MMA
インタビュー

【Bellator】GPでATTサバテーロと対戦するピットブルブラザーズのレアンドロ・イーゴ「幼い頃、夜通しPRIDEを見るのが楽しみだった。このGPで勝ち上がり、日本で戦いたい」

2022/06/25 09:06

僕はトラッシュトークを売りにしたくない

──なるほど。8戦無敗だったジョネル・ルゴとワイルドカードで勝ち上がったサバテーロの強いテイクダウンを見せた試合をどう思われましたか。

「試合は見たよ。特に何も驚くような事はなかった。これまでの試合もバンデハス以外はレスラーだったと思う。自分はグラップラーだ。だから、グラップリングの試合は好きだよ。対戦相手をテイクダウンしてサブミットするのが好きだ。Bellatorと契約してから米国でもトレーニングをしていて色んなトレーニングパートナーがいるから、他の選手と違うところは特に見当たらない。これまで戦ったレスラーと何も変わらない。だから試合の日がくるのが楽しみだ 本物の“Alter Higo”(EgoとHigoをかけている、別人格という意味のリングネーム)が叩きのめしに行くよ!」

──サバテーロはふだんはトラッシュトークはしないようですが、試合前のサバテーロのトラッシュトークについてはどう思いますか。

「彼は馬鹿だと思うよ。トラッシュトークは俺のモチベーションを上げているのに。これまでの試合でもトラッシュトークをするようなヤツと試合をしたけど、トラッシュトークをしたやつの顔は試合のあとボコボコだったよ。今回も全く同じプランだ。歯をへし折ってやろうと思っている。だから誰に向かってモノを言っているかヤツも考えた方がいいと思う。正直、何を言われても全く気にならないけど、ボコボコにしてやろうというモチベーションが上がるだけだ。個人的には何も思わないけど、こういう男を倒す機会があるのは楽しみだよ」

──今回のGPはレスラーが多く参戦しています。その一人であるサバテーロに対してどのようなゲームプランを考えていますか。

「これまで3連勝したのと同じ“Alter Higo”として戦うよ。スマッシュしに行く。レスラーと対戦する準備は出来ていたよ。もともとトップ10に入っている選手はほとんどがレスラーだから。これまでの試合と同じような自分を見せられると思うよ。スタンドでもグラウンドでも、サバテーロよりは上だ。やつはレスラーで、パンチやストライクに慣れていないだろ。硬くなると思う。立ち技で向かっていけば、やつは居心地悪くてテイクダウンに来る。でも、その準備はできている。リサーチもしている。まぁ、ヤツがすでに予測している事もあるだろうけど、予測していないような事も用意している。驚かせられると思う。サバテーロだけでなく、他のレスラーもだ。今回のGPでレスラーじゃなかったのは(堀口)キョージだけだ。彼はもう負けてしまった。ほかのグラップラーはミックスだが、それ以外はレスラーじゃないか? だから準備は出来ているし、どの選手にも応用できるような戦略も考えている。それが6月24日に見れると思うよ」

──サバテーロに勝てばストライクができるレスラー、ラフェオン・スタッツが相手になる。彼が一番のタフな戦いになる?

「そう思うよ。ストッツはコンプリートな選手だ。レスリングのチャンピオンにも2度なっているし。アーチュレッタをKOし、いいグラップラーでもある。今は彼が一番話題になっているし、メディアも皆、彼に注目している。Bellatorも彼の事が好きみたいだ。だから、ストッツに勝てば俺の株も上がるだろう? 前からスタッツに目をつけていたんだ。だから、ストッツと対戦できるのは嬉しいし、いい組み合わせになるんじゃないかな。ストッツに勝つのが楽しみだよ」

──もうひとつの山は、マゴメドフ、バルゾラ、ミックスの誰が勝ち上がってくると思いますか。

「ミックスが決勝に上がってくるだろう。もう2人はレスラーだけど、ミックスはグラップラーとして優秀で彼らより強い。だから決勝で自分と戦うのはミックスだろうな」

──年末には日本大会があると言われています。日本のファンにもメッセージをお願いします。

「日本で大会があったら絶対に行きたい。2019年にチームメートのイララ・ジョアニがBellatorの日本大会に出たんだけれど、自分もリクエストしたけど叶わなかった。小さい頃に夜通しPRIDEを見るのが楽しみだった。だから、このGPで勝ち上がり、日本に行けたら夢が一つ叶う事になる。ほんとうにPRIDEは頂点だったんだよ。

 ファンに向けては、まず応援ありがとう。このトーナメントでも応援してくれると嬉しいです。自分は格闘家なのでトラッシュトークを他の選手のようにはしない。自分の技術が自分をトップに連れて行ってくれると思うし、技術で人に魅せたい。日本のファンも、格闘技そのものを好きでいてくれると思っている。今は、トラッシュトークで注目されたり話題になったりする時代でもあるけれど、それは自分のスタイルじゃない。自分は格闘技を根幹にしていきたいから、トラッシュトークを売りにしたくはない。だから格闘技の事を理解して大事にしている日本のファンの人達にもそんな自分を見て欲しいし好きになって欲しいと思っているよ。応援よろしくお願いします!」

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