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【PANCRASE】三宅輝砂が中田大貴を初回TKOでフェザー級王座初防衛「9月RIZIN名古屋に」、栁川唯人が平田直樹に判定勝ち、田嶋椋が山木麻弥に完勝。平田旭が長岡をTKO、飯野が4年ぶり復帰戦勝利。岡田が中村下す、後藤が丸山をキムラ極める、51歳オノダマンが健闘も和田が判定勝ち

2025/06/01 13:06
 2025年6月1日(日)13時40分から『PANCRASE 354』(U-NEXT配信)が東京・ニューピアホールで開催された。 『PANCRASE 354』速報 ▼PANCRASEフェザー級タイトルマッチ 5分5R ※両者コメント〇三宅輝砂(ZOOMER)王者 12勝4敗 [1R 3分48秒 TKO] ※右ストレート×中田大貴(和術慧舟會HEARTS)挑戦者・5位 7勝7敗※三宅がフェザー級王座初防衛に成功  2024年12月のPANCRASE最終試合、キム・サンウォンの離脱によって巡ってきた王座決定戦で、三宅輝砂と平田直樹が対戦。三宅が平田の顔面に鋭い右ヒザを突き刺し、わずか72秒で秒殺勝利を収め、第11代キングの称号を手に入れた。  初防衛戦の相手は、2023年3月に同じ会場で三宅をギロチンチョークで絞め落とした中田大貴に決定した。  中田は2024年11月、石田陸也を右ストレートからのパウンドでTKOし、高木凌戦、サンウォン戦での連敗から脱出。高らかにタイトル奪取を宣言した。  現在4連続フィニッシュ中の“天才”との呼び声も高い25歳の三宅がリベンジを果たし、王者としての真価を示すのか。連敗時には引退も考えたという29歳の中田が再び三宅を沈め、有言実行でベルトを奪うか。30歳。  1R、ともにオーソドックス構え。ジャブの刺し合い。中田は右ボディストレート。三宅は右ローは空振りも右ストレートを突く。  出血した中田。右を被弾した中田はダウン! 立つ中田を立たせて右で詰めるが、中田も右を返す。右ハイを掴むが足を戻す三宅。中田はダブルレッグテイクダウンもすぐに立つ三宅。  右足をかける中田にクラッチ切り、離れる三宅に中田は右! さらに右を当てた中田! 三宅はバックステップからサークリング。詰める中田はボデイから上。  しかし、中田の左に右をかぶせた三宅。中田がフラついて後退すると、三宅はさらに右を2発! レフェリーが間に入った。  ベルトを腰に巻いた三宅は、「名古屋から応援ありがとうございます。リベンジできて嬉しいです。9月に地元でRIZINがあるらしいんで、5連続フィニュシュ、決定率も高いんで、PANCRASE代表として出させてください。よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R ※両者コメント×平田直樹(トライフォース柔術アカデミー)2位・8勝4敗[判定0-3] ※28-29×3〇栁川唯人(K-PLACE)8位 2023年NBT同級優勝・7勝1敗  PANCRASE参戦以降、遠藤来生、亀井晨佑、Ryoといったランカーを次々と撃破し、無傷の5連勝で王座決定戦の舞台へと駆け上がった平田。ベルト獲りに王手をかけた2024年12月のニューピア大会で、三宅輝砂に痛恨の敗北を喫した。27歳。  対する栁川は、デビューから2連勝後のRyo戦で逆転一本負け。試合後にヒザの手術を行い、2024年9月の9カ月ぶり復帰戦で糸川義人に判定勝ち。12月の前戦では名田英平を組みで制圧し、最後はパウンドで1R TKO勝ち。現在2連勝中。24歳。  前戦後、「強くなって帰ってくる」と唇をかみしめた平田。公務員(消防官)という安定を捨て、格闘技に人生の舵を切った栁川。ともにベースは柔道の組みだが、スタンドの打撃では柳川に武器が多く、組みの精度・極め力は平田に分があるか。  三宅輝砂vs.中田大貴のフェザー級王座戦と同日の試合で、フェザー級の頂点を目指す両者の覚悟も交錯する注目の一戦となる。  1R、ともにオーソドックス構え。栁川はジャブから右アッパーを見せる。平田はその入りに右を打ち降ろす。右カーフを当てた栁川が組むが、平田は左差しで首相撲に。右小手の栁川に、首相撲から首投げ狙う平田。残した栁川。四つでケージ背にする。左差しでたすきでクラッチする平田。ブレーク。  右カーフを当てる栁川! さらにカーフ。その入りに右ヒザを返す平田。栁川は詰めて跳びヒザも。ここで組んだ平田がボディロックから首相撲、さらに四つから大内刈!  そのままマウントを奪うと栁川は下から抱きつき。ケージお蹴って亀になる栁川に、平田はバックマウント。3者10-9栁川を支持。  2R、先に前に出る栁川は左ローもローブローに。再開。左ボディストレート狙いから後ろ蹴りも見せる栁川。ともにニータップ狙い。ヒザ蹴りで前に出る栁川に、平田は詰めて組んでボディロックで崩すが右小手で残した栁川。両者立ち上がりも左で差して押し込む平田。右は肩から左は脇から差してクラッチして足技を狙う平田を突き放した栁川。  スタンド。平田の入りに栁川は右ヒザ! そこに組む平田はボディロックで前に崩すが、ここも右小手で残す栁川。時折ヒザ突く平田だがブレーク。  右から左ボディの栁川に、右を返した平田! しかし腰を落とした栁川のグローブタッチに応じて詰められず。3者10-9栁川。  3R、右カーフ、右ストレートで前に出る栁川。さらに右ヒザも。それをキャッチした平田がテイクダウン! 腰を抱いて送り手を掴んで引き出してテイクダウン、マウントへ!  下の栁川は頭を引き寄せてスペースを作らず。下からパンチも、平田も左前腕を喉下に押し付ける。ブリッジの栁川は抱き寄せるが、マットに叩きつけて剥がそうとする平田だが、栁川の抱きつきに強打を打てず。最後に剥がして鉄槌、パウンド連打の平田にフックガードに戻して跳ね上げる栁川。平田も立ち上がりを許さず、ホーン。  判定は3-0(29-28×3)で1、2Rをオープンスコアでも取っていた栁川が3Rを落としながらも勝利した。試合後、栁川は「フェザー級1位になるかな、栁川唯人です。3月に消防士を辞めたんですけど、腹くくってコツココツやってきました。つまらない試合でしたが、次、ちょっとタイトルでいいと思う人、拍手をお願いします。ありがとうございます。UFCに行きたいので、皆さん応戦してくれたら嬉しいです」と語った。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R ※両者コメント〇田嶋 椋(OOTA DOJO)3位・8勝3敗[3R 1分54秒 TKO] ※パウンド×山木麻弥(ALIVE)8位・3勝  2024年12月大会でオタベク・ラジャボフの体重超過により試合が中止となった田嶋は、2024年3月に激闘となった井村塁戦での判定負け以来の試合。25歳。  対する山木は、極真空手ベースで、MMA3戦3勝3TKOとパーフェクトレコードを誇る新鋭。2025年3月前戦ではハードパンチャー矢澤諒の左のスイングを18歳とは思えぬ冷静さでスウェイで見切り、そのスタンスのままシャープな左フックを打ち抜いて衝撃1R KO勝利を飾った。  その実力が本物かを見極める意味では、元暫定王者・田嶋はこれ以上ない相手。4連勝後の2023年4月のバンタム級王座統一戦では中島太一に判定負けも、同年12月に実力者・ 笹晋久に判定勝ち。2024年3月の前戦では前述の通り、井村と試合後に互いに座り込む死闘を見せている。  殺傷能力の高い打撃を武器とする山木が、その勢いのままランキング上位に食い込むか。それとも経験、総合力で上回る田嶋が長いジャブでコントロール、巧みな組みも混ぜたMMAで戦績の差を見せつけるか。バンタム級の下剋上マッチだ。  1R、田嶋はシングルレッグへ。片足立ち山木をテイクダウン。立ち上がりにパウンドをまとめ、右で腰を抱き、小外がけテイクダウン。立ち山木を再三こかしてトップに。背中をついた山木の腕十字狙いをかわして鉄槌。  山木は上体を立てて立ち上が地狙いも寝かせる田嶋。亀から立とうとする山木にダース狙いも山木は立ち上がり。  田嶋のジャブに、左から右を伸ばす山木。しかし、田嶋はそこにシングルレッグテイクダウン! ハーフから立とうとする山木をネルソンで崩してパウンド。亀の山木にバックマウントからリアネイキドチョーク狙いも、落とした山木が上に。凄まじいスクランブルから田嶋はスイッチでトップを奪い返してホーン。3者、田嶋。  2Rもシングルレッグテイクダウンの田嶋だが、ケージ際ですぐに立つ山木。田嶋は右ロー。詰める山木の右に、田嶋はダブルレッグテイクダウン!  ケージに座る山木は亀から立ち上がりへ。ここも寝かせる田嶋はインサイドガードから鉄槌。山木は被弾しながらも立とうとするが、田嶋は寝かせてパウンド。ハーフの山木は亀になっても立たせない田嶋。座った山木に蓋をして左のパウンド。ハーフの山木はニーシールドも田嶋の連打に防戦一方に。3者10-9田嶋。  3R、山木のワンツーを潜り、ダブルレッグからやぐら投げの田嶋に、山木も切りかけるが、田嶋はなおも押し込み潰して上に。ケージ際で立とうとする山木をボディロックテイクダウン! マウントを奪いパウンド、青コーナーからタオルが投入された。  TKO勝ちした田嶋は左目下を少し腫らしながらも、マイクで「いい勝ち方したんで、次はタイトルマッチをお願いします」と語った。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R×長岡弘樹(総合格闘技道場DOBUITA)GRAND第3代ウェルター級王者 29勝26敗13分[2R 2分23秒 TKO] ※鉄槌〇平田 旭(move)1位/2025年NBT同級優勝 1勝1敗  2025年3月、横浜武道館で注目を集めた村山暁洋との“45歳対決”。格闘技人生の集大成として、勝っても負けても“引退”の二文字を背負い挑んだ一戦だったが、不完全燃焼の敗北を喫した長岡弘樹。その悔しさを払拭するため、自ら「若くて勢いのある選手」との対戦を志願。  その想いに応えるかのようにマッチメイクされたのが、2025年のミドル級ネオブラ王者・平田旭。2月の決勝戦では、破壊力抜群のパンチで岡村寿紀をマットに沈めている。  再び前を向いて進むために、183cmと体格で優る平田にミドル級での戦いを挑む長岡。キャリアで上回るベテランを沈め、未来を切り開きたい平田。歓喜と残酷が渦巻く世代闘争の行方は?  1R、サウスポー構えの長岡、オーソの平田は素早いワンツー。右インロー。しかしこのタイミングでシングルレッグからケージまで押し込んだ長岡。こつこつ突く平田はネルソン狙いも引き込む形に。その立ち上がりにアンクルピックの平田。バッククリンチへ。そこから崩しに平田はケージを2度掴む。  正対した平田に長岡はダブルレッグ。ここもネルソンの平田は長岡の崩しにネルソンでめくりながら上に。体を離す。  シングルレッグで押し込む長岡に、平田は体を入れ替え、右で差して組みヒザ。長岡は崩して離れる。ジャブ、ワンツーの平田に左を当て返してダブルレッグテイクダウンの長岡がマウントもホーン。2者が平田支持、1者が長岡も、平田にケージ掴みの「減点1」。9-9が2者、1者が10-8で長岡に。  2R、関節蹴りの平田。さらにワンツーの右を被弾し下がる長岡。サウスポー構えで前に圧力をかけ直す長岡だが左ジャブをもらう。  右ももらった長岡。その入りに右を突く平田は、スーパーマンパンチ、さらに左右に長岡は両手を着くも片足にしがみつく。それを平田は潰しながら鉄槌連打。レフェリーが間に入った。  試合後、平田は「この試合をむかえるにあたって練習に協力してくれた方、仕事に入ってくれた方、内容はアレだったんですが、ありがとうございました」と語った。 [nextpage] ▼ストロー級 5分3R×寺岡拓永(ROAD MMA GYM)5位/2023年NBT同級優勝・4勝4敗[判定0-3] ※27-30, 28-29×2〇飯野タテオ(和術慧舟會HEARTS)15勝8敗1分  長年に渡り修斗軽量級を牽引してきたベテラン・飯野がPANCRASE初参戦を果たす。飯野は2018年から19年にかけて修斗で3連勝後、2020年に猿丸ジュンジに、21年に新井丈にKO負け。4年ぶりの復帰戦となる。KO・サブミッションどちらでもフィニッシュできる力を持つ飯野がPANCRASE初陣を白星で飾るか。38歳。  迎え撃つのは、PANCRASE一筋の寺岡。2023年のネオブラ優勝以降、氏原魁星戦の判定勝ち以外は、1勝3敗と不本意な結果が続く寺岡が、キャリアで上回る飯野を撃破し、壁をぶち破れるか。28歳。  1R、ともにオーソドックス構え。先に詰める飯野に、寺岡は左を突くと、そこに右を当てて腰を落としたのは寺岡! 詰める飯野は右で差して投げに。ケージ背にした寺岡は残して体を入れ替え、右ボディアッパー。飯野は右ストレート。そこに左フックを当ててさらに左を打ち返しに行く寺岡にカウンターのダブルレッグテイクダウン! 立ち上がる寺岡にバッククリンチから崩す飯野は両足フックで引き込み、4の字ロック。  腰をずらす寺岡に足を解いてトップに。立ち上がる飯野は前に詰めた寺岡をまたもテイクダウンし、3者飯野を支持。  2R、飯野の入りに右ヒザ、左フックを突いてダウンを奪った寺岡! しかし飯野は立ち上がりダブルレッグテイクダウン! 座る寺岡に右足をかけて右脇差してクラッチ。背中を向いた寺岡にバックに! 立ち上がる寺岡をバッククリンチから崩してリストコントロール。  左足をかけて脇を潜ろうとするが、寺岡は正対。離れて右アッパー、左右で前に。ここも飯野はシングルレッグテイクダウン。足を抜いて立つ寺岡は、左ヒザ! 2者が飯野を支持。1者が寺岡を支持。  3R、飯野のタックルをスプロールではなく回ってかわす寺岡だが、飯野は3度目のトライでダブルレッグテイクダウン! 寺岡は半身から上体を起こすと、飯野は左で枕で寝かせると、背中を見せた寺岡にバックマウントから身体を伸ばしかけるが、寺岡も仰向けに。そこに肩固めを合わせる飯野。  右側頭部を手を当てて防ぐ寺岡に、飯野がパウンドをまとめてホーン。判定3-0で飯野が勝利。4年ぶりの復帰戦で勝利。寺岡は3連敗に。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇岡田拓真(リバーサルジム横浜グランドスラム)12位 4勝1敗[3R 3分32秒 TKO] ※パウンド×中村晃司(パンクラス大阪稲垣組)15勝18敗4分1NC  2024年12月、敢流との全勝対決に敗れた岡田拓真。今回の対戦相手は、その敢流と同門の中村晃司となる。  中村は、パンクラス旗揚げメンバー・稲垣克臣率いる稲垣組の現役最年長・39歳のファイターだが、2024年は、岩本達彦をKOで沈め、遠藤来生に判定で敗れている。  29歳の岡田は戦績に縛られることなく心機一転の覚悟でケージに挑む。一方、キャリア最終章にさしかかる中村にとって、ランキング入りを懸けた絶好のチャンスとなる。  1R、サウスポー構えの中村に、オーソの岡田は脱力して遠間から右の蹴り。中村は右ロー。岡田は右を突いて組み。組んで崩し狙うも中村が残すと岡田は左で差して押し込み、ヒザを突いて離れる。  左ミドルは空振りの中村。詰めて左ミドルを当てる。岡田は右ストレートの飛び込みを当てると、中村が後退。岡田は首相撲ヒザ、左差しから投げも右小手で残す中村。さらに岡田の投げも残して立ち上がりホーン。中村は鼻血。3者10-9で岡田を支持。  2R、左前手を伸ばす岡田は右ハイも。さばく中村は左ハイで牽制。右サイドキックもまだ遠い。岡田のフェイント、入りにその分バックステップの中村はカウンター待ち。  左ミドル、右ローの蹴りで前に出る中村。左を突き、左ハイをかすめて前に。ボディロックから小外がけテイクダウンへ。しかしここは岡田が左小手巻きで残してケージ際に。左小手で内股で2度投げる岡田にすかして残す中村が岡田の投げをすかして上に! ハーフガードの岡田に背中を着かせて肩パンチ。ジャッジ1者が中村が支持も、2者が岡田を支持。  3R、岡田の右に右ローを蹴る中村。右を突く岡田に、中村も左ミドル。左前手フックを突く岡田に、組んだ中村は右で差して押し込み。体を入れ替える岡田がヒザ。中村の投げを残して右で差して投げた岡田が上に! そのままトップからマウント。右の鉄槌連打から左右を落とすと、レフェリーが間に入った。  試合後、岡田は「前回負けて自分が分からなくなりましたが何とか勝てました。今年、タイトルマッチ目指している人が多いですが、自分は来年目指します、来年秋に。あとやられた人にもやりかえします」と語った。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R×丸山数馬(Tri.H studio)9位 9勝7敗[1R 4分24秒 キムラロック]〇後藤 亮(TRIBE TOKYO MMA)4勝3敗  丸山は「世界標準のMMA」を目指し、2023年5月には『ROAD TO UFC』参戦もキム・サンウクのダースチョークに一本負け。11月に平信一に判定勝ちするが、2024年5月に葛西和希に2R リアネイキドチョークで一本負け。7月の前戦では松岡嵩志に右を当てて腰を落とさせるも松岡の組みに敗れ、2連敗中。32歳。  対する後藤は、DEEPフューチャーキングトーナメント2022ウェルター級優勝者。2025年3月の前戦では修斗で手島響に判定勝ちを収め、今回、PANCRASE初参戦となる。27歳。  強豪選手が集まるTRIBE TOKYO MMAからの刺客として、柔術黒帯・後藤がいきなりランカー食いを果たすのか。それとも、世界を見据える丸山が課題を克服して、侵略を退けるか。  1R、サウスポー構えの後藤は左ミドル、オーソの丸山にワンツー連打で詰めると丸山が左で差して組み。ケージ背にする後藤はヒザ。体を入れ替えシングルレッグ、ハイクロッチで持ち上げテイクダウン。尻を着いた丸山の右手首を掴んで寝かせに。しかしパスさせずに立ち上がる丸山。  右を当てる丸山。ワンツーに左に回る後藤だが、左を下から突き上げ当てて丸山を崩すとキムラクラッチからストレートアームバー、さらにヒジを曲げて頭をまたいで、キムラを極めた。   マイクを渡された後藤は「フィニュシュできてすごい良かったです。PANCRASE初参戦なんですけど、もっと強くなって戦っていくのでご注目ください」と語った。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇和田綾音(ALIVE) 4位 2勝[判定3-0] ※29-28×3×オノダマン(T-BLOOD)1勝1敗  2024年7月の大阪大会でプロデビューし、実績・キャリアで大きく上回るライカに判定勝ちした和田。29歳。  対するは、2月品川大会、51歳で挑んだデビュー戦でナギに102秒リアネイキッドチョークで一本勝ちを収めたオノダマン。  3月横浜武道館で新女王・渡邉史佳が誕生し、ますます熱を帯びる女子フライ級で、先に2勝目を挙げるのは和田かオノダマンか。  1R、右を突いて組んだ和田が四つから小外がけテイクダウン。しバックマウントに胸を合わせてトップのオノダマンはパウンド。そこに和田は下から三角絞め。  しかし左のパウンドのオノダマンが和田の頭をケージに詰めて、三角に肩を入れてインサイドガードに。中腰からパウンド。オノダマンのかつぎに頭を横にずらした和田がトップを奪い返してホーン。3者10-9和田。  2R、先に詰めて押し込む和田に四つで組むオノダマンは右小手。クラッチを組ませない。和田の小外がけテイクダウンに右脇差してスイープしてトップを奪うオノダマン。  和田は下から三角絞め。オノダマンは肩をずらしてかつぎパス! ハーフから細かいパウンドを打つ。1者10-9オノダマンも、2者和田を支持。  3R、右を先に入れるオノダマンに詰めて組む和田。左差しに和田は押し込み。しかしそのシングルレッグをネルソンからがぶり、バックへ! ケージを蹴って両足をかけようとするオノダマンだが、和田がトップに。  ハーフから詰めてパウンドの和田に、ケージを蹴ってトップを奪い返したオノダマンが三角絞めに肩を入れてインサイドガードに! そこで頭から突っ込んだオノダマンの頭が鼻に当たり、中断。  判定3-0(29-28×3)で和田が勝利も、オノダマンが大いに苦しめた試合となった。 [nextpage] 【プレリミナリーファイト】 ▼フライ級 5分3R〇萩島answerタクミ(T-BLOOD)2勝3敗[3R 4分52秒 リアネイキドチョーク]×加藤和也(urning point MMA)0勝2敗  萩島はPANCRASEで名久井悠成にスプリット判定負け後、2025年2月の前戦ネオブラ1回戦で天坂匡孝に1R 腕十字で一本負け。25歳。加藤は、キックで7勝9敗後、PANCRASE参戦。2月の前戦ネオブラ1回戦で齋藤楼貴に判定負け。30歳。
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