(C)Zuffa LLC
2022年6月9日(木)&10日(金)にシンガポールにて開催される『ROAD TO UFC』のカードが23日、発表された。
『UFC 275』(6月11日)のファイトウィーク中に開催される『ROAD TO UFC』には、アジア全域からMMAのトップアスリートが集結。フライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級の4階級にそれぞれ8選手が出場し、UFCとの契約を懸けてトーナメントを戦う(※準決勝は9月、年末に決勝戦)。
6月9日(木)&10日(金)の現地時間14時30分から20時(※日本時間15時30分から21時)に開催を予定している同トーナメントには日本から7選手が参戦。さらにワンマッチで内田タケル(パラエストラ松戸)の参戦も発表された。
フライ級では、LFA王座挑戦経験を持つ堀内佑馬が、2018年のRIZINで朝倉海に判定負けしたトップノーイと対戦。
日本人3選手が出場するバンタム級では、風間敏臣が、ONE ChampionshipとWSOF出場経験を持つ26勝10敗のケレムアイリ・マイマイチツォヘチ(中国)と対戦。中村倫也がインドネシアの8勝3敗ググン・グスマンと対戦。野瀬翔平が元UFCで20勝8敗のウリジ・ブレン(中国)と対戦する。
フェザー級では、SASUKE=佐須啓祐が、WLFで活躍する18勝3敗のイー・ジャー(中国)と対戦。松嶋こよみが韓国の11勝6敗1分ホン・ジュンヨンと対戦する。ジュンヨンはDouble GFCとAngel’s FCフェザー級統一王者だ。また、今回発表されたブラケット通りなら、1回戦でSASUKEと松嶋が勝ち上がった場合、準決勝で両者が対戦することになっており、日本人同士の潰し合いが決勝を待たず行われる可能性も出てきた。
ライト級では、宇佐美正パトリックが、インドの5勝無敗のアンシュル・ジュブリと対戦する。
フライ級
Horiuchi Yuma (Japan) |堀内佑馬(日本)9勝4敗
Topnoi Kiwram (Thailand) |トップノイ・キウラム(タイ)7勝3敗
堀内佑馬(ほりうち・ゆうま)
「小学生時代から始めたキックボクシングをベースに、2013年にDEEPでプロMMAデビュー。2016年の試合を最後に、UFCを目指して拠点をアメリカに移す。2021年7月にはLFAでタイトルマッチを経験(判定負け)する。2021年11月の前戦ではマーク・クライマコに1R TKO勝ち。今回のチャンスをものにする準備は整っている」
バンタム級
Kazama Toshiomi (Japan) |風間敏臣(日本)9勝2敗
Maimaitituoheti Keremuaili (China) |ケレムアイリ・マイマイチツォヘチ(中国)26勝10敗
Breaking: Keremuaili Maimaitituoheti🇨🇳 vs. Kazama Toshiomi🇯🇵 added to Road to UFC on June 9th, per sources. #MMA #RoadToUFC pic.twitter.com/lEJ6jfGmlp
— Chris Presnell (@mmaecosystem) May 18, 2022
風間敏臣(かざま・としおみ)
「2020年にプロデビューすると、翌年のパンクラスネオブラッドトーナメントを制し、2022年1月には石渡伸太郎引退興行で行われたワンデートーナメントを制する。9勝中8勝がフィニッシュと決定力の高さを見せている」(※2022年4月『POUND STROM』でのTKO負けから再起戦となる)
Nakamura Rinya (Japan) |中村倫也(日本)4勝0敗
Gugun Gusman (Indonesia) |ググン・グスマン(インドネシア)8勝3敗
中村倫也(なかむら・りんや)
「5歳からレスリングを始めて実績を積むと、2017年にはU-23の世界選手権を制する。東京五輪を目指すも、あと一歩で出場権を逃し、レスリングからMMAに転向。2021年にプロデビューし2戦目で修斗のランカーを下し、3戦目ではPOUNDSTORMで国際戦も経験して全勝、器の大きさを見せた。これからの日本のMMAを背負って行く可能性のある選手」
Nose Shohei (Japan) |野瀬翔平(日本)7勝2敗2分
Wulijiburen (China) |ウリジ・ブレン(中国)20勝8敗
野瀬翔平(のせ・しょうへい)
「柔道時代の首の大怪我を乗り超えて2021年に修斗でプロデビュー。その後、2021年7月に齋藤翼に判定勝ち、12月に奇天烈に一本勝ち。ONE Japan SeriesやHEATでも実績を積む。7勝中5勝が一本勝ちと極めの強さを見せている」
フェザー級
Sasu Keisuke (Japan) |SASUKE=佐須啓祐(日本)9勝1敗1分
Yi Zha (China) |イー・ジャー(中国)18勝3敗
SASUKE=佐須啓祐(さす・けいすけ)
「2016年に修斗でプロデビュー。怪我のため2017年から約2年半試合から遠ざかるも復帰後は7戦全勝。2020年に修斗環太平洋王座を、2021年7月の前戦では現在PFLに参戦中の工藤諒司に判定勝ちし、修斗世界王座を獲得。米国ラスヴェガスでは朝倉海とも練習。北米修行を終えて準備万端」
Matsushima Koyomi (Japan) |松嶋こよみ(日本)12勝5敗
Hong Jun Young (Korea) |ホン・ジョンヨン(韓国)11勝6敗1分
松嶋こよみ(まつしま・こよみ)
「少年時代から空手、レスリングなどの格闘技を学び、MMA選手としての土台を作る。2015年に修斗でプロデビューすると、その年の新人王を獲得。その後はPXC、PANCRASE、ONE Championshipと戦いの場を移し、目標とするUFCの舞台に挑戦するチャンスを掴んだ」
ライト級
Anshul Jubli (India) |アンシュル・ジュブリ(インド)5勝0敗
Usami Sho Patrick (Japan) |宇佐美正パトリック(日本)4勝1敗
宇佐美正パトリック(うさみ・しょう・ぱとりっく)
「幼少時に父から空手を習い始める。その後、ボクシングに転向し、高校では6冠を達成、2018年の世界ユース選手権では銅メダルを獲得。東京五輪を目指すも選考会で敗れ、その後、MMAに転向した(VTJ、修斗で3連勝後、前戦は2022年4月の『POUND STORM』で大尊伸光に判定負け)。プロMMA4勝1敗」
ワンマッチ
Tkeru Uchida|内田タケル(パラエストラ松戸)
Shaun Etchell|ショーン・エッチェル(豪州)7勝2敗
ダナ・ホワイトコンテンダーシリーズ、ONEやWLF、Double GFC、ROAD FC等で活躍する選手も名を連ねるなか、日本人選手は勝ち上がってUFC契約を獲得できるか。