▼第3試合 63kg契約5分3R
○佐藤将光(坂口道場一族)62.8kg
[1R 2分38秒 TKO] ※パウンド
×河村泰博(和術慧舟會AKZA)62.7kg
世界で戦うジャパニーズMMAファイターの中からONE Championshipを主戦場にバンタム級トップ戦線で戦う元修斗世界王者・佐藤将光の参戦が電撃決定した。
日本での試合は、2019年10月12日に行われた「ONE:CENTURY」で行われた「修斗vs.パンクラス対抗戦」でハファエル・シウバに勝利して以来。
約2年振りの国内復帰戦となる佐藤は、2021年2月にONEでファブリシオ・アンドラージに判定負けするまで6連勝を飾り、現在でもONE Championshipのタイトルに手が届く位置にいる数少ない日本人の一人だ。
日本で再起戦に臨む佐藤将光の前に立ちはだかるのは、FighingNEXUSの新エース、現バンタム級王者の河村泰博だ。
河村はPANCRASE 、ZST等、数々の国内プロモーション渡り歩いてきた苦労人で、FightingNEXUSを主戦場にするとその才能を開花。2021年7月に渡部修斗が返上したバンタム級の王座決定戦で、福島啓太を得意の寝技地獄に引き込み、2R 三角絞めで一本勝ち。見事にタイトルを獲得した。
ケージの中でベルトを巻いた河村は、「いま大きな団体でバンタム級王者を集めていますが、日本人にももっと面白いベルト持ってるやつやる人いるよ、という意味でベルトを獲りました。NEXUSから出た渡部修斗選手のように僕もRIZINは出たいんですけど、いろんな団体のチャンピオンがいて、あまり強くないチャンピオンもいるんで、片っ端から倒していこうと思います」と、王者狩りを宣言している。
今回、河村を迎え撃つ佐藤は、2020年11月30日付けで修斗世界バンタム級王座を返上したが、2018年7月以降、国内では負けなしのままだ。その最後の日本での黒星は、ケージレスリング&スクランブルでガードも厭わない齊藤曜との試合だったが、10カ月後にはリヴェンジを果たしている。
日本における最激戦区バンタム級に新たに誕生したNEXUS王者・河村泰博と、“世界と戦い・世界を知る男”佐藤将光の下剋上マッチは、VTJでどんな試合になるか。
日本マット復帰戦となる佐藤は、「お待たせしましたというか 待ちくたびれてた! やっと(試合が)できる喜びと感謝を込めて思いきり戦う。佐藤将光の試合をする」と、9カ月ぶりの試合の意気込みをツイート。
対する河村は「『RIZIN余裕!』とか言ってたら、マジな人出て来ちゃった」と汗笑いのマークで投稿。しかし「ぶっちゃけ オレ、メインじゃね?」と強心臓ぶりも発揮している。YouTubeでは、「日本でトップになりたいので、こういうレベルの相手には勝っていかないと当然、上は目指せない。ほんとうに強い相手で、ここで終わってもいいぐらいの気持ちでやる」と本音を語っている。
以前は強さにムラがあったが、MMAに打ち込み、覚醒した河村泰博は、斎藤相手にも極めの強さを見せるか。しかし、独特の距離感のスタンドとトップが強い佐藤には、中腰からの強いパウンドもある。
MMA31勝14敗2分けの“達人”佐藤が、キャリアと格の違いを見せるつけるか。それとも12勝6敗1分けの河村がアップセットを起こせるか。
1R、ジャブ、右ボディストレートと上下に打撃を散らして圧力をかける佐藤。河村は左ジャブからイマナリロールも潰した佐藤はそのままサイドに。バックを奪い、両足をかけて4の字ロックから、強いパウンド連打! 頭を内側に折り込む河村だが、佐藤の足は外れず。バックマウントからパウンドを受け続ける河村。レフェリーが間に入った。
試合後、佐藤は「なかなか試合が組まれないなかで、ようやく試合を組んでもらって単純に楽しかった。この時代、やりたい事やっているといろいろ言われることもありますけど、自分の人生なんで、何言われても自分のやりたいことをやって生きていきたいですね、と試合に向けて思いました。ということで明日からも好き勝手にやっていきます」と笑顔で語った。