▼第1試合 70.3kg契約 5分2R
○宇佐美 正 パトリック(EXFIGHT・LDH martial arts)70.2kg
[判定3-0] ※20-18, 20-17×2
×野村駿太(BRAVE)70.1kg
LDHとABEMAがタッグを組んだ『LDH FIGHTER BATTLE AUDITION』の模様が放送された格闘オーディション番組『格闘DREAMERS』で中村倫也とともに勝ち上がった“ボクシング高校6冠”の宇佐美正パトリック(EXFIGHT/LDH martIal arts)が参戦。
2020年第48回全日本空手道選手権大会(全日本空手道連盟)男子組手個人戦で5位、現在はBRAVEに所属する野村駿太と対戦する。
宇佐美は、2021年9月の修斗でプロデビュー。新人王のヨシ・イノウエを相手に、MMAでは珍しい左ボディ一発で1R 4分14秒、KO勝ちを決めている。ボクシングだけでなく組み強さも披露し、戦慄のデビュー戦を飾った。
対する野村駿太は、レスリングオリンピアンである宮田和幸率いるBRAVEの中で、伝統派空手をベースにする変わり種。
2021年9月5日のGRACHANでのプロデビュー戦では、DEEPフューチャーキングトーナメント2020ウェルター級準優勝の前田啓伍を相手に、独特の間合いから相手の隙間を縫う右の縦拳とそこから左右の連打を叩き込んで勝利。伝統派空手独特の突きをMMA用にアレンジしてニュースタイルを作りつつあるGRACHANのホープだ。
ボクシングと伝統派空手。同じ打撃でもベースの違うパトリックと野村が魂と魂をぶつけ合う。5年振りに開催されるVTJ2021は、第1試合からMMAニュージェネレーションマッチで幕を開ける。
1R、ともにオーソドックス構え。伝統派空手の低い構えで跳び込む野村。左右を返し金網際で右ヒジを当てる宇佐美! 野村も右ローを返すと、宇佐美からシングルレッグへ。ここは固執せず上で組んでヒザを突く宇佐美は、得意の左ボディを効かせると、首相撲&ヒザ! 強い体幹から宇佐美が野村を崩すも深追いせず。
2R、野村は出入りから組んで左ヒザ! 左で差して組む宇佐美。頭が下がると野村がギロチンチョークを狙う。首を抜きガード固める宇佐美に野村は速いワンツースリーをガード上に。その打ち終わりに左アッパーを宇佐美は狙う。
飛び込んでの左は野村! 押し込む宇佐美に首相撲ヒザを突く野村に宇佐美もボディ打ち! 野村は遠間から飛び込むさらに左フックでダウンを奪うと、立ち上がった野村に右ストレートも! 最後は崩した宇佐美が上からパウンドでブザー。
判定は3-0(20-18, 20-17×2)で宇佐美が勝利。
ダウンを奪っての勝利ながら、宇佐美は「試合盛り上げると言ってた僕が、こんな泥臭い試合をしてすみませんでした。デビュー戦から1カ月半で、こんなレジェンドに囲まれて、VTJという大会に出られて、こんな試合で申し訳ないですけど、次いつになるかわかりませんが、次は豪快にKOできるように頑張ります」と謙虚に語った。