▼第7試合 第3代ウェルター級(-67.5kg)王座決定トーナメント 準決勝 3分3R延長1R
○中野椋太(誠至会/同級2位、S1世界ウェルター級王者)
判定3-0 ※30-27×3
×中島将志(新潟誠道館/同級1位)
中野は2018年12月にNJKFウェルター級王者になったパンチを得意とするアグレッシブファイター。RISE初参戦となった2019年7月の大阪大会ではDEEP☆KICK王者の憂也に初回KOで勝利。10月には65kg級のS1ジャパントーナメント決勝戦で畠山隼人を破り優勝。RISE2度目の参戦となった2020年2月にはスーパーライト級王者・山田洸誓に判定負けを喫するが、11月のRISEでは山口裕人から左フックでダウンを奪って勝利した。2021年7月にはWBCムエタイ日本ウェルター級王座を獲得、11月のRISEではNKBウェルター級王者・蛇鬼将矢をTKOに降すなど好調を維持している。
中島は新空手出身で2017年RISEミドル級新人王を獲得。ブラックパンサー”ベイノア(3RKO負け)、渡部太基(判定勝ち)、廣野祐(判定負け)らトップ選手と拳を交えた。2021年8月には第2代ZSTフェザー級王者・森興二を1R1分51秒に右ストレートでKOしたが、11月の海人戦ではダウンを奪われて敗れた。戦績は9勝(5KO)6敗。
1R、中野は左フックから右カーフ。左フックも強振する。右カーフが早くも効いたか中島は転倒。中野は左フックを強振し、中島が踏み込んでくるところへ右カーフの狙い撃ち。中野は右フックの強打と右ローで一方的に攻め、中島は右ストレートを返す。中野の右インローがローブローとなり、中島が手を下げたところへ中野の右ストレートが直撃。インターバルがとられて再開。中野が左フックをヒットさせる。
2R、中野の右の変則的なハイキックが軽くヒット、中野は左フックで雨へ出ていき右ローと右カーフ。中島はワンツーを出して前へ出るが、中野のジャブに押し返されて左フックをもらう。左フックから右ストレートを打ち抜く中野だが、中島は右を打ち返す。タフな中島は中野のパンチをまともにもらっても右ストレートで逆襲していく。
3R、再び右ローを狙い撃ちにしていく中野。中島はジャブを打って右ストレートの機会を狙う。右ストレートを空振りした中島へ左フックを直撃さえる中島だが、何事もなかったように右を打ち返してくる。中島は右ロー、左フックを当てて行くが中島は全く怯まず前へ出ていった。
判定はヒットを多数奪った中野がフルマークの勝利。決勝戦へコマを進めた。マイクを持った中野は「決勝KOで絶対に勝って王者になるので注目しておいてください」とアピール。その相手、稲井もリングへ上がり「どっちが勝っても興味なかったので試合見てないんですけれど、5月はこいつをボコって盛り上げます」と中野とバチバチに睨み合った。