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レポート

【PANCRASE】鶴屋怜が鮮烈1R一本勝ち! 木下憂朔が村山暁洋を衝撃1R TKO! 第1部は上田将竜が有川直毅に競り勝つ

2022/04/29 14:04

▼第2部 コ・メイン 第4試合 フライ級 5分3R
×秋葉太樹(フリー)3位 56.9kg
[1R 3分42秒 リアネイキドチョーク]
◯鶴屋 怜(パラエストラ松戸)56.65kg


 第2部のコ・メインのフライ級戦(5分3R)で、アマチュアMMA6勝無敗、プロMMA4戦無敗の鶴屋怜(パラエストラ松戸)がPANCRASEデビュー戦で、同級3位の秋葉太樹(フリー)と対戦。

 第3代修斗フェザー級王者・松根良太をはじめ、内藤のび太、扇久保博正、岡田遼、浅倉カンナら数々の名選手を育成した元修斗ウェルター級ランカーの鶴屋浩を父に持つ“サラブレッド”怜は、レスリングで小学4年、6年で全国優勝。高校ではインターハイ常連校の日本体育大学柏高等学校レスリング部に所属し、高校2年ジュニアオリンピック2位、世界大会出場。高3で2020年全国高校選抜大会フリースタイル60kg級で準優勝に輝いた逸材。

 ボクシングでも中学で全国ベスト8、柔術でも小学4年時にアブダビワールドプロ柔術2013(ジュニア・-34.5kg オレンジ・黄色帯)で優勝、ドゥマウジャパンカップ優勝など、全国大会で6度の優勝を誇るなど、MMAに向けて、スキルを磨いてきた。

 2021年2月にDEEPでプロデビューし、竜己を2R TKO、岡崎鷹士郎に不戦勝後、荒木凌にギロチンチョークで一本勝ち、2021年10月の前戦では久保健太に1R TKO勝ちと、全試合をフィニッシュしている。今回のPANCRASEデビュー戦ではストライカーの秋葉太樹を相手に初のランカーとの対戦に臨む。

 米国大手スポーツエージェントの「イリディウム・スポーツ・エージェンシー(IRIDIUM SPORTS AGENCY)」と日本人MMA選手として、平良達郎(Theパラエストラ沖縄)に続き2人目の契約をかわしたばかり。

 4月30日(日本時間5月1日)に練習仲間・平良の試合も控えるなか、6月9日(木)&10日(金)には、シンガポールで『ROAD TO UFC』の開催(フライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級)も決定。鶴屋は「インパクトのある勝利を目指す」という。→(鶴屋怜 計量後インタビュー)

 対するフライ級3位の秋葉は、2017年12月から原猛司、安永有希、荻窪祐輔に3連勝も、2018年10月の翔兵戦で判定負け。2019年3月に神酒龍一に判定勝利で復活も、9月の「Road to ONE:CENTURY」で清水清隆に1R KO負けを喫した。12月に南アフリカのルサンド・ビコにも判定負け。

 しかし2020年11月にはDEEP常連の強豪・安谷屋智弘に判定勝利。前戦は2021年5月のフライ級暫定王者決定4人トーナメント準決勝で小川徹に判定3-0で敗れた。PANCRASEで12戦を経験し、6勝6敗と五分の戦績を持つ(MMA通算戦績は11勝10敗)。

 1R、グローブタッチとともに組みに行った鶴屋。首投げを左を差して残す秋葉に、鶴屋は左右からヒジを打ち込みながらケージに詰めて、ダブルレッグテイクダウン。秋葉は下から腕十字! 一瞬ヒジ伸ばされかかった鶴屋だが、落ち着いて跨いで外した鶴屋は秋葉の立ち際にバックにつく。

 しかし、前に落とした秋葉が上に。下の鶴屋はタックルで立ち上がろうとすると、秋葉はスクランブルする鶴屋のバックに。チョーク狙う秋葉を前に落とした鶴屋。秋葉は下から蹴り上げもすぐについていく鶴屋がバックへ。ボディロックから崩して手を着かせるとバックから両足フック。秋葉の右腕を巻き込みながら足をかけ、リアネイキドチョークでタップを奪った。

 試合後、鶴屋は「1Rで勝ったんで、次はタイトルマッチをお願いします」と語った。現王者は猿飛流、1位は上田将竜、2位は小川徹だが果たしてどうなるか。鶴屋は今後、米国修行後、王座を目指す。

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