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【VTJ】平良達郎がチリ王者ムアイアドに一本勝ち「UFC王者目指す!」、宇野薫が敗れる、西川大和が一本勝ちで青木真也に対戦要求! 青木も受託。佐藤将光が圧勝、宇佐美が連勝

2021/11/06 17:11

▼第4試合 70.3kg契約 5分3R
○西川大和(西川道場)69.9kg
[1R 3分40秒 リアネイキドチョーク]

×菅原和政(マスタージャパン福岡)70.1kg

 2021年9月、修斗いやMMA史上最年少世界王者に輝いた西川大和(西川道場)。

 この18歳の世界王者はベルトを巻いたケージの上から世界進出を宣言。それならばと“vs世界”を掲げ、発進したVTJ実行委員会は、一部で報道された通り、超本物、北米の世界王者アンドレ・ハリソンを西川に用意した。チームアルファメールの強豪ランス・パーマーに1勝1敗の“ヤバいやつ”が初来日する予定だった。

 しかし、コロナ禍の中、海外から選手を招聘することは容易ではなく、VTJ実行委員会総動員で西川の国際戦を実現するべく、スポーツ庁、外務省、厚生労働省をはじめ各省庁に全ての書類を提出し、ようやく入国許可が下りることになった。

 契約も済ませた最中、来日直前に対戦相手が新型コロナウィルスに感染していることが判明。ここで西川の国際戦が消滅し、万事休すと思われたこのピンチをチャンスにするべく立ち上がった男がいる。

 マスタージャパン福岡の菅原和政だ。菅原はMMA6勝7敗1分け。近年は2019年6月の修斗「闘裸男24」で久保昌弘にリアネイキドチョークで一本勝ち後、同年11月にリトアニア「King of Kings 80」で2R TKO負け。2021年3月に宮路智之に2R TKO勝ちで再起を果たすと、10月17日に名古屋で行われた「HEAT」で岡野裕城とHEATライト級次期挑戦者決定戦に臨み、判定で敗れたばかり。

 スクランブルでの連続参戦となるが、またとないチャンスに僅か20日で再び戦うことを選択した。修斗では実現が難しいであろう世界王者とノーランカーのマッチアップがVTJで決定したことになる。

 厳しい戦いになるのは百も承知のなか、連戦の試合勘のなか、菅原は少ないであろうチャンスに齧り付いてでも戦うしかない。師匠ゆずりのチョーク、そして得意のヘッドキックでのフィニッシュもある菅原はチャンスをものにすることが出来るか。しかし、相手は史上最年少世界王者“MMAのマイク・タイソン”西川大和だ。

 試合ごとに進化した一面を見せ続けている“野生児”は対戦相手にあわせて戦略を変えることが出来るスキルも持ち合わせている。カメレオン型のオールラウンダーに進化した西川は、菅原相手にどんな試合運びを見せるか。対する菅原は史上最大の下剋上を見せ“ロッキー・バルボア”になれるか?

 1R、ともにサウスポー構え。いきなりイマナリロールを仕掛けて足関節を仕掛けた西川。菅原は足を抜き、上からパウンド! 深追いしない菅原。左右を振りシングルレッグに入る西川。右手を差し込み耐える菅原に、シングルで崩し、バックテイクから跳びつく西川はよじ登って上に!

 両足を4の字ロックで組むも、右目を腫らし鼻から出血する西川だが、背中に乗ったまま、たすきがけからリアネイキドチョークへ! 背後に倒れた菅原がタップした。

 試合後、西川は「外国人ともともとやると言われていて、ほぼ1週間前のオファーで、対策もほとんど出来ず、負傷するんだなという前提でした。緊急オファーでも普段から穴埋めをしていきなくてはいけないなと。100点中0点かなと自分では。こんな顔になってなんですけど、解説に来ている青木真也さん、もっと強くなって来年、MMAを教えてくださいよ、試合で。僕がやっていることがMMAじゃないと言うのなら」と、なんと青木真也に対戦をアピール。

 放送席から走って、ケージインした青木は、西川になんとヒジ打ちを2発打ち込み、北森リングアナに分けられると、「お前、誰の名前出してんのか分かってんのか。オイ、簡単に出していい名前じゃねえんだよ。ふざけんじゃねえよ。こんなインディーなところでやってやんねえよ。ちゃんと場所作っとけよ、お前ら」と対戦を受託。

 西川は「必ず準備して挑みたいと思います。皆さん、若い選手に名前出すなとか言いますけど、気持ち的にはわかります。でも若い選手とは必ず当たる壁なんですよ。僕もUFC行きたい、と言いましたけど、まだ見直さなくちゃいけない。川名選手とやったのだって同じなんですよ。川名選手は絶対言うと思うんですよ、“若くて調子に乗るな“と。どんな業界でも若い選手の世代交代はある。青木さんが怒って乱入されましたけど、青木さんが怒らないような、満足するような試合ができるように、磨き上げたいと思いますので」と語った。

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