6月30日 両国大会スペシャルデモンストレーション
ゲーオ・ウィラサクレック、安保瑠輝也 ミット打ち
6月30日(日)東京・両国国技館にてK-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチで対戦する王者ゲーオ・ウィラサクレックと挑戦者・安保瑠輝也が公開デモンストレーションを行った。
2分間のミット打ちを行った安保は「2分間のミット打ちに大阪からやってきました。絶好調なので、あとはゲーオをぶっ飛ばしてベルトを巻くだけです」とマイクアピール。
同じく2分間のミット打ちを行ったゲーオはミットを蹴る快音で場内をどよめかせ、ウィラサクレック会長のローキックを受けて1回転するパフォーマンスで場内は沸く。最後はなぜかゲーオのヒジ打ちでウィラサクレック会長がダウンして終了。
場内を温めたゲーオは「ファンの皆さん、私はこのためにタイから来ました(実際は台東区)。ミットを打って、あとは本人を蹴るだけです。応援よろしく」と笑顔で安保を一蹴するとアピールした。
中澤純(TEAM Aim high)引退セレモニー
第5代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級王者として、K-1 WORLD GPでも活躍した中澤純の引退セレモニーが行われた。
花束贈呈を受けた中澤は「僕の格闘技キャリアを一言で表すと、現役生活はつらかったけれど楽しかった。今は間違いなく幸せだったと感じております。夢を本当に追いかけると、夢が叶うか叶わないかは分かりませんが、幸せには100%なれます。最後に、現役ファイターにひとこと。セカンドキャリアについて。俺には格闘技しかない、これしかやる時間がないと思っているでしょうが、1日30分、時間は作るものだと思うので、外の世界を勉強して好きな格闘技を続けられるファイターになってくれることを祈っています」と語った。
▼第6試合 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級 3分3R・延長1R
〇瑠久(K-1 GYM横浜infinity)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-28
×堀井 翼(ネクサスジム)
瑠久はK-1甲子園2017-65kg準優勝の実績を持ち、プロデビューから5連勝を記録。今年3月の『K'FESTA.2』にて、K-1甲子園の決勝で敗れた近藤魁成と再戦を行ったがKO負け。プロ初黒星を期した。これまでウェルター級で戦ってきたが、今回はスーパー・ライト級に階級を落としての再起戦に臨む。戦績は5勝(2KO)1敗。
対する堀井は3月にKRUSHデビューし、試合開始前に相手に背中を向けつつ身体をそらしてメンチを切るというパフォーマンスを見せ、試合でも倒し倒されのシーソーゲームの末に劇的なKO勝利を収めた。K-1公式YouTubeチャンネルで公開された試合動画は短期間に驚異の再生回数60万回を記録している。戦績は5勝(4KO)3分。
両者は前日会見で乱闘騒ぎを起こし、会見が中止になるという事態に。因縁は最高潮に達している。
堀井はエビ反りメンチ切りを封印。1R、瑠久は右へ回り込みながら右ローを蹴っていく。堀井の左フックにはさらに強い右フックを返し、右ローへつなぐ。堀井は2度のローブローに苦しむが、左のパンチを狙う。瑠久はロングの距離から右を連続ヒット。左ボディも決めた。
2Rも右ローを蹴っていく瑠久。左ミドルから打ち合いに行くと堀井も左右フックで打ち合う。瑠久の入り際に左フックを合わせる堀井だが、瑠久のスピードについていけない様子。瑠久はバックスピンキックも繰り出した。
3Rもスピードを活かして攻めていく瑠久。打ち合いになると堀井もフックを当てに行くが、手数に差がある。堀井は思い切って左右フックを振り回すが、瑠久も右を打ち返す。最後は打ち合った両者、試合終了するとお互いの健闘を称えて抱き合った。瑠久が判定勝ちで因縁の対決を制した。