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【ONE】ヘビー級暫定世界王者は“とにかく明るい”マリキンがKO戴冠! ムエタイ フライ級ハガティーがモンコルペット降す、緊急参戦の山口V.V芽生、ラズワンにまさかの判定負け

2022/02/11 21:02

▼ムエタイ フライ級 3分3R
〇ジョナサン・ハガティー(英国)
[判定3-0] 

×モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)

 ハガティーは7歳でムエタイ選手だった父からムエタイを学び、ヨーロッパのアマチュア大会で数々の優勝。プロになってからは世界中を転戦し、2019年1月からONEに参戦。同年5月に元ルンピニー王者で400戦以上のキャリアを持つ“左ミドルの達人”サムエー・ガイヤーンハーダオを判定で破り、ONEムエタイ世界フライ級新王者についた。

 しかし、同年8月と2020年1月にロッタン・ジットムアンノン(タイ)と2度対戦し、初戦でロッタンに判定負けで王座陥落。2戦目も王者ロッタンに3R KO負けで2連敗。12月にはONEで3連勝を飾っていた内藤大樹から右ストレートでダウンを奪っての勝利。前戦はアイルランドの『サイアム・ウォリアーズ・スーパーファイト』でアーサー・マイヤーに左フック&右クロスでKO勝ちしている。

 モンコルペットは元ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者(2017年)で、100勝以上をあげてきたというベテラン。2017年チャンネル7スタジアムファイトオブザイヤー獲得、2018年トヨタムエマラソントーナメント・スーパーライト級優勝の実績もあり、2017年6月にはスアキムからも勝利を収めている。

 ONEでは2019年1月にアレクシィ・セレピソスに完封勝利、同年9月にもジョセフ・ラシリから判定2-0で連勝を飾っている。2020年8月にはソク・ティーに判定勝ち、2021年6月は元K-1ファイターのエリアス・マムーディにも判定勝ちと老獪なテクニックを見せつけている。ONEでは負けなしだが、前戦はタイのペッティンディー興行でフケノイに判定で敗れた。

 1R、ともにオーソドックス構から。左ボディ&左フックのコンビネーションのハガティー。左ミドル、右ストレートからいきなり打ち下ろしのヒジを振る! ブロックするモンコルペットに、ハイペースでヒジを振る。右ボディを当てるハガティー! さらに左ハイも。

 ブロックするモンコルペットは蹴り足を持って崩すが、立つハガティーはモンコルペットのエンジンがかかる前にラッシュ。さらに右の打ち下ろしのヒジ

 2R、前に出始めたモンコルペットに先に右ボディを突くハガティー。詰めるモンコルペットだが、蹴り足を取ってスラムするのはハガティー! 組んで引き倒すのもハガティー。しかし立ち上がったモンコルペットは左レバー打ち! ガード固めるハガティーにさらに右ボディ!

 連打に一瞬、動きが止まるハガティーは下がるがヒジ! 詰めるモンコルペットはボディ打ちから右ヒジも。モンコルペットのラウンドに。

 3R、詰めるモンコルペットに下がりながら打つハガティー。首相撲から内側を突く右ヒジでモンコルペットがカット! ハガティーも若干の出血。

 ハガティーの左ハイに左ボディを打つモンコルペット。アウトボクシングを取るハガティーだが、スイッチしてのボディ打ち。モンコルペットのミドルは軸がブレてくる。2Rの圧力は無いモンコルペット。ハガティーは足を使い、飛び込んでの右バックヒジも。

 判定は3-0でランキング2位のハガティーが4位のモンコルペットに勝利。激闘の両者は肩を組んでカメラに収まった。

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