アマチュアMMA6勝無敗、プロMMA4戦無敗の鶴屋怜(パラエストラ松戸)が、米国大手スポーツエージェントの「イリディウム・スポーツ・エージェンシー(IRIDIUM SPORTS AGENCY)」と契約した。イリディウム・スポーツと日本人MMA選手の契約は、平良達郎(Theパラエストラ沖縄)に続き、2人目。
今回の契約は、鶴屋怜の父・鶴屋浩パラエストラネットワーク千葉代表の弟子で、平良達郎の師匠でもある松根良太Theパラエストラ沖縄代表が、イリディウムのジェイソン・ハウスCEOに、鶴屋怜のビデオを送ったことがきっかけになったという。その動画を確認したジェイソンCEOから「ぜひ契約したい」と申し出があり、鶴屋浩代表は、「いったんはまだ早いと考えたものの、今後に向けてチャンスをつかむために」契約を結ぶことにしたという。
イリディウムと鶴屋怜の契約は海外での活動に適用され、4月29日(金・祝)『PANCRASE 327』立川大会でフライ級3位の秋葉太樹(フリー)との対戦が決定している鶴屋は今後、PANCRASEのベルト獲得を目標に、同時にUFC出場を目指す。
そんな鶴屋をイリディウムは平良同様に、北米での練習環境を整えていくとし、「世界で活躍するアスリートとして、日本人(アジア人男子)初のUFC世界王者を目指すため、海外(北米)に拠点を置き、世界戦略を視野に頂点を目指す」とリリースには記されている。
今後はいつでも北米で試合ができるよう、UFCを通じてプロアスリート用ビザを申請。UFC本戦への出場も含め、コンテンダーズシリーズ等、常時試合を行える準備を整えていく。
UFCに通じるコンテンダーシリーズのアジア開催の可能性が再び持ち上がるなか、鶴屋は4月大会と今夏の大会の合間に一度、渡米。海外出稽古に臨む予定だ。
「イリディアム・スポーツ」は、平良をはじめ、UFCで活躍するファイターを含む107名以上の選手とマネージメント契約を結び、現UFC世界フライ級王者のブランドン・モレノ(メキシコ)をはじめ、アレックス・ペレズ(UFCフライ級4位)、ジョン・チャンソン(UFCフェザー級4位)など、UFC元王者や数多くのランカーが所属している。
第3代修斗フェザー級王者・松根良太をはじめ、内藤のび太、扇久保博正、岡田遼、浅倉カンナら数々の名選手を育成した元修斗ウェルター級ランカーの鶴屋浩を父に持つ鶴屋怜。
パラエストラ千葉ネットワークの“サラブレッド”は、レスリングで小学4年、6年で全国優勝。高校ではインターハイ常連校の日本体育大学柏高等学校レスリング部に所属し、高校2年ジュニアオリンピック2位、世界大会出場。高3で2020年全国高校選抜大会フリースタイル60kg級で準優勝に輝いている。
また、柔術でも小学4年時にアブダビワールドプロ柔術2013(ジュニア・-34.5kg オレンジ・黄色帯)で優勝、ドゥマウジャパンカップ優勝など、全国大会で6度の優勝を誇るなど、MMAに向けて、スキルを磨いてきた。
2021年2月にDEEPでプロデビューし、竜己を2R TKO、岡崎鷹士郎に不戦勝後、荒木凌にギロチンチョークで一本勝ち、2021年10月の前戦では久保健太に1R TKO勝ちと、全試合をフィニッシュしている。2022年4月のPANCRASEではストライカーの秋葉太樹を相手に初のランカーとの対戦に臨む。