▼第4試合 ストロー級 5分3R
〇八田 亮(ストライプル オハナ)52.55kg 1位/14勝7敗
[判定2-1] ※29-28×2, 28-29
×野田遼介(ALLIANCE)52.4kg 5位/5勝2敗
14カ月月ぶりに辻堂の極め師・八田が帰ってくる。
ストロー級1位の八田は勝利の9割以上をサブミッションで終わらせている辻堂の極め師。2020年2月に永井美自戒を、12月に尾崎龍紀を、ともにギロチンチョークで極めると、8月にはグラップリング最前線にいるIGLOOの米倉大貴にもグラップリングルールで挑むなど、組み技への探求は深まっている。2021年5月の前戦では、宮澤雄大(K-PLACE)に判定負け。14カ月ぶりの試合で再起を期す。
対する“高周波VOICE”野田も9カ月ぶり参戦。柔道ベースの野田は、アマチュアで2016年MWJ杯ストロー級優勝。2017年12月のプロデビュー戦で、御代川敏志に判定勝ちすると、2018年のネオブラッド・トーナメントで友澤ピンキー貴仁、御法川との再戦を制し優勝。2018年12月に高島俊哉をパウンドアウトし、PANCRASE4連勝を飾る。
2019年9月に「Road to ONE:CENTURY」で木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅に1R KO負けを喫するが、2021年5月には、就職を経て1年半ぶりの試合で高島との再戦でスクランブル合戦を制し、2R 三角絞めからのアームロックを極めて勝利。しかし、2021年10月の山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We)戦でバックコントロール&パウンドを受けて判定負け。八田同様に再起を目指す。
両者ともに組みを得意として、上からも下から仕掛けるグラップラー対決。同日のストロー級K.O.P.C.では、王者・北方大地(パンクラス大阪稲垣組)と挑戦者・山北渓人の試合も決定しているだけに、勝者は次期挑戦者として名乗りを挙げる試合を見せられるか。
八田「1年ちょっとぶりになってしまいましたが、やっとPANCRASEに戻って来ることが出来て楽しみです。野田君すごい僕と相性いいと思うので、たぶんメインよりいい試合になると思うので、注目してください」
野田「八田選手から一本……(八田から『声が高いよ(笑)』低い声にして)八田選手から一本取ります。よろしくお願いします」
1R、サウスポー構えの八田、オーソドックス構えの野田。左ロー、左ミドルから入る八田。左ストレートはかわす野田。左ミドルハイを当てる八田。近くなってもまだ組まない両者。
ダブルレッグから組んで跳びつきギロチンチョークは八田! アームインで絞るが中腰でゆっくり落とす野田は上から細かいパウンド。腕を外した野田は、インサイドからボディにパンチを連打。八田は下から腕十字を狙うが、野田は外してパンチ。2名が10-9で八田支持、1名が野田を支持。
2R、八田の左の蹴りに右を狙う野田。左前蹴りを突く八田に、左前手フックの野田。八田の入りに右ミドルを当てるのは野田。八田も左ミドル、右ローを打つ。野田は右ハイをガード上に当てる。左インローを返す八田。3分近くを遠い打撃の展開。
組もうとする野田に突き放す八田。追う野田は右フックをヒット! 右を連打すると、八田も踏み込んでの右! しかしいずれも単発。八田が頭を下げて右を振ると、そこに野田は右ミドル。3者10-9で野田を支持。
3R、右ミドルを突く野田。八田はこの試合初めて引き込みに。潜りから足関節で野田が離れたところに上を取り返す八田! マウントを奪うと、リバーサルしてきた野田にカウンターの三角絞め! またごうとする野田は首を抜くと、スイープ狙いの八田に、今度は野田が下からオモプラッタ! そのまま足関節で足を手繰ろうとする野田は体勢的に足が緩み、上を取り返すのは八田。
背中を見せて立つ野田にバックを奪おうとする八田だが、下に落とした野田が上から鉄槌でブザー。判定は2-1(29-28×2, 28-29)に割れ、八田が勝利した。
試合後、八田は川村亮のインタビューに「1年ぶりに帰ってきたのにしょっぱい試合してすみません。野田くん、組み合うって言ってたのにずるいっスね(苦笑)。タックル、切りまくってるじゃないですか。人間と戦うの疲れました。ストロー級のゴリラと戦いたいです。ドーピングチェックして爪も切って、(メインでストロー級のタイトルマッチがあるが?)正直、この内容では……代表どうですか?」と語った。