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【UFC】マカチェフが1Rフィニッシュ! 盟友ヌルマゴメドフが保持していたベルトの次期挑戦者候補に。5連勝ツァルキヤンがマカチェフへのリベンジアピール、DEEP JEWELS王者キム・ジヨンが大激闘! 噂のテレンス・マッキニーが11度目の1R勝利

2022/02/28 21:02
【UFC】マカチェフが1Rフィニッシュ! 盟友ヌルマゴメドフが保持していたベルトの次期挑戦者候補に。5連勝ツァルキヤンがマカチェフへのリベンジアピール、DEEP JEWELS王者キム・ジヨンが大激闘! 噂のテレンス・マッキニーが11度目の1R勝利

(C)Zuffa LLC

 2022年2月26日(日本時間27日)に米国ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにて「UFC Fight Night: Makhachev vs. Green」が開催された。

 メインイベントは、ベニール・ダリウシュ(米国)の欠場により、2週間前に試合しているボビー・グリーン(米国)が緊急出場、ライト級4位のイスラム・マカチェフ(ロシア)と160ポンド契約で対戦した。

▼160ポンド契約 5分5R
〇イスラム・マカチェフ(ロシア)22勝1敗(UFC11勝1敗)160lbs/72.57kg
[1R 3分23秒 TKO]
×ボビー・グリーン(米国)29勝13敗(UFC10勝8敗)158lbs/71.67kg

 30歳のマカチェフは、元UFC世界ライト級王者のハビブ・ヌルマゴメドフの幼馴染みで、トレーニングパートナー。2010年にMMAデビューし、2016年にはコンバットサンボ世界選手権(74kg未満級)で金メダル。

 MMA11連勝で2015年5月からUFCに参戦。2戦目でアドリアーノ・マルチンスの右フックに1R KO負けしたものの、以降ここまで9連勝。2021年10月の前戦ではダン・フッカーを1R キムラロックで極めている。セコンドにはAKAのハビア・メンデスとともにハビブ・ヌルマゴメドフがつく。

 35歳のグリーンは高校時代のレスリングがバックボーン。2009年2月にKOTCでMMAデビュー後、2011年7月にStrikeforceに参戦。JZカルバンこと、ジェシアス・カバウカンチにスプリット判定で敗れるも、以降4連勝で、StrikeforceからUFCに契約が移管され現在まで生き残っている。

 MMA29勝12敗でUFC戦績は10勝7敗。2020年にクレイ・グイダ、ランド・バンナータ、アラン・パトリック相手に3連勝後、ティアゴ・モイゼス、ラファエル・フィジエフに判定負け。しかし2021年11月にアル・アイアキンタを1R、右ストレートで降すと、2022年2月12日の前戦でナスラット・ハクパラストに判定勝ちで2連勝中。テイクダウンディフェンスが強く、低い手の構えから繰り出すパンチを武器とする。

 1R、グローブタッチをしなかった両者。サウスポー構えのマカチェフ。オーソドックス構えのグリーンが中央を取ると、そこに先に左ハイを見せたマカチェフ。

 グリーンもいつも通りノーガードで近づくグリーンに右から左で飛び込むマカチェフ。ダックしてかわすグリーンの首を抱えに行くが、頭を抜くグリーン。

 サウスポー構えになるグリーン。前足の右で蹴りを打つと、マカチェフの左の蹴り返しは腰を引いてかわす。右ボディストレートを突くグリーン。かわすマカチェフは、右から左のワンツーで押し戻す。これは距離で外すグリーンはオーソドックス構えに。

 右ミドルを腹に突くが、その蹴り足を取ったマカチェフが詰めてグリーンの右腕をオーバーフック。右で脇を差しているグリーンが突き放すも、金網背にしているところにマカチェフはヒザ着きのダブルレッグへ。

 尻下でクラッチを組むと、テイクダウン。ニーシールドのグリーンはマカチェフの股下に潜り、ディープハーフで右足を内側から抱えに行こうとするが、足を後方に切ったマカチェフはハーフガードの上に。

 右腕で枕に取り、肩でグリーンのアゴを押して寝かせると、ハーフのまま後ろ袈裟に近い形で上からグリーンの右手を引き上げ、ダン・フッカーを極めたときと同じようにアームロック狙い。腕を引いて抜いたグリーンに、その際でパスしマウントを合わせたマカチェフ!

 パウンドを受け半身になるグリーン。身体が伸び、左のパウンドをもらい続ける。動けず頭を抱えるグリーンにマカチェフはバックマウントから23連打でレフェリーが間に入った。

 危なげなくUFC10連勝を達成したマカチェフは、試合後、マイケル・ビスピンのインタビューに「いい気分です。ありがとうみなさん。僕は今回のダリウシュ戦のためにものすごくハードに練習してきた。次はタイトルマッチがしたい。タイトルマッチじゃないと。僕の準備は出来ている。僕はここにいる。いつもいつもハードにトレーニングしているんだ、いかなる場合も勝利を掴むために」とタイトルマッチを希望。

 さらに、ダリウシュとの試合をどう思うか? と聞かれ「彼が最高の選手の一人であるということはあることはよく分かっている。自分がベルトを手にして彼を待つだけのこと」と、ライト級王座挑戦が先だと語った。

 5月7日(日本時間8日)の「UFC 274: Oliveira vs. Gaethje」で、王者シャーウス・オリヴェイラが、1位のジャスティン・ゲイジーの挑戦を受けることが決定しており(※同大会で決定していたテイシェイラvs.プロハースカのライトヘビー級王座戦は6月に延期)、その勝者にダナ・ホワイト代表はマカチェフを挑戦させることを、メディアに語っている。

 次期挑戦者候補となったマカチェフは、盟友ヌルマゴメドフが巻いたベルトをダゲスタンに持ち帰ることが出来るか。

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