。終盤、打ち合いになったところで門口が左フック、ヒザを着いた梅井にダウンが宣告される。ダウンじゃないとアピールする梅井。


 4R、梅井は細かい連打を何度かまとめるが門口はしっかりブロック。門口はカーフを蹴りつつ、カーフをフェイントしての左フック。手数を出す梅井だが門口の一発の威力でかき消される。


 5Rは両者額がくっつきそうになるほどの接近戦で左右フックとボディを打ち合う。その中でも門口はローとヒザ、梅井はハイを放つ。超接近戦での打ち合いは最後まで続いた。


 判定はダウンを2度奪った門口が3-0で勝利。新王座に就いた。


 門口はマイクを持つと「23年格闘技やっているんですけれど、その時から応援してくれてサポートしてくれる仲間も増えて本当に幸せな格闘技人生です。親父、お母さん、僕をこんなに強く育ててくれてありがとうございます。今日みたいな試合ではvs.世界で戦っている王者たちには届かないと思うので、もっと強くなって原口選手や鈴木選手に負けないような王者になっていきたいと思います。安本選手だったり倒さないといけない選手がたくさんいるので、一人一人相手にしていたら身体がもたないのでトーナメントで一番強いヤツを決めさせてもらえればと思います」と、フェザー級トーナメントの開催をアピールした。

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